2025年7月19日 今日の出来事

政権継続こそ国難 野田立民代表【25参院選】

政権継続こそ国難 野田立民代表【25参院選】

立憲民主党の野田佳彦代表は19日、日米関税交渉が難航していることに関し、「この(石破)政権が続くことの方が国難ではないか」と述べた。米国がこれまでを上回る25%の関税率を表明したことについては「合意から遠ざかった。何やってるんだ」と批判した。

参政党の歴史観 史実無視した演説、歴史学者は

参政党の歴史観を「面白い」に危機感 史実無視した演説、歴史学者は

20日に投開票を迎える参院選で、参政党の存在感が増している。メディア各社の世論調査では「躍進」が予想されているが、近現代史を巡る歴史認識には、戦後歴史学が積み上げてきた研究成果を、全否定するような主張も目立つ。

神谷代表は6月23日、那覇市での街頭演説で、日中戦争について語った。

<(日本は)中国大陸の土地なんか求めてないわけですよ。日本軍が中国大陸に侵略していったのはうそです。違います。中国側がテロ工作をしてくるから、自衛戦争としてどんどんどんどん行くわけですよ>

他民族の地に送られた日本の軍隊に対して、中国側が起こした抵抗を「テロ」と断じる見方だ。山田教授は「日中戦争は、近代日本の膨張主義の結果であり、とりわけ満州事変(1931年)を成功事例とみなした結果の侵略行為だった」と指摘する。

外国人と「共存なくして存続できず」 「日本人ファースト」を憂慮…新浪同友会幹事

外国人と「共存なくして存続できず」 「日本人ファースト」を憂慮―新浪同友会幹事

経済同友会は19日、長野県軽井沢町で開いた夏季セミナーで、参院選の争点にもなった外国人政策などを議論し、2日間の日程を終えた。新浪剛史代表幹事は、人口減少を念頭に「介護分野を含め外国人と共生する仕組みづくりなくして私たちの社会は存続し得ない」と訴え、「日本人ファースト」の風潮が広がることを憂慮した。

国立社会保障・人口問題研究所は、日本の人口に占める外国人の比率が2070年に約1割に達すると推計。外国人は経済成長に不可欠な存在との見方が多い一方、参院選では不動産取得の規制強化などが争点に浮上。SNS上では「犯罪や事故の増加をもたらしている」など、真偽不明の投稿も飛び交った。

参政・神谷氏に抗議 大阪のコリアン団体「差別的言葉と理解し発言」

参政・神谷氏に抗議 大阪のコリアン団体「差別的言葉と理解し発言」

参政党の神谷宗幣代表が18日の街頭演説で、朝鮮人を差別する「チョン」という言葉を使ったことに対し、在日外国人の権利確立や共生社会の実現に取り組むNPO法人「コリアNGOセンター」(大阪市生野区)は同日、参政党に抗議文を送付した。党としての認識を公表することや謝罪を求めている。

神谷氏は18日、三重県四日市市内で行った街頭演説で党の憲法構想案への批判について、「あほうだ、ばかだ、チョンだとばかにされる」と語った。直後に「今のカット」「ごめんなさい。訂正する」と述べた。

同センターは抗議文で、神谷氏が「差別的な言葉であることを理解した上で発言していることは明らか」と指摘。参政党が選挙戦を通して「外国人が日本人よりも優遇されているという、明らかに事実とは異なる主張」を繰り返しているとし、「結果的に外国人に対する差別的、排外的な世論をあおりながら、今の社会への不安感を持つ有権者を参政党への支持につなげようと選挙運動を行っている」と非難した。

参院選期日前投票、過去最多に 18日時点、前回比1・33倍

参院選期日前投票、過去最多に 18日時点、前回比1・33倍

総務省は19日、参院選公示翌日の4日から投票日2日前に当たる18日までに2145万220人(選挙区)が期日前投票したと発表した。参院選の過去最多だった前回2022年の最終的な期日前投票者数を既に上回った。公示が1日前倒しされた前回と単純比較できないが、前回の同時期と比べると1・33倍。有権者の20・58%が投票を済ませた。

「若者の声聞いて」 高校生ら、選挙運動の自由求め訴訟…識者「政治身近に主権者教育を」

「若者の声聞いて」 高校生ら、選挙運動の自由求め訴訟―識者「政治身近に主権者教育を」【25参院選】

若年層の投票率向上は20日投開票の参院選でも課題となっている。選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる改正公選法が成立してから今年で10年だが、未成年者による選挙運動は禁じられたままだ。未成年者の保護などが理由とされるが、「若者の政治参加を萎縮させている」と訴え、同法の違憲性を問い提訴した学生がいる。

原告は2月の提訴時、16~18歳の高校生だった4人。未成年の選挙運動を禁止する規定は表現の自由を定めた憲法に違反しており、選挙運動の機会を奪われたとして、国家賠償請求訴訟を東京地裁に起こした。選挙権を持たないからこそ、意思表示の手段として運動の自由は保障されるべきだと主張している。この規定は1952年に定められ、未成年者を大量動員した選挙運動の阻止や心身未成熟な未成年者の保護が目的とされる。

職権乱用罪で前大統領起訴 特別検察官、戒厳宣言で…韓国

職権乱用罪で前大統領起訴 特別検察官、戒厳宣言で―韓国

韓国の尹錫悦前大統領による「非常戒厳」宣言について捜査する特別検察官は19日、尹容疑者を職権乱用や特殊公務執行妨害などの罪で起訴した。特別検察官は10日に尹容疑者を逮捕していた。今回の起訴に伴い、刑事訴訟法の規定に基づき尹容疑者の拘束は6カ月に及ぶ可能性がある。

米でステーブルコイン規制法が成立 ドルの地位強化狙う

米でステーブルコイン規制法が成立 ドルの地位強化狙う

トランプ米大統領は18日、ドルなど法定通貨と価値が連動するように設計された暗号資産(仮想通貨)「ステーブルコイン」の規制整備に関する法案に署名し、同法が成立した。普及を促進するとともに、基軸通貨ドルの地位を強化する狙いもある。

同法は「ジーニアス法」と称される。ステーブルコイン発行者に対し、コインをドルの現金や米国債といった安全資産で100%裏付けることを求めている。ドルの裏付けがあるステーブルコインの普及を通じ、世界でのドルの利用促進や、米国債の需要喚起も図る。

うなぎで夏バテ知らず 「丑の日」店頭にぎわい

うなぎで夏バテ知らず 「丑の日」店頭にぎわい

土用の丑(うし)の日を迎えた19日、東京都内のうなぎ料理店には、夏バテ防止に効くとされるうなぎを食べて厳しい暑さを乗り切ろうと、開店前から大勢の客が列を作った。物価高で財布のひもが固くなりがちな中でも、夏の風物詩の人気は衰え知らずのようだ。

風鈴と竹灯籠 神社の参道、幻想的に「涼詣で」 千葉・南房総

風鈴と竹灯籠 神社の参道、幻想的に「涼詣で」 千葉・南房総

南房総市千倉町南朝夷の高家神社で境内を竹灯籠(とうろう)でライトアップする「涼詣(すずもう)で」が行われている。8月31日まで。

市民団体「千倉地域づくり協議会」の会員や地元の人たちが、70メートルほどある参道の要所要所に竹灯籠を立て、間に約100個の風鈴をつるした。日没後には竹明かりが幻想的な光を放ち、海からの風で風鈴が涼しげな音色を奏でる。