大阪府はコロナ死亡者が日本最多、吉村知事の言動と判断に問題はないか

何故、大阪府で新型コロナ感染による死亡者が東京都を抜いて日本一なのか。その原因について探ってみた。もう一つ、2月2日の菅総理の記者会見。プロンプターの使用で総理の好感度が上がったとか。そのようなことで国のトップを判断してはいけない。

吉村知事がそういう認識だから、大阪府のコロナ死亡者が日本最多
国のトップを情緒的に判断するのは危険 !!

吉村知事がそういう認識だから、大阪府のコロナ死亡者が日本最多

「だらだら続ける」発言

吉村知事「だらだら続けるものではない」２月８日まで基準満たせば宣言解除要請を検討（
MBSニュース2021年02月03日15時00分）

大阪府の吉村洋文知事は２月２日、直近１週間の新型コロナウイルスの新規陽性者数の平均が３００人を下回ったことを踏まえ、このまま２月８日まで７日連続で３００人以下となれば、すぐに緊急事態宣言解除の要請を検討する考えを示しました。

（大阪府　吉村洋文知事）「（緊急事態宣言は）期間を区切って集中的に実施するべきだと思っていますし、だらだら続けるものでもないと思っています。効果が出れば、一旦解除すべきだと。」

府民も事業者も、新型コロナ感染を収束させるために我慢して自粛し時短し、必死で努力を継続しているのに、その努力を吉村知事は「だらだら続ける」と表現した。許されない発言だ。

また、新規感染者が300人以下になっても、解除すれはすぐに感染は拡大する。

吉村知事がそういう認識だから、新型コロナによる死亡者は東京都の949人（2月3日）を抜いて、大阪府は958人で日本最多。人口10万人当たりに換算すると、東京都は7.02人、大阪府は10.84人で、大阪府の死亡者数は東京都の1.54倍である。

「すべて無視されました」

陽性者を2週間放置…大阪の老人施設でクラスター続出の理由（女性自身記事投稿日：2021/02/04 11:00 最終更新日：2021/02/04 11:00)

「死亡者が増えているのは、高齢者施設のクラスター化を放置しているから。そう伝えるため、昨年8月から4度にわたって吉村知事宛てに『新型コロナウイルス発生施設に関する緊急要望』という要望書を提出してきました。

しかし返答はいっさいなく、すべて無視されました。行政側の対応にも、何の改善も見られませんでした」

そう憤りをあらわにするのは、大阪府の介護老人保健施設が加盟する大阪介護老人保健施設協会の木場康文事務局長だ。

新型コロナウイルスによる死者が全国最多となっている大阪府。

吉村知事は木場事務局長の要望を無視しただけではない。

昨年12月、隣接する和歌山県の仁坂吉伸知事は、ICU（集中治療室）で勤務できる高いスキルを持った看護師２人を派遣し、また、言葉を選びながら大阪府のコロナ対策に進言したが、吉村知事は進言を一切無視した。

このことは当時、ネットでも注目された。

和歌山県知事が感染拡大の大阪に苦言　『暴露』の内容にネットざわつく（grape 公開2020-12-12 　更新2020-12-12）

国のトップを情緒的に判断するのは危険 !!

「僕は個人的にはいいと思ったんですよね」（カンニング竹山）

カンニング竹山　菅首相会見での“変化”に好印象「分かりやすかった」（スポニチ 2021年2月3日 14:00）

お笑い芸人のカンニング竹山が3日放送のフジテレビ系「バイキングMORE」に出演。菅義偉首相が2日夜、10都道府県での緊急事態宣言延長について記者会見を行ったことについて、コメントした。・・竹山は「（会見の内容は）分かりやすかったんじゃないですか。いつもと違って。僕は個人的にはいいと思ったんですよね」と感想を述べた。

高橋みなみ　菅首相の前日会見に好印象「初めて目が合うような感覚に」（デイリー 2021.02.03）

元ＡＫＢグループ総監督でタレントの高橋みなみが３日、フジテレビ系「バイキングＭＯＲＥ」に出演。・・高橋は「会見見ていたんですけど、初めて菅さんと目が合うような感覚になったというか。・・ご自身が思っていることであったり、感謝であったり謝罪であったりとか、きちんと必死に述べられている感じがしてとても良かったなと思いました」と好印象を口にした。

2つは同じ番組。菅総理がプロンプターを使ったことで視聴者に好印象を与えたという感想を述べた発言だが、あえて疑問を呈したい。

政治は印象が極めて重要だ。しかし、好印象の背後に存在する実態を見誤ってはいけない。合理的・論理的と言われるドイツ人でさえ、言葉とジェスチャーが巧みなヒトラーに酔いしれた。政治、ましてや国のトップに対して、情緒的な判断は危険そのものである。

菅総理はマキャベリの「君主論」を称賛している。私は、そのような人物は国のトップにふさわしくないと考える。