2025年3月26日 今日の出来事

日米で死者20万人 米軍の沖縄上陸から80年 島に残る戦の跡

日米で死者20万人 米軍の沖縄上陸から80年 島に残る戦の跡

80年前、沖縄は戦場になった。無数の砲弾が放たれ、あらゆるものを破壊し、約20万もの人命を奪った。

米軍の沖縄攻略作戦が始まったのは1945年3月26日。この日、米軍は沖縄本島の西約40キロに浮かぶ慶良間(けらま)諸島の座間味(ざまみ)島などに次々と上陸した。翌27日には渡嘉敷島に上陸。山中やガマ(自然壕(ごう))に逃げ込んだ住民は手投げ弾や鎌、カミソリなどを使って集団自決した。

「いざという時には自決せよ」。島にいた日本兵からそう言われたという証言が多く残る。集団自決の犠牲者は座間味島で177人、慶留間(げるま)島で53人、渡嘉敷島で300人以上とされる。

自民、予算案28日採決提案 立民は拒否

自民、予算案28日採決提案 立民は拒否

自民党の石井準一参院国対委員長は26日、立憲民主党の斎藤嘉隆参院国対委員長と国会内で会談し、2025年度予算案について28日に参院予算委員会で採決するよう提案した。同日中に参院本会議へ緊急上程することも求めたが、斎藤氏は「審議時間が足りていない」としていずれも拒否した。

斎藤氏は、石破茂首相が公明党の斉藤鉄夫代表に「強力な物価高対策」策定の意向を伝えたことに言及。参院で25年度予算案を審議中に補正予算案の編成につながることを口にするのは不適切だとして「参院をばかにしないでほしい」と批判した。首相の説明も要求した。

全国で今年初の真夏日 宮崎県西都市で30.2度 東京都心も夏日に

全国で今年初の真夏日 宮崎県西都市で30.2度 東京都心も夏日に

26日の日本列島は全国的に気温が上昇し、宮崎県西都市では午後1時10分に30・2度を観測した。3月では同市の観測史上最高となり、全国でも今年初の真夏日(最高気温30度以上)となった。

各地で今年最高を記録し、東京都心などでも夏日(25度以上)となっている。

阿部文科相個人献金もずさん記載 住所欄、自宅でなく議員会館

阿部文科相個人献金もずさん記載 住所欄、自宅でなく議員会館

阿部俊子文部科学相が2022年、女性の社会進出を促す東京の政治団体に寄付した5万円の個人献金について、自宅の住所を書くべき住所欄に議員会館の所在地が記載されていたことが26日、政治資金収支報告書で分かった。同様の記載は鈴木馨祐法相らによる自民党の政治資金団体「国民政治協会」への個人献金でも判明。実態と齟齬のあるずさんな記載が横行している可能性がある。

政治資金規正法は、献金の受領側が寄付者の氏名や住所を収支報告書に記載し提出すると規定。総務省は個人献金の住所について「実態に即して記載する必要がある」としている。政治資金の専門家は、収支報告書に自宅の住所が書かれていなければ「規正法の虚偽記入に当たる恐れがある」としている。

熊本のTSMC工場、処理水放出の河川でフッ素化合物濃度が上昇

熊本のTSMC工場、処理水放出の河川でフッ素化合物濃度が上昇

熊本県内での半導体関連企業の集積に伴い、地下水の水質などの環境変化を専門家が検証する「環境モニタリング委員会」が26日あり、工場の処理水が放出される河川で有機フッ素化合物の濃度が増したことが明らかになった。委員会は「工場稼働との因果関係が認められる」と指摘した。

ロ・ウクライナ、黒海停戦で合意 銀行決済網への復帰条件…米仲介、実現に不透明感

ロ・ウクライナ、黒海停戦で合意 銀行決済網への復帰条件―米仲介、実現に不透明感

米国とロシア、ウクライナの3カ国政府は25日、黒海での航行の安全を確保し、武力行使を排除することで合意した。同意済みのエネルギー施設への攻撃停止という限定的停戦の範囲を、黒海へと拡大する。ただ、ロシア側は制裁の一部解除を履行条件としており、実現には不透明感も漂っている。

ウクライナのゼレンスキー大統領は「無条件の停戦と次のステップに直ちに移る用意がある」と話し、条件を付けたロシアとの違いを強調してみせた。その後のビデオ演説ではロシアへの不信感もあらわにし、「黒海で軍事行動が再びあれば、新たな措置を講じる必要がある」とけん制した。

韓国の山火事、死者24人に 避難2万人超、出動のヘリ墜落

韓国の山火事、死者24人に 避難2万人超、出動のヘリ墜落

韓国南東部で発生した山火事が急拡大し、韓国政府は26日、これまでに20人が死亡したと発表した。約1万7500ヘクタールが焼失し、約2万7千人が避難。山火事は各地で多発しており、南部でも22日までに消防隊員ら4人が死亡し、犠牲者は計24人に達した。26日午後には南東部の慶尚北道・義城で消火活動に出動したヘリコプターが墜落し、操縦士が死亡した。

南東部の山火事は義城で22日に発生。墓参り客らによる失火が原因と推定され、25日午後には強風の影響で周辺地域に急速に燃え広がった。報道によると、死者は高齢者が多く、逃げ遅れたとみられる。盈徳の老人ホームでは、避難した入所者と職員の車が火災に巻き込まれ3人が死亡した。