2025年8月8日 今日の出来事

鹿児島・霧島に一時大雨特別警報 前線の影響、線状降水帯発生…住宅倒壊、浸水も

鹿児島・霧島に一時大雨特別警報 前線の影響、線状降水帯発生―住宅倒壊、浸水も

九州南部は前線の影響で7日夜から大雨となり、鹿児島県(奄美除く)では8日未明、線状降水帯が断続的に発生した。気象庁は同日午前5時に同県霧島市に大雨特別警報を発表し、同市全域と鹿児島市の一部には、5段階の警戒レベルで最も高い「緊急安全確保」が発令された。大雨特別警報は午後1時半に、警報に切り替えられた。

霧島市・溝辺では午前3時までの1時間に107.5ミリの猛烈な雨を観測し、午前4時50分までの12時間雨量が483.0ミリに上った。同市・牧之原でも午前6時10分までの12時間雨量が495.0ミリとなり、いずれも地点ごとの観測史上最多記録を更新した。同市の天降川では一時、氾濫の危険が高まった。

線状降水帯って何 !? 原理をわかりやすく説明

線状降水帯って何 !? 原理をわかりやすく説明

線状降水帯は、激しい雨を降らせる積乱雲が連続して発生し、線状に並び、その規模は幅20〜50km、長さ50〜200kmに及ぶ。ときには同じ場所で激しい雨を3時間以上も降らせ続けることがあり、その場所では経験したことのない大雨となる。

線状降水帯は、その形成過程・構造によっていくつかの種類に分けられる。中でも、「バックビルディング型」線状降水帯は、長時間の大雨をもたらし、災害に直結する恐れが特に高い。

その発生メカニズムを解説する。

新潟で記録的大雨 佐渡や村上で土砂被害相次ぐ 線路にも流入

新潟で記録的大雨 佐渡や村上で土砂被害相次ぐ 線路にも流入

湿った空気や上空の寒気を受けて大気の状態が不安定となり、新潟県内では6日から8日にかけて、佐渡や下越を中心に記録的な大雨となった。

新潟地方気象台によると、5日の降り始めから8日午後4時までの降水量は、佐渡市羽茂で415・5ミリ▽村上市三面で296・5ミリ▽同市高根で271ミリ▽関川村下関で222ミリ▽胎内市中条で213・5ミリ――など。佐渡市羽茂では平年の8月1カ月分の3倍近い降水量となったほか、24時間降水量の最大値が284・5ミリと観測史上最大を更新した。

コメ「増産」削除で決着 自民反発で概算要求案修正…農水省

コメ「増産」削除で決着 自民反発で概算要求案修正―農水省

来年度予算の概算要求に向け、農林水産省が最終調整を進めていた主要事項案から、コメの「増産」の文言が削除される方向で8日、事実上決着した。「増産」の言葉が独り歩きして生産が過剰になれば、米価下落で生産者の経営を圧迫するとして、自民党の農林族議員らが強く反発していた。

「限界集落」3万1千に 人口減少、高齢化進行

「限界集落」3万1千に 人口減少、高齢化進行

過疎地域などにある集落のうち、65歳以上の高齢者が住民の半数以上を占める「限界集落」は、2024年4月時点で3万1515に上ったことが8日、国土交通省と総務省の調査で分かった。調査対象とした集落全体に占める割合は40・2%。人口減少と高齢化の進展が改めて浮き彫りとなった。住民全員が65歳以上の集落は1458あり、このうち475は全員が75歳以上だった。

一定の土地に数戸以上の社会的まとまりがある地域を「集落」とみなし、過疎法や離島振興法、半島振興法などの支援対象「指定地域」がある1085市町村を対象に調べた。

技術供与で支援から競合へ 変容した日中経済関係

技術供与で支援から競合へ 変容した日中経済関係

敗戦後に急速な復興を遂げ、先進国の仲間入りを果たした日本と、1949年に建国され、21世紀に世界第2位の経済大国へと躍進した中国。日本は中国と国交を正常化した72年以降、円借款や技術供与で中国の経済成長を後押しした。その後50年を経て日中の力関係は様変わり。今や両国企業は世界各地で激しく競合している。

中国で日本の存在感は低下傾向にある。国交正常化時に日本の3分の1にすぎなかった中国の国内総生産(GDP)は10年に日本を超え、24年には5倍近くまで膨らんだ。中国外務省は15年、対日関係を手掛ける「日本課」を廃止し、朝鮮半島やモンゴルを担当する部署と統合。経団連など主要経済団体は1975年からほぼ毎年1回、北京へ大型代表団を派遣しているが、08年に胡錦濤国家主席(当時)と会談したのを最後に、最高指導者と会えていない。

洪水で10人死亡 中国・甘粛省

洪水で10人死亡 中国・甘粛省

中国国営新華社通信は8日、甘粛省蘭州市で豪雨により洪水が発生するなどし、10人が死亡、33人が行方不明になったと報じた。

地元消防当局のSNSへの投稿によると、7日夜から川が氾濫し複数の村が被災した。習近平国家主席は8日、行方不明者の捜索や被災者の支援に全力を挙げるよう指示した。