麻生副総裁「北海道のコメがうまいのは農家のおかげか、違う。温暖化のおかげ」

失言王_麻生太郎自民党副総裁 政治・経済

北海道のコメがうまいのは温暖化のおかげ

麻生太郎氏「北海道のコメがうまいのは温暖化のおかげ」 街頭演説(毎日新聞 2021/10/25 21:00 最終更新 10/25 23:02)

自民党の麻生太郎副総裁は25日、北海道で衆院選の公認候補とともに街頭演説し、道産米について、

昔、北海道のコメは『やっかいどう米』と言うほどだったが、今はやたらうまいコメを作るようになった。農家のおかげか、違う。温度が上がったからだ。温暖化というと悪いことしか書いてないが、いいことがある」などと発言した。

温暖化にメリットがあるかのような発言だが、品種改良に取り組んだコメ農家の努力などには触れておらず、波紋を広げそうだ。

麻生氏は演説で「おぼろづき、こちぴかり、金賞取った。いずれも北海道米だ」とも発言した。「こちぴかり」という名の道産米ブランドはなく、事実誤認とみられる。

憲法改正 ナチスの手口に学んだらどうかね

麻生財務相、ナチスめぐる過去発言「撤回した」(朝日新聞 2021年7月30日 20時00分)

麻生太郎財務相は7月30日の閣議後会見で、過去にナチス・ドイツを引き合いに「手口に学んだらどうか」と発言したことなどについて問われ、「例としてヒトラーを挙げたというのは不適切だったというご指摘がありましたので、私はその場で撤回をしたと記憶している」と語った。

東京五輪の開閉会式のディレクターだった小林賢太郎氏が、ナチスによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)を揶揄する表現を過去に用いていたとして大会組織委員会に解任されたことに絡み、改めて自身の過去の発言について認識を問われ、答えた。

麻生氏は2013年7月29日、憲法改正をめぐるシンポジウムに出席した際に「ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていた。誰も気づかないで変わった。あの手口に学んだらどうかね」などと発言。同年8月1日に撤回した。17年8月29日には、派閥研修会で「結果が大事だ。何百万人も殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんだ」と述べ、翌日に発言を撤回している。

麻生氏は30日の会見で、過去の発言について「私は、政治家にとっては結果を出すということがすべてだということを申し上げたかったので、ヒトラーというのは極めて否定的に捉えているというのははっきりしていると思う」と話した。

小林氏の表現についても問われたが、「小林さんの話は詳しく知りませんので、今この場でコメントは差し控えさせていただきます」と述べるにとどめた。