衆院補選、4選挙区で告示 少子化対策など争点 23日投開票(毎日新聞 2023/4/11 10:24 最終更新 4/11 20:16)
次期衆院選の前哨戦とも目される衆院千葉5区、和歌山1区、山口2、4区の4補選が11日、告示された。統一選後半戦や6日に告示された参院大分補選と同じ23日に投開票される。
千葉5区は7候補による混戦で、和歌山1区は大阪府知事・大阪市長選、奈良県知事選を制して勢いに乗る日本維新の会の新人候補と自民党元職候補らが議席を争う。岸田文雄首相の少子化対策や防衛政策などが争点となり、結果は政権運営に影響するとみられる。
千葉5区補選は「政治とカネ」が争点
政治資金問題で自民を離党した薗浦健太郎元衆院議員の議員辞職に伴う」が争点となる。
自民新人で元国連職員の英利アルフィヤ氏(34)▽国民民主党新人で元浦安市議の岡野純子氏(44)▽政治家女子48党新人で元信用金庫職員の織田三江氏(41)▽立憲民主党新人で元県議の矢崎堅太郎氏(55)▽維新新人で一般社団法人代表の岸野智康氏(28)▽共産党元職の斉藤和子氏(48)▽無所属新人で元市川市議の星健太郎氏(43)――の7人が立候補し、激しい選挙戦が予想される。
和歌山1区補選 維新が初めて和歌山小選挙区で議席を獲得するかが焦点
和歌山県知事に転じた元国民民主衆院議員の岸本周平氏の後任を選ぶ和歌山1区補選は、自民元職の門博文氏(57)▽維新新人で元和歌山市議の林佑美氏(41)▽共産新人で党県常任委員の国重秀明氏(62)▽政女党新人で党職員の山本貴平氏(48)――が立候補した。
維新が初めて和歌山の小選挙区で議席を獲得するかが焦点だ。
山口2区補選 岸信千世氏の世襲の是非
自民の岸信夫前防衛相が体調不良で議員辞職したことに伴う山口2区補選は、旧民主党政権で法相を務めた無所属元職の平岡秀夫氏(69)と、自民新人で岸氏の長男信千世氏(31)が立候補した。
米軍岩国基地問題や信千世氏の世襲の是非が問われそうだ。
山口4区補選 旧統一教会と政治との関わりなどが争点
自民の安倍晋三元首相が銃撃事件で死去したことを受けた山口4区補選は、無所属新人で投資家の竹本秀之氏(67)▽無所属新人で元新聞社社員の大野頼子氏(49)▽立憲新人で元参院議員の有田芳生氏(71)▽自民新人で元下関市議の吉田真次氏(38)▽政女党新人で会社役員の渡部亜衣氏(37)――が立候補した。
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治との関わりなどが争点となる。
【参院】大分補選 与野党事実上の一騎打ち
参院大分補選が告示、与野党事実上の一騎打ち…衆院4補選や政権運営にも影響か(読売新聞 2023/04/06 11:05)より抜粋
参院大分選挙区の補欠選挙が6日、告示された。岸田内閣の物価高・少子化対策や外交政策などへの評価が主な争点となる。投開票日は衆院4補選と同じ23日。
大分補選は、大分県知事選(9日投開票)に立候補した前参院議員の辞職に伴って実施される。
自民党公認の新人で飲食店経営の白坂亜紀氏(56)(公明党推薦)と、立憲民主党公認で前参院議員の吉田忠智氏(67)が立候補を届け出た。共産、社民両党は吉田氏の支持を決めており、与野党対決の構図となる見通しだ。
各党の訴え
衆院4補選告示、与野党が対決 物価高・防衛費増争点―政権に中間評価・23日投開票(JIJI.COM 2023年04月11日19時10分)より抜粋
自民党の茂木敏充幹事長は11日、千葉県市川市の街頭演説で「安全保障や物価高対応、経済再生、少子化対策といった課題の解決には政治の安定が不可欠だ」と主張した。
立民の泉健太代表も同県浦安市の街頭に立ち、物価高や非正規雇用、賃上げなどの問題に言及。「防衛予算だけ優先させていいのか。皆さんの生活を守らなければいけない」と訴えた。
統一地方選前半戦で躍進した維新は和歌山1区補選に注力。馬場伸幸代表は演説で防衛力強化の増税に触れ、「自民党はたがが緩んでいる。国民につけを回す」と対決姿勢を強めた。
共産党の志位和夫委員長は市川市の街頭で「(政権の防衛力強化方針は)戦後の国の在り方をすっかり変えるとんでもないことだ」と強調。
国民の玉木雄一郎代表は浦安市で演説し、「教育国債発行で教育、科学技術、子育て予算を倍にすることしか日本復活の政策はない」と語った。