自民党総裁選挙 河野・岸田・高市・野田の4候補が所見を発表

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河野・岸田・高市・野田の4候補の所見発表演説(要旨)

河野、岸田、高市、野田4氏の所見発表演説要旨 自民党総裁選(毎日新聞 2021/9/17 20:47 最終更新 9/17 20:48)

菅義偉首相の後継を決める自民党総裁選が17日告示され、河野太郎行政改革担当相(58)=麻生派、岸田文雄前政調会長(64)=岸田派、高市早苗前総務相(60)=無派閥、野田聖子幹事長代行(61)=無派閥=の4氏が立候補した。4氏が出席した党本部での所見発表演説会の要旨は次の通り。

河野太郎氏「共感していただける政治、ぬくもりのある社会」

国民に共感していただける政治を通して、人と人が寄り添う、ぬくもりのある社会をつくりたい。世の中を便利にしたり新しい価値を生み出したりすることを邪魔する仕組みやシステムと徹底的に闘ってきた。例えばワクチン。私がやったのは自治体の創意工夫や努力を邪魔している仕組みを変えただけだ。日本のコロナ対応を河野太郎の実行力に任せていただきたい。

テレワークを使って東京一極集中を逆回転させる。テレワークができれば霞が関の機能はデジタルの世界で維持される。デジタル遷都の議論ができる。再生可能エネルギーのさまざまな技術の種が出ている。再生可能エネルギー100%で国のエネルギーを回すことだって絵空事ではない。

何よりもやらなければいけないのが社会保障の改革、特に年金の改革だ。守るべきは年金制度ではない、将来の年金生活だ。国民に議論の輪に入っていただき、何が問題なのか、どういう選択肢があるのかを示す。

岸田文雄氏「国民の声を聴き、丁寧で謙虚な政治、多様な意見に寛容な政治」

昨年の総裁選では敗れ、力不足だった。今回は違う。今の時代、求められているリーダーは私であると強い確信を持ってここに立っている。自民党に声が届かないと国民が感じている。今こそ国民の声を聴き、丁寧で謙虚な政治、多様な意見に寛容な政治が求められている。新型コロナウイルスで疲れ、ばらばらになりかけているこの国を、もう一度ワンチームにまとめて、国難を乗り越えていく。

自民党改革を進める。党役員に中堅・若手を大胆に登用し、党を若返らせる。総裁を除く党役員の任期を1期1年、連続3期までとする。自民党版ガバナンスコード検討委員会を設け、党改革を徹底的に進める。

コロナ対策では、政府方針に対する納得感が不可欠だ。方針の内容、必要性、プロセスを自ら丁寧に説明する。新しい日本型の資本主義では格差としっかり向き合い、外交・安全保障政策では国民の命や暮らしをしっかり守っていく。国民が一体感を実感できる国をつくりたい。

高市早苗氏「国の究極の使命は、国民の生命と財産を守り抜くこと」

国の究極の使命は、国民の生命と財産を守り抜くことだ。領土、領海、領空、資源、国家の主権と名誉を守り抜くことだ。この使命を果たすため全てを懸けて働くことを誓う。

自然災害、感染症や食料安全保障、テロや凶悪犯罪、サイバー攻撃、経済安全保障や国防にかかる脅威など、さまざまなリスクの最小化に向けた危機管理投資と法整備に最重点で取り組む。敵基地の無力化を可能とするための法整備、訓練と装備の充実、防衛関連予算の増額を行う。

有事の経済政策として、日本経済強靱計画を掲げ経済を立て直す。金融緩和、緊急時の機動的な財政出動、大胆な危機管理投資および成長投資だ。物価安定目標2%の達成を目指す。さまざまな分野についてサイバー防御体制の樹立を急ぐ。高効率の発電設備である小型核融合炉の開発を急ぐ。省庁再編にも挑戦する。環境エネルギー省の創設、外局にサイバーセキュリティー庁を有する情報通信省の創設の検討を続けている。

野田聖子氏「小さき者や弱き者、主役にならない人々へ向けた政策」

どうしても出馬しようと考えた大きな理由は、自民党の多様性を示さなくてはならないからだ。小さき者や弱き者をはじめ、人の暮らしが見えない。主役にならない人々へ向けた政策が十分ではない。党として誰かがやらなくてはならない。

国民に約束して、実現できていない政策を洗い出し、なぜできていないかを考える。例えば議員定数の大幅削減だ。

最優先すべきはコロナ対策だ。スピード重視、早期発見、早期治療の徹底。フェアな支援、(正確な情報を届ける)「見える化」だ。人口減少を経済問題、安全保障の問題として扱い、啓発を進め、人口減少を止める。防災減災、国土強靱化を加速させていく。子供支援の司令塔として「こども庁」を設立し子供への投資を積極的に行う。首相になったら内閣の女性閣僚が全体の半分になるように目指す。党に公文書の取り扱いに関する不透明さを解明するチームを作る。必要に応じて調査し、しっかりとした制度を作ることを約束する。

