参院岩手補選がスタート 衆院選と同日投開票、立民攻勢
衆院選と並んで石破茂首相(自民党総裁)にとり初めての国政選挙となる参院岩手選挙区補欠選挙が10日、告示された。自民に所属していた広瀬めぐみ前議員が「政治とカネ」の問題に絡んで辞職したことに伴う。同党は派閥裏金事件も踏まえて候補擁立を断念。立憲民主党は政権を厳しく追及する方針だ。
投開票は衆院選、参院岩手補選とも27日。衆院選は15日公示で、補選が一足早くスタートした。
補選には参政党新人の吉田利也氏(48)、諸派新人の小田々豊氏(69)、諸派新人の松島弘典氏(67)、立民元職の木戸口英司氏(61)、無所属新人の田中亜弓氏(53)の5人が立候補を届け出た。
与野党20人超が引退・不出馬 自民・二階氏、立民・菅氏ら…衆院選
与野党20人超が引退・不出馬 自民・二階氏、立民・菅氏ら―衆院選
9日の衆院解散を受け、与野党の20人超が引退や不出馬を決断した。自民党の二階俊博元幹事長、立憲民主党の菅直人元首相、公明党の北側一雄副代表、共産党の穀田恵二国対委員長ら、各党を代表するベテランが中心だ。
政党別では、少なくとも自民12人、立民3人、日本維新の会1人、公明5人、共産2人が立候補しない。
自民は、江崎鉄磨元沖縄・北方担当相、金田勝年元法相、桜田義孝元五輪担当相、根本匠元厚生労働相、林幹雄元経済産業相、吉野正芳元復興相らが政界を去る。小倉将信元こども政策担当相の不出馬は体調不良が理由だ。旧安倍派の裏金事件で自民を離党した塩谷立・元総務会長も身を引く。
立民は、中川正春元文部科学相や中村喜四郎元建設相が引退。公明は、体調不良で療養していた高木陽介前政調会長が公認を辞退した。
石破首相に追加告発状 収支報告書の過少記載容疑
神戸学院大の上脇博之教授は10日、石破茂首相が代表を務めた政治団体の政治資金収支報告書で新たに過少記載が見つかったとして、石破首相や関連する政治団体の会計責任者に対する政治資金規正法違反容疑での告発状を東京地検に出したと明らかにした。上脇氏は3日にも石破首相らの同様の告発状を出している。
10日付の告発状によると、石破首相が代表だった「自民党鳥取県支部連合会」は2022年に党支部に交付金として支出した計約128万円を収支報告書に記載しなかったとしている。石破首相らが代表を務めた政治団体「水月会」でも、政治資金パーティー収入の記載がなかったという。
南シナ海の「政治的安定」必要 中国・ASEAN首脳会議で訴え…比大統領
南シナ海の「政治的安定」必要 中国・ASEAN首脳会議で訴え―比大統領
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国と中国の首脳会議が10日、ラオスの首都ビエンチャンで開かれた。ASEAN一部加盟国と中国が領有権を争う南シナ海問題について、フィリピンのマルコス大統領が「政治的な安定が保たれない限り、経済協力を深めるべきではない」と言及した。中国からは李強首相が出席した。
同首脳会議は主に経済協力について話し合う場で、同氏の発言は慣例を破るものだったが、ベトナムやシンガポール、タイが支持を表明。各国は国際法に基づいて平和的に解決することの重要性や、紛争をエスカレートさせる行動を自制する必要性も確認したという。
米南部にハリケーン上陸 竜巻で死者、建物も損壊
米南部フロリダ州に9日夜(日本時間10日午前)、ハリケーン「ミルトン」が上陸した。米メディアによると、上陸前に発生した竜巻で複数の死者が出た。建物の損壊も報告されており、被害が拡大する恐れがある。
ミルトンはフロリダ州西部に5段階のうち3番目に強い「カテゴリー3」の勢力で上陸した。激しい雨や強風を伴いながら10日朝にかけて同州を東へ移動し、大西洋に抜ける見通し。
ノーベル文学賞に韓江氏 韓国の作家
スウェーデン・アカデミーは10日、今年のノーベル文学賞を韓国の作家、韓江氏に授与すると発表した。「歴史的なトラウマと向き合い、人間の生命のもろさを暴いた詩的な散文」と評した。村上春樹さんら日本人は受賞を逃した。