2020年12月25日

安倍前首相が国会で謝罪、説明 「道義的責任を痛感」
25日に開かれた衆参両院の議院運営委員会で、安倍氏は「道義的責任を痛感している」と陳謝する一方、不記載に関しては「秘書がやっていた」「私は知らなかった」との説明に終始した。野党からは「疑惑はさらに深まった」と非難の声が上がった。

新型コロナ 変異種感染の5人、英から羽田と関空に帰国
厚生労働省は25日、英国から羽田空港と関西空港に到着した10歳未満~60代の男女5人から、新型コロナウイルスの変異種が確認されたと発表した。各空港での検疫の結果、英国で流行が広がる感染力が強い変異種と同様と分かった。変異種の確認は国内初で、国立感染症研究所などが詳しく調べている。

河野氏、原発新増設を否定
河野太郎行政改革担当相は25日、日本記者クラブでの記者会見で、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする政府目標に伴う原発の新増設について「コストを考えたら、電力会社としては取り得る選択肢にならないのではないか」と述べ、コスト面から否定的な見解を示した。政府目標達成に向けた再生可能エネルギー拡大や省エネ推進などの必要性も指摘した。

リニア工事の影響 「渇水期の沢で動植物消失の可能性」
未着工のリニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区を巡り、大学教授らによる静岡県生物多様性専門部会が25日に開かれた。
JR東海はこれまで環境影響評価書に「事業の実施による影響の程度は小さく、重要な魚類の生息環境は保全される」と記載。しかし、今回の専門部会に提出した資料は「希少な生物が生息し、生物多様性が周辺環境の変化の影響を受けやすい脆弱性を持つ」「生息環境や生息状況に影響が生じた場合、その変化を確認することが地形、気候などの観点で難しい場合がある」と記述が改められた。地下水位への影響も「地下水位の予測値について、トンネル周辺で局所的に最大300メートル以上低下する」と明記した。