- 少数与党、色濃く反映 聖徳太子引用、野党に対話呼び掛け…所信表明演説
- 高市氏と「素晴らしい関係」 米朝会談実現に意欲…トランプ氏
- 米大統領ヘリに高市首相同乗へ 28日、強固な同盟関係アピール
- 首相「ロシアによる侵略は暴挙」 就任後初の国際会議に参加
- 高市政権「新しい資本主義会議」廃止へ 成長戦略重視へ路線転換
- ドコモ、ソフトバンクが衛星通信 来春、衛星「スターリンク」活用
- 民家居座るクマ捕獲 20日から、付近で4人負傷…秋田
- 北朝鮮、中国と血盟強調 志願軍参戦75年、金氏献花
- 北朝鮮通訳、モンゴルに亡命 代表団がウランバートル訪問時
- ロシア企業、サイバー部隊と接点 NECと取引、軍事回線転用疑い
- 洋上再エネ、2050年に必要な世界電力3割を確保可能 太陽光や風力
少数与党、色濃く反映 聖徳太子引用、野党に対話呼び掛け…所信表明演説
少数与党、色濃く反映 聖徳太子引用、野党に対話呼び掛け―所信表明演説
高市早苗首相は24日の所信表明演説で・・、
聖徳太子が制定したとされる「十七条憲法」の一節、「事独り断(さだ)む可(べ)からず。必ず衆(もろとも)と与(とも)に宜(よろ)しく論(あげつら)ふ可(べ)し」を引用。「衆議」が日本古来の伝統だと指摘し、「政治とは独断ではなく、共に語り、悩み、決める営みだ」と訴えた。 政権幹部は「丁寧に国会運営を行い、国民の意見を聴く姿勢を表した」と狙いを語る。
連立合意を結んだ日本維新の会にも配慮。党名の由来である明治維新の精神的支柱となった吉田松陰の言葉に演説で言及しながら、「地方の活力」を生かしていく考えを示した。維新の看板政策である「副首都」構想の検討加速、高校授業料無償化の来年4月からの実施も明言した。
同時に「高市色」発揮に気を配り、演説の冒頭で「日本と日本人の底力を信じてやまない」と強調。日本経済に関して「強い」「強く」といった表現を10回ほど使い、「日本再起」を目指す決意を語った。「世界の真ん中で咲き誇る日本外交を取り戻す」として、首相を引き立てた故安倍晋三元首相の路線を引き継ぐ姿勢を前面に出した。
高市氏と「素晴らしい関係」 米朝会談実現に意欲…トランプ氏
高市氏と「素晴らしい関係」 米朝会談実現に意欲―トランプ氏、アジア歴訪に出発
トランプ米大統領は24日深夜(日本時間25日午後)、大統領専用機でアジア歴訪に出発した。機中で記者団の取材に応じ、訪日時の高市早苗首相との初首脳会談で「素晴らしい関係を築けるだろう」と期待を表明。訪韓に合わせた北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記との会談実現にも意欲を示した。
トランプ氏は記者団に、親しかった故安倍晋三元首相と高市氏が良好な関係にあったと指摘し、「彼女(高市氏)について、良いことを聞いた」と説明。日本での会談を「楽しみにしている」と語った。
米大統領ヘリに高市首相同乗へ 28日、強固な同盟関係アピール
【独自】米大統領ヘリに高市首相同乗へ 28日、強固な同盟関係アピール
27日に訪日するトランプ米大統領と高市早苗首相が28日に会談した後、大統領専用ヘリ、マリーンワンに同乗し東京都内の米軍ヘリポートから海軍横須賀基地に移動する方向で日米両政府が調整していることが分かった。ホワイトハウス関係者が24日、明らかにした。外国首脳がマリーンワンで共に移動するのは珍しく、日米同盟の強固さを示す機会となる。
首相「ロシアによる侵略は暴挙」 就任後初の国際会議に参加
ウクライナ支援の有志国連合は24日、ロンドンで首脳会合を開いた。ゼレンスキー大統領も出席し、オンラインも含め欧州を中心に20カ国以上が参加の見通し。ロシアとの和平・領土交渉や、停戦後に欧米がウクライナに提供する「安全の保証」について協議するとみられる。主催する英国は、各国に長射程兵器の供与加速も呼びかける方針。
高市早苗首相もオンラインで参加し「ロシアによる侵略は国際秩序の根幹を揺るがす暴挙であり、ウクライナと共にあるとのわが国の立場は一貫している」と述べ、支援継続を表明した。首相就任後、国際会議への参加は初めて。
対ロ圧力強化で合意 高市首相が参加―ウクライナ支援有志国会合
高市政権「新しい資本主義会議」廃止へ 成長戦略重視へ路線転換
高市政権「新しい資本主義会議」廃止へ 成長戦略重視へ路線転換
政府は、成長戦略の具体策を議論する「日本成長戦略会議」を新設するのに伴い、2021年に設置された「新しい資本主義実現会議」を廃止する方針を固めた。関係者が明らかにした。新しい資本主義は「成長と分配」を掲げる岸田文雄元首相が掲げた看板政策で、石破茂前首相も引き継いでいた。高市早苗首相は「危機管理投資」を要とする成長戦略に軸足を置いており、路線転換が鮮明になりそうだ。
