岩手知事に達増氏5選 自公支援の新人破る
任期満了に伴う岩手県知事選は3日投開票され、無所属現職の達増拓也氏（59）が、無所属新人で元県議の千葉絢子氏（45）を破り、5選を確実にした。野党4党の支援を受けた達増氏が、自民、公明両党が推す千葉氏を退け、事実上の与野党対決を制した。投票率は56.63％で、過去最低だった前回（53.46％）を上回った。
両氏とも政党の推薦は受けなかったが、達増氏は立憲民主、共産、国民民主、社民各党に協力を要請し共闘態勢を構築。立民の小沢一郎衆院議員らも支持を訴えた。東日本大震災からの復興など4期16年の実績をアピールし、票を積み上げた。
千葉氏は自民県連が全面支援し、公明県本部も支持した。県政刷新を主張するとともに、鈴木俊一財務相も応援に駆け付け国とのパイプを強調したが、及ばなかった。
立川市長選挙 元立民都議団長の新人・酒井大史さんが初当選 自民推薦候補ら破る
東京都立川市長選は3日投開票され、無所属新人で元都議の酒井大史だいし氏（55）が、いずれも無所属新人で元都議の清水孝治氏（57）＝自民推薦、元市議の伊藤大輔氏（48）＝国民民主推薦＝らを破り、初当選を決めた。当日有権者数は15万2938人。投票率は37.15％（前回34.74％）だった。
事実上の三つどもえの戦いとなる中、都議を5期務めた都議会立憲民主党元団長の酒井氏が高い知名度を生かしてリード。2019年の前回市長選で自公推薦の現職に257票差で惜敗した雪辱を果たした。
選挙戦では、市政改革や子育て支援の充実を訴えたほか、市内の地下水から高濃度で検出されている有害物質有機フッ素化合物（PFAS＝ピーファス）について市独自の調査を行う考えを示した。
サザン桑田佳祐さん「坂本龍一さんの思い受け止めて作った」 外苑再開発を憂う新曲、ラジオで明かす
サザンオールスターズの桑田佳祐さんは2日深夜のラジオ番組で、新曲「Relay（リレー） 杜もりの詩」を発表し、東京・明治神宮外苑地区の再開発の見直しを求めた坂本龍一さんの思いを受け止めて作ったと明らかにした。
番組はTOKYO FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」。桑田さんは、坂本さんが外苑再開発に問題提起していたことを紹介し、「それを受け止めて作った曲」と説明。タイトルの「リレー」には「後に残す」「つなぐ」の意味を込めたと語った。
近くにビクターの音楽スタジオがある外苑は、自身にとっても「ふるさとのような場所」という。坂本さんの発言で再開発を知って自分なりに調べた結果、「非常にもったいない気がする」と感じ、「歌詞の中に思いを詰め込んだつもりです」と結んだ。
曲は「誰かが悲嘆なげいてた 美しい杜が消滅きえるのを」と始まり、「麗しいオアシスがアスファルト・ジャングルに変わっちゃうの？」などと歌われる。
坂本さんは小池百合子東京都知事らに手紙を送るなどして、3月に亡くなる直前まで再開発の見直しを訴えた。没後、作家の村上春樹さんも反対意見を表明するなど、共感する動きが広がっていた。
「Relay 杜の詩」の歌詞は、サザンオールスターズのデビュー45周年特設サイトで公開している。
https://special-sas45.southernallstars.jp/
【1年前の今日の出来事】 2022年9月3日
