衆院選の前哨戦 静岡参院補選の中間情勢 自民党新人若林洋平氏と無所属新人山崎真之輔氏が激しく競う

静岡参院補選20211024 政治・経済

10月7日、静岡・山口、参院2補選が告示 衆院選の前哨戦

静岡・山口、参院2補選が告示 衆院選の前哨戦、与野党対決(JIJI.COM 2021年10月07日13時10分)より抜粋

参院静岡、山口両選挙区補欠選挙が10月7日、告示された。岸田政権発足後、初の国政選挙。19日公示、31日投開票の衆院選を目前に控え、与野党が激しくぶつかり合う。投開票は24日。補選期間中に衆院選が公示されるのは異例だ。

告示に合わせ与野党幹部が静岡に入った。岸田文雄首相はJR静岡駅前で街頭演説し「この後には衆院選が控え、未来につながる大切な選挙だ」と強調。「『岸田に任せる』という意思をいただき、思い切って新型コロナウイルス対策、経済対策を実現したい」と支持を訴えた。

共産党の田村智子政策委員長は静岡市内で演説し「安倍、菅両政権から政治の中身は転換していない。政権交代で転換を成し遂げよう」とアピール。

国民民主党の玉木雄一郎代表も街頭演説し、コロナ禍に触れ「傷ついた生活や経済を回復させるために必要なのは減税や給付だ」と主張。「衆院選の前哨戦で、負けるわけにはいかない」と支援を求めた。

静岡補選は自民党の岩井茂樹元国土交通副大臣の辞職に伴う。山口補選は衆院選にくら替え出馬する同党の林芳正元文部科学相の辞職による。

静岡補選には自民党新人で元御殿場市長の若林洋平(49)=公明推薦=無所属新人で元県議の山崎真之輔(40)=立憲民主、国民民主推薦=共産党新人で党県常任委員の鈴木千佳(50)の3氏が立候補した。

静岡補選 自民党新人若林洋平氏と無所属新人山崎真之輔氏、激しく競う

若林氏がやや先行、山崎氏が猛追・・・静岡新聞

若林氏先行/山崎氏猛追/鈴木氏懸命 参院静岡選挙区補欠選挙情勢(静岡新聞 2021.10.18 8:59)より抜粋

新人3人が立候補している参院静岡選挙区補欠選挙(欠員1、24日投開票)について、静岡新聞社は15~17日の3日間、電話による世論調査を実施し、県内各地の取材を加味して情勢を探った。

自民党新人の若林洋平氏(49)=公明推薦=がやや先行し、無所属新人の山崎真之輔氏(40)=立民、国民推薦=が猛追している。共産党新人の鈴木千佳氏(50)は広がりを欠いている。投票先を決めていない人が4割ほどいて、終盤に向けて情勢が変化する可能性がある。

岸田文雄政権が誕生して初の国政選挙で、19日公示、31日投開票の衆院選の前哨戦となる。新型コロナウイルス感染症対策や経済対策など自公政権の評価が主な争点になる。

12年超の御殿場市長としての経験を前面に押し出す若林氏は自民支持層の7割、公明支持層の4割近くを固め、保守層で強さを見せる。地盤のある県東部で優位に立ち、農林漁業、現業職などから高い支持を集める。ただ、出馬表明が告示の1カ月半前と遅かったこともあり、知名度不足が響き、支持政党を決めていない層に浸透していない。街頭演説よりも意見交換会を重視し、市長時代から重要視としてきたという「聞く姿勢」を強調する。

山崎氏は推薦を受ける連合静岡傘下の構成組織が活発に動く。立憲民主党支持層の8割、国民民主党支持層の7割強を固め、支持政党を決めていない層でも他候補をリードする。浜松市を中心とした県西部で支持を広げ、年齢別では60代、職種別では商工自営業、自由業に浸透する。川勝平太知事の支援を受け、自民推薦候補に大勝した知事選の再来を狙う。街頭演説では地方の活性化策や知事と連携したリニア中央新幹線の水問題への対応をアピールする。

鈴木氏は共産支持層の5割を固め、唯一の女性候補として子育て世代である30代で一定の浸透を見せる。富士市や静岡市では健闘するが、全体では広がりを欠く。リニア中央新幹線建設中止や浜岡原発再稼働反対を強調し、新たな支持層獲得に懸命になっている。

〈調査方法〉15~17日の3日間、県内の有権者を対象に、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)方式で実施した。有権者がいる世帯に電話がかかったのは3330件で、うち1017人から回答を得た。結果は県内の性別、年代別構成など有権者の縮図を反映するよう計算処理した。

山崎真之輔氏と若林洋平氏が横一線で競り合う・・・読売新聞

静岡は山崎氏と若林氏が横一線、山口は北村氏が優位…参院2補選読売調査(読売新聞 2021/10/18 05:00)より抜粋

読売新聞社は、岸田政権発足後初の国政選挙となる参院静岡、山口両選挙区の補欠選挙(いずれも24日投開票)について、電話による世論調査と取材を基に情勢を分析した。静岡は、立憲民主、国民民主両党が推薦する無所属の山崎真之輔氏と自民党の若林洋平氏が横一線で競り合う。山口は自民の北村経夫氏が優位に立っている。

静岡補選は、6月の静岡県知事選に出馬した自民の岩井茂樹・元国土交通副大臣の辞職に伴う。山崎氏は立民支持層の8割以上、無党派層でも4割の支持を得ている。若林氏は自民支持層の7割近くを固めた一方、無党派層からの支持は1割強にとどまっている。態度を明らかにしていない3割近くの有権者の動向が情勢を左右しそうだ。

調査は15~17日、2選挙区を対象に、無作為に作成した番号に電話をかける方法で実施した。静岡では、有権者在住が判明した1384世帯の中から780人の回答を得た(回答率は56%)。