いよいよ始まった自民党総裁選挙 告示日の党内情勢

自民党総裁選挙_河野・岸田・高市・野田 政治・経済

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国会議員調査 岸田氏と河野氏が2割、高市氏15%、野田氏10人、4割は未定

自民総裁選、岸田・河野・高市3氏が競り合う…国会議員調査(読売新聞 2021/09/17 10:47)

菅首相の後継を選ぶ自民党総裁選(29日投開票)は17日告示される。野田聖子幹事長代行(61)が16日、立候補を表明し、岸田文雄・前政調会長(64)、高市早苗・前総務相(60)、河野太郎行政・規制改革相(58)の4氏による争いが固まった。

読売新聞社が行った党所属国会議員の支持動向調査では、岸田、河野、高市の3氏が競り合っている。約3割の議員が態度を決めておらず、情勢は流動的だ。

支持動向調査は6日から実施し、衆参両院の議長を除く同党国会議員383人のうち、95%にあたる363人の意向を聞き取りなどにより確認した。16日現在、岸田氏と河野氏が約2割、高市氏は約15%の支持を得た。16日に出馬を表明した野田氏は約10人の支持を集めている。

岸田氏は、自ら率いる岸田派(46人)のほとんどの支持を受けているほか、細田(96人)、麻生(53人)両派のベテランや参院議員に支持を広げている。河野氏は所属する麻生派の3割強が支持すると答えた。二階(47人)、石破(17人)両派の中堅・若手に加え、菅首相に近い無派閥の衆院議員グループの大半も河野氏支持だ。

安倍前首相が支持する高市氏は、安倍氏が影響力を持つ細田派の約4割が支持する意向を示したほか、無派閥の保守系議員も支持している。4割弱の議員が「未定」「答えない」としており、今後の動向が勝敗に影響を与えそうだ。

総裁選は、衆参両院の議長を除く国会議員票(383票)と、同数の党員・党友票(383票)を合わせ計766票で争われる。1回目の投票で過半数を得た候補がいなかった場合は、上位2人で決選投票を行う。

岸田・河野・高市・野田各氏の意気込み

岸田文雄氏「国民の信頼を回復する、そして自民党を改革する」

岸田文雄氏「国民の信頼を回復し、自民党を改革する」 総裁選巡り(毎日新聞 2021/9/17 09:41 最終更新 9/17 12:07)

17日告示の自民党総裁選に立候補した岸田文雄前政調会長(64)=岸田派=は17日朝、東京都内で記者団に「政策論争を通じて、国民の信頼を回復する、そして自民党を改革する」と意気込みを語った。

岸田氏は記者団に「8月26日、国民の声に向き合う、政治の信頼を回復する、自民党改革を断行する。こうした思いを訴えて出馬会見をしてから3週間たちました」と述べた上で「既に複数回にわたって会見を行い、具体的な政策を訴えさせていただいてきました。こうした政策論争を通じて、国民の信頼を回復する、そして自民党を改革する。こうした思いをしっかりと訴えていきたい」と述べた。

河野太郎氏「分断を乗り越え、共感してもらえる政治を目指す」

河野太郎氏「分断乗り越え、共感される政治目指す」 総裁選巡り(毎日新聞 2021/9/17 09:53 最終更新 9/17 10:36)

17日告示の自民党総裁選に立候補した河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派=は17日朝、オンラインの出陣式で「分断を乗り越え、共感してもらえる政治を目指す」と述べた。

河野氏は「このコロナ禍という危機にあって政治の至らなさに気が付きました。今、日本社会が分断されつつある。分断を乗り越えて、修復し、もう一度日本を一つにして、人が人に寄り添う、ぬくもりのある社会をつくらなければいけない」と表明。「有事に国を動かしていく、そのために何が必要なのか、それをしっかりと国民にうったえて、皆様に共感していただける政治を目指したい」と話した。

