7月19日、日本維新の会の共同代表の吉村洋文大阪府知事の“おねだり擁護”発言が話題を呼んでいる。
「同日、地元町長からの特産ワインの受領を認めた斎藤元彦兵庫県知事についての発言です。斎藤氏は、県幹部の男性がメディアや県政関係者に送付したパワハラ告発文書を巡り問題となっている渦中の人です。告発文書の内容を調査するために、県議会では法律に基づく強い調査権を持つ『百条委員会』が設置されています。そこで、斎藤氏が地元町長からワインを受け取っていたことが明らかになったのです」(社会部記者)
公開された録音データによると、斎藤氏は町長に対し、特産ワインを「ぜひ飲んでみたい」と語っており、実際にワイン2本を受け取り、自宅で飲んだことを本人が認めている。
斎藤氏は、日本維新の会の推薦を受けて当選している。維新のトップとして、吉村府知事は斎藤氏について「自分の言葉で発信、説明すべきだ」と語ったうえで、
「逆に報道機関のみなさんに聞きたい。これは知事の仕事の範囲を越えてるんですかね? しないほうが良かったんですかね?」
と記者に逆質問する形で“ワインおねだり”を擁護。さらに、
「ジョージア大使が来た時に、ジョージア産ワインを渡された。『これをもらうとおねだりになるので止めておきます』というのが正しかったのか。それを『飲んでみたい』といったらおねだりなんですかね」
と、自身の経験を語った。これにはX上で多くの批判の声があがった。
《自分のお金で飲めばいい》
《もう見飽きた。斎藤と仲良く辞めろ》
《何を訳わからん逆ギレしとんの、この無能》
地元紙記者はこう解説する。
「斎藤氏は、音声データで『まだ私は飲んでいないので、ぜひ折を見てよろしくお願いします』とまで語っていますからね。『飲んでみたいな』という単なる感想とは全然違います。そもそも自腹を切って買えば済む話ですから」
それでも擁護するのには理由がある。
「昨年の兵庫県議選で、維新は神戸市内の全9区をはじめ、21議席を獲得しています。大票田の神戸市議も15議席を占めていて、兵庫は大阪府に次ぐ維新の拠点です。斎藤知事がこのまま辞任すると、今後は後継候補は出しにくいでしょう。すでに旧民主党系市長が立候補の準備を進めているとされ、2期目の推薦は不透明ですが、今、辞められるのは困るんでしょう。今回の“無理やり擁護”は党利党略ですよ」(前出・記者)
火に“ワイン”を注ぐのはやめたほうが……。
( SmartFLASH )