安倍元総理回顧録 森友問題や日ロ外交の内幕明かす、財務省は政権打倒も辞さず

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財務省は政権打倒も辞さず 安倍元首相、回顧録で指摘

財務省は政権打倒も辞さず 安倍元首相、回顧録で指摘(共同通信 2023/02/07)

昨年7月に死去した安倍晋三元首相の生前のインタビューで構成された「安倍晋三 回顧録」が8日発売された。安倍氏は消費税率10%への引き上げ延期に反対した財務省側の対応を巡り「安倍政権批判を展開し、私を引きずり下ろそうと画策した。彼らは省益のためなら政権を倒すことも辞さない」と指摘。「増税先送りの判断は、必ず選挙とセットだった。そうでなければ、倒されていたかもしれない」と語った。

森友学園への国有地売却問題を巡っても「財務省は当初から森友側との土地取引が深刻な問題だと分かっていたはずだ。でも私の元には、土地取引の交渉記録など資料は届けられなかった」と不信感を吐露した。

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安倍元総理回顧録 森友問題や日ロ外交の内幕明かす

安倍元総理回顧録 森友問題や日ロ外交の内幕明かす(TBSテレビ 2023年2月7日(火) 16:33)

安倍元総理が生前、自身の政権運営について語った回顧録で森友学園問題などをめぐる内幕や本音を明かしました。

安倍氏は書店での販売が始まった中央公論新社発刊の回顧録で、森友学園への国有地売却を「私の足を掬うための財務省の策略の可能性がゼロではない」と指摘しています。

財務省について、「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来ます」とも述べ、経済財政政策をめぐる対立が疑念の背景にあることを示唆しています。

また、外交については、2018年のプーチン大統領との首脳会談で北方領土2島の返還交渉開始で一致したものの、その後の交渉が暗礁に乗り上げた経緯を語っています。

安倍氏は「一生懸命説得したけれど、米国不信はぬぐえなかったのかもしれません」と返還後の米軍基地建設などへの不信感が壁になったことを明かしました。