2025年12月11日 今日の出来事

内閣支持、微減59.9% 5割超が補正予算評価…時事通信世論調査

内閣支持、微減59.9% 5割超が補正予算評価―時事通信世論調査

時事通信が5~8日に実施した12月の世論調査によると、高市内閣の支持率は59.9%だった。政権発足直後の支持率として1960年以降で2番目の高さだった11月の調査から3.9ポイント低下した。不支持率は13.6%だった。

政党支持率は

トップの自民が前月比0.9ポイント減の20.9%。立民は同0.4ポイント増の4.0%で、5カ月ぶりに野党首位に返り咲いた。維新と公明党が3.6%で並び、以下、国民民主党3.4%、参政党3.0%、共産党0.9%、日本保守党0.9%、れいわ新選組0.7%、チームみらい0.4%、社民党0.2%だった。

「最も影響力ある女性」高市氏3位に 米経済誌ランキング

「最も影響力ある女性」高市氏3位に 米経済誌ランキング

米経済誌フォーブスは10日、2025年版の「世界で最も影響力のある女性100人」のランキングを発表し、日本の高市早苗首相が3位に選ばれた。日本初の女性首相として、「決断が東アジアの勢力バランスや、世界の製造業の安定性を形作る」と評した。

同誌は、高市氏について「強硬な保守派」と紹介。関連記事では「既に大胆な発言を次々と行い、物議を醸したものもある」と指摘。東京都内の会合での漫画「進撃の巨人」のせりふを引用した「黙って全部俺に投資しろ」発言を取り上げた。

「高市政権は対中戦略欠如」 情報発信強化を提言…阿古・東大教授

「高市政権は対中戦略欠如」 情報発信強化を提言―阿古・東大教授

中国研究が専門の阿古智子・東大教授は11日、オンラインで記者会見を開き、高市早苗首相の台湾発言で悪化する日中関係を巡り「日本には戦略的な対中政策がない。正しいと思うことだけを言うのでは中国と向き合えない」と述べ、高市政権の対応を批判した。その上で、国際社会に向けた情報発信の強化を求めた。

阿古氏は「中国が発するナラティブ(物語)を分析し、日本として独自の主張をしないといけない」と強調。中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射に関し、「(中国と比べ日本は)説明の中身が分かりにくい」と話した。中国の情報管理について「(国内の)言論統制を強化しながら、(外国に対して)プロパガンダを打ち出すことが上手になってきている」と指摘。

空自機と米爆撃機が訓練 中ロけん制か、前日に共同飛行…防衛省

空自機と米爆撃機が訓練 中ロけん制か、前日に共同飛行―防衛省

防衛省統合幕僚監部は11日、航空自衛隊の戦闘機6機と米軍B52戦略爆撃機2機が10日に日本海上空で共同訓練を行ったと発表した。9日に中国とロシアの爆撃機が日本周辺で共同飛行を実施したほか、太平洋では中国空母「遼寧」が展開中で、日米連携を示し中ロをけん制する狙いがあるとみられる。

自衛隊制服組トップの内倉浩昭統合幕僚長は11日の定例記者会見で、共同訓練は中ロ共同飛行への対抗措置かと問われ、「特定の国を念頭に置いたものではない」と述べた。時期や場所は「その都度、適切に判断している」とし、「日米同盟の抑止力、対処力を一層強化することが訓練の目的だ」と強調した。

大企業景況感、2期連続プラス 製品需要増や金融収益改善で…10~12月期

大企業景況感、2期連続プラス 製品需要増や金融収益改善で―10~12月期

財務省と内閣府が11日発表した10~12月期の法人企業景気予測調査によると、大企業全産業の景況判断指数はプラス4.9となった。プラスは2四半期連続。製品需要の増加や金融面の経営環境の改善で、製造業、非製造業ともに2期連続プラスだった。

大企業の内訳は、製造業がプラス4.7。自動車向け製品や医薬品の需要が増えた化学工業がけん引した。値上げ効果で食料品製造業の景況感も上向いた。非製造業はプラス5.1。貸出金利の上昇や株高を背景に収益が改善した金融機関や、好況の宿泊や飲食などサービス業が上昇に寄与した。

中堅企業全産業はプラス4.7、中小企業全産業はマイナス3.7で、いずれも前回調査(7~9月期)から改善した。先行きは大企業全産業で2026年1~3月期がプラス3.7、4~6月期がプラス1.6と見込む。

坂口、北川氏にメダル授与 ノーベル医学、化学賞

坂口、北川氏にメダル授与 ノーベル医学、化学賞

ノーベル賞の授賞式が10日夕(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれた。スウェーデンのカール16世グスタフ国王が、生理学・医学賞の坂口志文大阪大特任教授(74)と化学賞の北川進京都大特別教授(74)に最高の栄誉を示すメダルと賞状を授与した。

坂口氏は過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見し、自己免疫疾患やがんなどの治療に新たな道を開いたと、たたえられた。北川氏は微小な穴の開いた新材料「金属有機構造体(MOF)」を開発。用途に応じて穴の構造を変えられ、メタンや窒素などを出し入れできることが評価された。

東北で大雪警戒、冷え込み厳しく 交通障害や落雪、体調管理も注意

東北で大雪警戒、冷え込み厳しく 交通障害や落雪、体調管理も注意

冬型の気圧配置が強まり、12日にかけて東北などで大雪となる恐れがあるとして、気象庁は11日、交通障害や屋根からの落雪に警戒するよう求めた。8日の地震で震度6強を観測した青森県八戸市の周辺など、揺れが強かった地域も雪が強まる恐れがある。厳しい冷え込みも予想され、体調管理に注意が必要だ。

東北北部で12日午後6時までに予想される24時間降雪量は多い所で、山沿い70センチ、平地30センチ。

禁輸のエヌビディア製半導体利用か 中国のAI新興

禁輸のエヌビディア製半導体利用か 中国のAI新興―報道

米IT専門メディアのジ・インフォメーションは10日、中国の人工知能(AI)新興ディープシークが、米半導体大手エヌビディアの先端AI半導体「ブラックウェル」を利用して次世代AIモデルの開発を行っていると報じた。同製品は米政府により中国への輸出が禁止されており、報道によれば第三国を経由して密輸された可能性があるという。

エヌビディアの先端AI半導体を巡り、トランプ米大統領は8日、前世代の技術で作られた「H200」に関しては中国への輸出を許可する方針を明らかにしたが、ブラックウェルは依然禁輸の対象となっている。

1800人超犠牲に アジア豪雨、気候変動が豪雨強めたか WWA分析

1800人超犠牲に アジア豪雨、気候変動が豪雨強めたか WWA分析

インドネシアやスリランカなどアジア各地で少なくとも1800人以上が死亡した豪雨災害を巡り、異常気象と気候変動の関連を調査する国際研究チーム「ワールド・ウエザー・アトリビューション(WWA)」は10日、温暖化による海水温の上昇で豪雨が強まったとする分析結果を発表した。

WWAは、11月下旬以降にインドネシアとマレーシア、タイの3カ国と、スリランカで甚大な被害をもたらした二つのサイクロンを分析した。5日間で最も降雨量が多かった期間を調べたところ、豪雨はそれぞれ「70年に1度」「30年に1度」レベルに相当する事象だったことが分かった。