ロシア・プーチン氏「裏切りには罰」 ワグネルの宣言後に
ロシアのプーチン大統領は24日、テレビ演説し、「反乱は国家への裏切りであり、ロシア軍に対して武器を取る者は罰せられる」と述べた。これに先立ち、民間軍事会社ワグネルの創設者、プリゴジン氏は23日、ウクライナ侵攻に加わるワグネル部隊の拠点がロシア軍の攻撃を受けたと批判し、「正義の行進」を行うと宣言。24日には部隊がウクライナ国境に近い露南西部ロストフ州に入ったと明らかにしていたが、プーチン氏はこれを容認せず、厳しく対処する姿勢を明確にした。
一方、連邦保安庁（FSB）は23日、プリゴジン氏が「武装反乱を呼びかけた」として捜査を開始している。
ワグネルのプリゴジン氏「武装蜂起」を宣言 ロシア当局による逮捕も
ロシアの民間軍事会社ワグネル創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は23日、SNSに投稿した動画などで「軍幹部の悪事を止めなければならない。抵抗する者はすぐに壊滅させる」と述べ、武装蜂起を宣言した。これに対し、ロシア国防省は「情報による挑発だ」と反発。ロシアメディアによると、ロシア連邦保安局（FSB）はプリゴジン氏の行動をめぐって、刑事事件として捜査を始めたという。
プリゴジン氏は動画で、「ウクライナとNATO（北大西洋条約機構）はロシアを攻撃しようとしていなかった」「ロシア国防省がプーチン大統領をだました」などと持論を展開。ロシア軍がワグネルを攻撃し、多くの戦闘員が死亡したとも訴えた。
核保有五大国が実務者会合 米発表、エジプトで
米国、ロシア、中国、英国、フランスの核保有五大国は13、14両日、エジプトの首都カイロで核政策などに関する実務者会合を開いた。核拡散防止条約（NPT）に関連し、核保有国で続けてきた対話の一環としている。米国務省が23日発表した。
米ロ関係悪化や中国の軍拡を背景に、核軍縮の動きは進んでいない。非核保有国の不満が高まっており、核保有国の取り組みをアピールする狙いもあるとみられる。
国務省によると、各国の外務、防衛当局の担当者らが参加し、リスク低減についても協議したという。米国は対話の努力を続けていく方針を表明した。
サリバン米大統領補佐官は、核保有五大国による多国間の新たな軍備管理の枠組み構築に意欲を示しており、議題に上った可能性もある。
NY円、大幅下落 一時143円87銭 7カ月ぶり円安ドル高水準
23日のニューヨーク外国為替市場の円相場は対ドルで大幅下落し、一時1ドル＝143円87銭と昨年11月以来、約7カ月ぶりの円安・ドル高水準を付けた。米連邦準備制度理事会（FRB）による追加利上げの観測が強まり、大規模な金融緩和を続ける日銀との方向性の違いが改めて意識されて円売りドル買いが膨らんだ。
午後5時現在は、前日比57銭円安・ドル高の1ドル＝143円65～75銭を付けた。ユーロは1ユーロ＝1.0891～0901ドル、156円54～64銭。
米長期金利が上昇傾向となったことも円安・ドル高の流れを後押しした。
モバイルSuica障害 チャージや払い戻しできず パスモも不具合
JR東日本は24日、同日午前0時35分ごろからスマートフォンなどで利用できる電子マネー「モバイルSuica（スイカ）」のアプリでの残高チャージや、指定席などの予約サイト「えきねっと」の利用ができなくなるシステム障害が発生したと発表した。JR東日本は不具合の原因をシステムサーバーの電源トラブルとしている。
JR東日本によると、利用できなくなっているのは、モバイルスイカのアプリ上での残高チャージやグリーン券の購入、えきねっとでの予約や変更など。復旧の見込みは「確認中」としている。モバイルスイカは残高が残っていれば改札機で利用でき、現金でのチャージもできる。
また、首都圏の鉄道、バス会社で構成するPASMO（パスモ）協議会によると、同日午前0時半ごろからパスモのサービスをスマホなどで利用できる「モバイルパスモ」でもアプリ上での払い戻しができなくなるなどの不具合が生じている。アプリ上でのチャージや改札機の利用、バスの乗り降りは通常通り利用できる。電源設備のトラブルが発生したという。