高市早苗氏「自民党の政策を厚みのあるものにする絶好のチャンス」

高市早苗氏「政策を多くの国会議員、党員・党友に伝える」 総裁選巡り(毎日新聞 2021/9/17 10:21 最終更新 9/17 11:42)

17日告示の自民党総裁選に立候補した高市早苗前総務相(60)=無派閥=は17日朝、国会内で記者団に「いよいよ、この自民党総裁選挙のステージに立たせていただくことになりました。精いっぱい私の政策を訴え、そして多くの国会議員の皆様、党員・党友の皆様に対してしっかりと伝わっていくように努力を続けてまいります」と話した。

4人が立候補することについては「たくさんの人が出馬して、さまざまな意見を申し述べるチャンスをいただけるということは、自民党の政策を厚みのあるものにする絶好のチャンスだと思っております。大変、一人でも多い方がうれしいなと思っております」と述べた。

野田聖子氏「人々の悲しみ、苦しみ、喜び、不安をしっかり伝え、政治を前に進めたい」

野田聖子氏「人々の悲しみ、苦しみ、喜び、不安伝えたい」 総裁選巡り(毎日新聞 2021/9/17 10:08 最終更新 9/17 10:38)

17日告示の自民党総裁選に立候補した同党の野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=は17日朝、党本部での出陣式で「人々の悲しみ、苦しみ、喜び、不安をしっかり伝え、政治を前に進めたい」と述べた。

野田氏は「どちらかというと、自民党のど真ん中にはいない私です。でも、私は目の前にいる人たちと一緒に生きてきた。出会った人たちの悲しみ、苦しみ、喜び、不安をしっかりとお伝えし、政治を前へと進めていける、そんな一人になりたい」と述べた上で「新しい日本を作るんじゃない、謙虚で誠実で、そして国民から信頼を頂戴しながら頑張っていく自民党をお見せできれば」と話した。

野田氏の出馬で情勢はどう変わるか

「河野潰しだ」野田氏出馬で情勢は? 政治部記者解説(テレ朝news 2021/09/16 23:30)

自民党総裁選の告示前日の16日、野田幹事長代行が出馬を表明しました。

総裁選はこれで、岸田前政調会長、高市前総務大臣、河野行革担当大臣、野田幹事長代行の4任で争われる構図となりました。

テレビ朝日政治部の河田実央記者に聞きます。

Q.野田氏は悲願の総裁選出馬となりましたが、20人の推薦人をどのようにして確保したのでしょうか?

今回の総裁選は派閥の締め付けがいつもより弱いということが背景にあると思います。

野田氏の動きが加速したのは、女性の高市氏が出馬表明をした後です。党内に「リベラルな女性候補もいた方がいい」と推す声が強まりました。派閥で決めた支持すべき候補者がいない分、そうした議員が推薦人になりやすかったことがあります。

また、二階派が7〜8人の推薦人を出したことも後押ししました。二階派幹部は「票が散れば、誰かが圧勝して、主導権を握られるのを避けられる」として、二階氏幹事長も容認したと解説しています。

Q.野田氏の出馬を、他の陣営はどう受け止めていますか?

まず歓迎の声を上げたのは、高市陣営です。これは「高市氏に有利」だからではなく「河野氏に不利」になると喜んでいます。高市氏を支持する人は安倍前総理ら保守系議員で、改革路線の河野氏だけは勝たせたくないと考えています。リベラル票の分散は河野氏の勝ち目を薄くすると読んでいます。

同じように岸田陣営も「マイナスにはならない」と話しています。票が割れて、最初の投票で誰も過半数が取れず、決選投票となれば、巻き返しを図って勝てると思っています。

実際、河野陣営からは「これは河野潰しだ」との声が上がっています。頼みの党員票も、野田氏が女性票などを取っていけば、影響を受けかねません。小泉環境大臣や石破元幹事長を前面に出す以外の戦略も迫られる状況になっています。政策面においても色々と考えていかなければいけない局面だと思います。

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