高市早苗氏「今もつらい気持ちで一杯だ」発言は、政調会長ポストを奪われた萩生田氏への当て擦り 党内からは「嫌なら断ればよい」

萩生田光一・政調会長と高市早苗・前政調会長 政治・経済

高市早苗氏、入閣は「今もつらい気持ちで一杯だ」…異例発言に「嫌なら断ればよかったのに」

高市早苗氏、入閣は「今もつらい気持ちで一杯だ」…異例発言に「嫌なら断ればよかったのに」(読売新聞 2022/08/15 23:58)

高市経済安全保障相は15日の記者会見で、自らの入閣について「小林(鷹之)前大臣を留任してほしかった」と述べた。14日には自身のツイッターで、岸田首相には小林氏の留任を求めていたと説明し、「入閣の変更がなかったことに戸惑い、今もつらい気持ちで一杯だ」と投稿していた。

高市氏は15日の記者会見で、「お役をいただいた限りは全力で働く」とも語った。かつて安倍晋三・元首相から、岸田首相から人事の打診があれば、絶対に受けるよう助言されたことも明らかにした。

首相の人事判断に異を唱えたと受け止められかねない異例の発言に対し、自民党内からは、「自分の都合だけを考えた自分勝手な発信だ。嫌なら断ればよかっただけだ」(参院幹部)と批判が出ている。

菊間千乃氏、高市大臣「辛い」ツイートに「他の大臣とは違うと言いたいと」

菊間千乃氏、高市大臣「辛い」ツイートに「他の大臣とは違うと言いたいと」(デイリー 2022.08.16)

元フジテレビアナウンサーで弁護士の菊間千乃氏が16日、高市早苗経済安保担当大臣の「辛い気持ちで一杯」とつぶやいたツイートについて、「ある意味保身のために仰ったのかなと」とコメントした。

番組では、高市大臣が14日のツイートで今回の入閣について「優秀な小林鷹之大臣の留任をお願いするとともに、21年前の掲載誌についても報告を致しました。翌日は入閣の変更が無かったことに戸惑い、今も辛い気持ちで一杯です」とつぶやいたことを取り上げた。

高市大臣は14日に6本のツイートを投稿。自身と旧統一教会との関係についても「政調会長在任中から徹底的に調べていました」と説明。その中で細川隆一郎氏との対談が旧統一教会関連団体が発行している雑誌のものだったといい「当時は知るすべもありませんでしたが、21年前に接点があった事実は変わりません」と謝罪している。

これに菊間氏は「私はこの報道を見た時に、批判を交わしたいというのと、他の大臣とは違うということを言いたい、ある意味保身のために仰ったのかなという気がした」とコメント。

その理由について「例えば21年前の掲載誌とか、わざわざ書いているのは、私は関係はあったけど、それは21年前のことであって、最近までイベントや交流があった議員とは違うということですとか、旧統一教会と関係のある閣僚は今回はいったん交代となったにも関わらず、自分が入ったということで、今回なった閣僚の方には、当日関係が分かったと発表した人もいて、後出しジャンケン批判もあって。でも私は前から言っていた、それでも関係は薄いということで総理が任命したということを説明したくて仰ったのかなと思った」と、他の議員とは違うということを主張したかったのではないかと推測していた。

高市早苗氏の“入閣に不満”投稿は、政調会長ポストを奪った萩生田光一氏の「統一教会問題」を痛烈意識か

高市早苗氏の“入閣に不満”投稿は政調会長ポストを奪った萩生田光一氏の「統一教会問題」を痛烈意識か(NEWSポストセブン 2022.08.16 07:00)

高市早苗・経済安全保障担当相が8月14日夜、自身のツイッターに投稿した「入閣への不満」が物議を醸している。

「組閣前夜に岸田(文雄)総理から入閣要請のお電話を頂いた時には、優秀な小林鷹之大臣の留任をお願いするとともに、21年前の掲載誌についても報告を致しました。翌日は入閣の変更が無かったことに戸惑い、今も辛い気持ちで一杯です」と投稿し、自身の入閣に不満を漏らした。

高市氏は今回の内閣改造・党役員人事で自民党政調会長からスライドし、経済安保担当相に就任。記者会見で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)関連の「世界日報」が発行する月刊誌に対談が掲載されていたことを認めた。

この投稿について、「旧統一教会との関係についての反省や小林前大臣への同情もあるだろうが、それよりも今回の改造人事への不満が露呈しているのではないか」とベテラン政治ジャーナリストは見る。

高市氏は、政調会長という党3役の重要ポストから、人事権のない特命大臣に“格下げ”されたことに不満を抱いていた。前大臣からの引き継ぎ式を中止し、内閣府職員へのあいさつ式も欠席したのもそのせいではないかと言われています。今回の投稿も、岸田総理に対する当てつけという側面があることは否めません」

今回の投稿の裏には、自身に代わって政調会長となった萩生田光一・前経産相に対する痛烈なメッセージも潜んでいるといられている。

「亡くなった安倍晋三・元総理の政治理念を最も強く引き継いでいると自負する高市氏にとって、現在、安倍派の後継候補と目される萩生田氏に政調会長を奪われたことは相当に悔しかったことでしょう。萩生田氏は旧統一教会系のイベントに登壇したり、旧統一教会の関連団体に会費を払っていたことが明らかになっている。その萩生田氏が政調会長に抜擢されたことへの不満が投稿に表われているのではないでしょうか。

高市氏のツイッターでは、旧統一教会系の月刊誌のことは認めつつ、『旧統一教会との接点の有無については、アンケートも多数届いており、政調会長在任中から徹底的に調べていました』『選挙応援無し。行事出席無し。金銭のやり取り無し。祝電も当事務所が手配した記録は無しでした』と自身は関係がなかったことをアピールしています。

要するに、『自分は萩生田氏と違って潔白だ』ということでしょう。いわば“肉を切らせて骨を断つ”戦法で、旧統一教会問題で党に揺さぶりをかけたわけです」

爆弾投稿は自民党内にどんな波紋を広げるのか。