4候補の横顔

河野太郎氏の横顔 政界の異端児、発信力抜群

河野太郎氏の横顔…政界の異端児 発信力抜群(産経新聞 2021/9/17 21:04)

米ジョージタウン大卒業後、富士ゼロックス勤務などを経て平成8年に衆院神奈川15区で初当選。祖父は一郎元農相、父は党総裁も務めた洋平元衆院議長という名家の出だが、はっきりとものを言う性格で「政界の異端児」の異名を持つ。

外相時代、いわゆる徴用工問題をめぐる駐日韓国大使との面会で「極めて無礼だ」と抗議したことも。一方、防衛相時代に地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」の配備停止を根回しせずに決定し、自民党側から猛批判を受けた。脱原発や女系天皇容認といった主張への反発も多い。

当選同期の菅義偉首相の信任が厚く、突破力と発信力を買われ1月から新型コロナウイルスワクチン接種促進の担当相に。「ひまつぶし」で投稿するツイッターのフォロワー数は国会議員トップで240万人を超える。議員宿舎内での1万歩が日課。好物はドリアン。

岸田文雄氏の横顔 益荒男ぶり発揮の鯉党

岸田文雄氏の横顔…益荒男ぶり発揮の鯉党(産経新聞 2021/9/17 20:58)

平成5年衆院選で初当選。祖父も父も衆院議員を務めた政治家一家に育つ名門派閥・宏池会のプリンスと呼ばれ、24年に会長に就任。外相や政調会長などの要職を歴任した。初挑戦だった昨年の総裁選に敗れたが、捲土重来を期して立ち上がった。

地味と言われ、発信力の向上が課題だが、今回はいち早く出馬を表明。5年以上幹事長を続ける二階俊博氏を念頭に党役員任期の改革案を打ち出し、益荒男(ますらお)ぶりを発揮した。

酒豪として知られ、自宅には酒瓶が所狭しと並ぶ。「鉄人」こと故衣笠祥雄さんを敬愛する根っからの広島ファンで、昭和50年のセ・リーグ初優勝の瞬間を後楽園球場で観戦したのが自慢。知名度の高い政治家が集結した河野太郎ワクチン担当相の陣営が某球団に重なるのか、「4番バッターをそろえているが、何を訴えるかが大事だ」と静かに対抗心を燃やす。

高市早苗氏の横顔 ヘビメタ、バイクと多趣味の勉強家

高市早苗氏の横顔…ヘビメタ、バイクと多趣味の勉強家(産経新聞 2021/9/17 21:08)

政界に人材を送り出してきた「松下政経塾」出身。民放キャスターを経て平成5年に無所属で初当選した後に自民党入りした。主義・主張が近い安倍晋三前首相の信頼が厚く、安倍政権で女性初の党政調会長、歴代最長の総務相と経歴を重ねた。大量の資料を持ち帰って深夜まで目を通す勉強家だが、他人を寄せ付けぬ「一匹おおかみ」のイメージも強い。

目標とする政治家は、「鉄の女」と呼ばれた英国初の女性首相、故サッチャー氏。「国民から歓迎されない政策でも、信念を曲げず実行する姿勢」に憧れる。

学生時代はヘビーメタルバンドでドラムを担当したほか、バイクに親しむなど多趣味。熱烈な阪神ファンでもあり、国会内の事務所には矢野燿大監督のユニホームなどの応援グッズが並ぶ。「猛虎魂」で政界の頂を目指す。

野田聖子氏の横顔 姉御肌の苦労人、ついに挑戦権

野田聖子氏の横顔…姉御肌の苦労人、ついに挑戦権(産経新聞 2021/9/17 21:11)

平成5年の初当選から女性衆院議員では最多となる9期連続当選を誇る。初当選時から「首相を目指す」と公言していたが、ようやく挑戦権を得た。

10年に37歳で小渕恵三内閣の郵政相に抜擢され、当時戦後最年少で初入閣を果たした。17年に郵政民営化に反対し、自民党を一時離党。女性候補を「刺客」として送り込まれたが、僅差で勝利した。復党後は安倍晋三政権で党総務会長や総務相といった要職を歴任した。

不妊治療に悩み、50歳で米国で卵子提供を受けて出産。障害のある息子を育てる実体験に基づき、子育てや福祉政策について深い知見を持つ。

姉御肌で多くの同僚議員から慕われる存在で、飲み仲間も多い。政界きっての酒豪として知られ、「國酒を愛する議員の会」会長も務める。祖父は野田卯一元建設相。

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