システム障害が完全復旧 JR東日本、モバイルSuicaなど
JR東日本は24日、同日未明から発生しているシステム障害について、同日午後1時ごろ全て復旧したと発表した。システムサーバーの電源トラブルが原因だったという。
渋沢栄一の新1万円札、来年7月発行…5千円札・千円札とともに20年ぶりデザイン一新
財務省と日本銀行が2024年7月に、渋沢栄一を図柄にした新たな1万円札など新紙幣を発行することがわかった。デザインが一新されるのは04年以来20年ぶりとなる。
財務省は19年に1万円、5千円、千円の3種類の紙幣のデザインを刷新すると発表し、24年度上期（4～9月）に発行するとしていた。国立印刷局は21年9月から新紙幣の印刷を始めている。
5千円札の図柄は津田塾大学創設者の津田梅子、千円札は細菌学者の北里柴三郎で、世界初となる偽造防止技術を採用する。
気温上昇し74地点で真夏日に
今日6月24日(土)の東日本や西日本は、雲が多めながら日差しの届いた所が多く、昨日よりも気温が高くなったところが多く、74地点で最高気温が30℃以上の真夏日になった。
16時までに観測された最高気温は、東京では29.5℃、名古屋も29.5℃、大阪は29.2℃、福岡は27.9℃。前橋や甲府、熊本などでは最高気温が30℃に達し、真夏日になった。
吉野ケ里遺跡で石棺墓の一般公開始まる 古代のロマン、楽しんで
弥生時代の大規模な環濠（かんごう）集落跡で知られる国指定特別史跡「吉野ケ里遺跡」（佐賀県神埼市、吉野ケ里町）で24日、4月に見つかった弥生時代後期のものとされる石棺墓（せっかんぼ）の一般公開が始まった。佐賀県が墓の内部調査の状況を連日発信して注目を集めたこともあり、考古学ファンら1500人が訪れた。一般公開は25日まで。雨天中止。
石棺墓は、これまで未発掘だった遺跡中央付近の「謎のエリア」と呼ばれる地域で見つかった。県は6月5～14日に石棺墓の内部調査を実施。副葬品や人骨は見つからなかったが、見晴らしのよい丘陵頂部に単独で埋葬された▽墓坑（ぼこう）規模が大きい▽石蓋（いしぶた）に多数の線刻がある▽石棺内部が赤色顔料で塗られていた――ことなどから「有力者の墓とは言える」と結論づけている。
「ハチ公」11月で生誕100年 秋田の花1300本でお祝い
今年11月に迎える秋田犬「忠犬ハチ公」の生誕100年を祝う花のモニュメントの制作が23日、ハチが生まれた秋田県大館市の観光交流施設「秋田犬の里」であった。県内の生花店でつくる花卉（かき）小売商業協同組合青年部（牧野真美部長）が企画。7月4日まで同施設で展示されている。
モニュメントは縦2.4メートル、横2.5メートル。岩手県花卉商組合青年部員4人を含む19人が参加し、「あきた園芸戦略対策協議会」（JA全農あきた）などが提供した赤、ピンク、オレンジ色のダリア約600本や、トルコキキョウなどの花材計約1300本を用いて約4時間がかりで制作した。秋田県内で生産されている品種の花と秋田犬とのコラボレーションが楽しめる趣向だ。
巨大な水圧、一瞬で破壊か タイタニック潜水艇事故…米
大西洋の海底で破片が発見された米国の有人潜水艇「タイタン」（全長6.7メートル）。英国の専門家は23日、米NBCニュースに対し、パリのエッフェル塔（重さ約1万トン）に相当する水圧で押しつぶされ、一瞬で大破した可能性があると指摘した。
深海3800メートルに沈む豪華客船タイタニック号の見学ツアー中に消息を絶ったタイタンの破片は22日、タイタニック号から約490メートル離れた海底で見つかった。艇内には5人が乗っていた。実際に不具合が生じた水深地点は分かっていない。
英サウサンプトン大のブレア・ソーントン教授（海洋工学）によれば、破片が発見された海底付近の水圧は海面の400倍近く。「物理的な力に置き換えると数千～1万トンほどで、エッフェル塔の重さに相当する」と説明する。
【1年前の今日の出来事】 2022年6月24日
