2025年6月5日 今日の出来事

実質賃金、4カ月連続マイナス 1.8%減、物価高騰響く…4月

実質賃金、4カ月連続マイナス 1.8%減、物価高騰響く―4月

厚生労働省が5日発表した4月の毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、現金給与総額(名目賃金)から物価変動の影響を差し引いた実質賃金は前年同月比1.8%減少した。マイナスは4カ月連続。コメをはじめとした食料品の価格が高騰する中、賃上げが物価上昇に追い付いていない状況が続いている。

基本給や残業代を合わせた名目賃金は2.3%増の30万2453円と、40カ月連続のプラス。一方、消費者物価指数(持ち家の帰属家賃を除く総合)は4.1%上昇となり、名目賃金の伸びを上回った。

全国で暑さ増す 22都府県52地点で真夏日 群馬・高崎などは32度

全国で暑さ増す 22都府県52地点で真夏日 群馬・高崎などは32度

日本列島は5日、西日本から東日本にかけて暖かな空気に覆われた影響で、全国各地で気温が上昇した。午後2時時点で、22都府県52地点で最高気温が30度以上となる真夏日になった。

気象庁によると、全国で最も暑かったのは群馬県高崎市(32・2度)。このほか、埼玉県熊谷市で32・1度▽埼玉県鳩山町で31・9度▽群馬県伊勢崎市で31・6度――を観測した。

港前社長らを提訴へ 関係者を懲戒処分…フジテレビ

港前社長らを提訴へ 関係者を懲戒処分―フジテレビ

フジテレビは5日、同社などが設置した第三者委員会が「性暴力」と認定した元タレント中居正広氏の行為と同社の事後対応を巡る一連の問題で、港浩一前社長と大多亮元専務の法的責任を追及することを会社法に基づいて決定し、訴訟の準備に入ったと発表した。

備蓄米、コンビニで販売開始 ファミマとローソン、全国拡大へ

備蓄米、コンビニで販売開始 ファミマとローソン、全国拡大へ

ファミリーマートとローソンは5日、随意契約で調達した2021年産の政府備蓄米の販売を、東京都と大阪府の一部店舗で開始した。セブン―イレブン・ジャパンも17日から売り出す予定で、3社とも全国に順次拡大する。大手スーパーなどで完売が相次ぐ中、コンビニの広範な店舗網を生かし、より多くの消費者に行き渡ることが期待される。

日本郵便、運送許可取り消しへ トラック2500台、不適切点呼で…国交省

日本郵便、運送許可取り消しへ トラック2500台、不適切点呼で―国交省

集配業務を担う全国の郵便局で点呼が不適切に行われていた問題で、国土交通省は5日、日本郵便に対し、一般貨物自動車運送事業の許可を取り消す方針を通知した。取り消されれば、同社のトラックなど約2500台が5年間動かせなくなる。大手運送事業者への許可取り消しは異例。

ドローンが露軍機破壊 ウクライナが映像 「クモの巣作戦」成果強調

ドローンが露軍機破壊 ウクライナが映像 「クモの巣作戦」成果強調

ウクライナ保安庁は4日、ウクライナ軍が1日にロシア各地の空軍基地4カ所を無人航空機(ドローン)で攻撃した「クモの巣作戦」の映像を、ウェブサイトで公開した。保安庁は、この作戦で露軍の爆撃機など41機を攻撃し、大部分が修復不能の状態に陥ったとしている。露軍の損失額を70億ドル(約1兆円)以上と見積もった。

作戦ではドローン117機が使用された。ウクライナ軍はドローンをトラックに積み込み、露国内の奥深くまで侵入した。基地の近くで荷台上のコンテナの屋根を遠隔操作で開き、攻撃目標に向けて発進させたという。

プーチン氏、ウクライナの無人機攻撃に報復示唆 米露首脳電話協議

トランプ米政権、コロンビア大にも圧力 「反ユダヤ主義」対策不十分

トランプ米政権、コロンビア大にも圧力 「反ユダヤ主義」対策不十分

米教育省は4日、有名私立校コロンビア大がユダヤ系学生への嫌がらせに対策を取らず、高等教育機関の認定基準を満たしていないと主張し、認定を担当する委員会に通知したと発表した。対策を怠り続ければ「相応の対応」をするよう委員会に要求。トランプ政権はコロンビア大を敵視しており一段と圧力を強めた。

ウォールストリート・ジャーナル紙によると、認定が取り消されれば大学は事実上、運営が不可能となる。政権はハーバード大にも「反ユダヤ主義」対策が不十分だとして補助金凍結や留学生受け入れ資格剥奪の措置を取り、攻撃している。

「非常戒厳」捜査法案可決 前政権の追及加速へ…韓国

「非常戒厳」捜査法案可決 前政権の追及加速へ―韓国

韓国国会は5日、尹錫悦前大統領による昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り、独立した特別検察官を任命する法案を賛成多数で可決した。3日投開票された大統領選で李在明氏が勝利したことを受け、与党となった革新系の「共に民主党」が主導した。

尹氏の妻である金建希さんにかけられる複数の疑惑について捜査するための法案なども可決した。これらの法案はこれまでも可決されていたが、尹政権が拒否権を行使。李新大統領は通す見通しで、尹氏夫妻に対する捜査が加速しそうだ。

猛暑の中、祈りささげる メッカ大巡礼が最高潮

猛暑の中、祈りささげる メッカ大巡礼が最高潮

サウジアラビア西部のイスラム教聖地メッカに世界中から信徒が訪れる大巡礼(ハッジ)は5日、メッカ近郊アラファト山で祈りをささげる最も重要な日を迎えた。報道によると、今年の巡礼者は200万人に上るとの予想もある。現地では最高気温が40度を超える中、大勢の信徒が山を埋め尽くした。

昨年6月のハッジでは最高気温が51度を超え、1300人以上が熱中症などで命を落とした。アラファト山には日よけがなく、当局は今年、午前10時から午後4時まで室内で過ごすよう呼び掛けたが、巡礼の人波は止まらない。昨年の死者の多くが安全対策がおざなりな無許可巡礼を行っていたことから、ドローンによる監視なども強化した。