首相は24日の所信表明演説で、人工知能(AI)や半導体、造船、量子、バイオなどの戦略分野に大胆な投資促進を図る「危機管理投資」で経済成長を実現すると訴え、日本成長戦略会議の設置を表明した。「日本の供給構造を強化し、世界の投資家が信頼を寄せる経済を実現して好循環を生み出す」とした。
ドコモ、ソフトバンクが衛星通信 来春、衛星「スターリンク」活用
ドコモ、ソフトバンクが衛星通信 来春、衛星「スターリンク」活用
NTTドコモとソフトバンクが、米スペースXの衛星「スターリンク」を使い、スマートフォンとの直接通信サービスを来年春にも始める見通しであることが、25日分かった。山間部や離島など従来は圏外になるエリアでも通信が可能となる。
KDDIは今年4月からスターリンクによるサービスを始めている。ドコモとソフトバンクは国際的に衛星通信の実績があることなどからスターリンクを選んだ。楽天モバイルも別の米企業の衛星を使い来年10~12月の商用化を目指している。
各社の国内通信網は人口で見ると9割以上カバー。都市部に集中しているため、面積では6割程度にとどまり、山間部などに電波が届かない空白地帯がある。
民家居座るクマ捕獲 20日から、付近で4人負傷…秋田
25日午前2時15分ごろ、秋田県湯沢市表町の民家で、敷地内に設置された箱わなに体長約1.3メートルのクマ1頭が入っているのを県警などが確認した。このクマは20日に民家に侵入し、家の中にとどまっていた。
県警によると、20日午前5時5~45分ごろ、民家付近の路上や駐車場で50~70代の男性3人が相次いでクマに襲われ、背中や腕などにけがをした。午前6時20分ごろ、民家に住む65歳の男性が玄関を出たところ、クマに襲われて右足の太ももを負傷。その後、クマが家に侵入した。
北朝鮮、中国と血盟強調 志願軍参戦75年、金氏献花
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は24日、朝鮮戦争(1950~53年)に中国人民志願軍が参戦したとされる日から25日で75年となるのに合わせ、中部・平安南道にある「中国人民志願軍烈士陵園」に党幹部と訪れて献花した。北朝鮮メディアが25日に報じ、中国側の参戦は血で結ばれた朝中友好の「高貴な象徴」だと強調した。
北朝鮮はウクライナに侵攻するロシアを支援し、ロ朝の「血盟」を重視してきたが、約6年ぶりに開かれた9月上旬の中朝首脳会談を受けて中朝の伝統的な友好関係の強化にも力を入れている。
北朝鮮通訳、モンゴルに亡命 代表団がウランバートル訪問時
独自】北朝鮮通訳、モンゴルに亡命 代表団がウランバートル訪問時
北朝鮮を代表するシンクタンク、社会科学院の太亨徹院長率いる代表団が8月下旬にモンゴルのウランバートルを訪問した際、北朝鮮側の通訳が韓国大使館に亡命したことが25日、外交筋への取材で分かった。外交筋によると、北朝鮮は駐モンゴル大使の交代を発令。直接的な関係は不明だが、責任を問われた可能性がある。
通訳の所属や職責は分かっていないが、北朝鮮は国民の海外渡航や駐在を厳しく制限しており、一定の社会的地位にあったとみられる。金正恩朝鮮労働党総書記の体制下では外交官らエリート層の脱北が相次いでいる。
ロシア企業、サイバー部隊と接点 NECと取引、軍事回線転用疑い
【独自】ロシア企業、サイバー部隊と接点 NECと取引、軍事回線転用疑い
ロシア軍がNEC製の海底通信ケーブルを軍事転用した疑いがある問題で、日米欧にまたがる秘密調達網の中核となったロシアの通信インフラ企業が、諜報を担う連邦保安局(FSB)傘下のサイバー部隊「第16センター」の軍事回線の敷設を請け負っていたことが、25日分かった。共同通信と国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が入手した公開文書で判明した。
第16センターは各国での情報窃取や重要インフラへのサイバー攻撃に関与。通信といった民間技術と安全保障の境界が曖昧になりつつある実情が浮き彫りになった。
洋上再エネ、2050年に必要な世界電力3割を確保可能 太陽光や風力
洋上再エネ、2050年に必要な世界電力3割を確保可能 太陽光や風力
電力需要の多い都市部に比較的近く、気象や設置条件などがそろった海洋上に再生可能エネルギー施設を設置すれば、2050年に世界で必要とされる電力の少なくとも3割を賄えるとの試算を、シンガポール国立大などの国際研究チームが24日付の米科学誌サイエンス・アドバンシズに発表した。日本も2~3割程度を確保できる見込みだという。
世界人口の半数以上は海岸から100キロ以内に居住している。太陽光や風力による洋上発電は、陸上に比べて景観問題などのトラブルを回避しやすく、脱炭素社会の切り札として国際的に期待が高まっている。

