国連総会、ロシア軍の即時撤退など求める決議採択 ウクライナ侵攻1年
国連総会は23日、ロシアのウクライナ侵攻開始から丸1年となるのに合わせて開催された緊急特別会合で、侵攻を非難する決議案を圧倒的多数で採択した。141カ国が賛成し、ロシアを含む7カ国が反対、中国やインドなど32カ国が棄権した。
決議案は、ウクライナからのロシア軍の撤退や戦闘の停止、可能な限り早期に平和を実現することなどを求めるもの。
また、ウクライナの主権と領土保全への支持を再確認すると共に、占領地域はロシアの一部だとするロシア側の主張を退けている。ロシアは昨年9月、ウクライナの東部ルハンスク、ドネツク、南部ザポリッジャ、ヘルソンの4州を一方的に併合すると宣言した。
国連はまた、「ロシア連邦に対し、国際的に認められたウクライナ国境内の領土から、直ちに、完全かつ無条件にすべての軍を撤退させること」と、敵対行為を停止することを要求した。
ゼレンスキー大統領夫人が演説「地獄の1年」 24日は抵抗を祝う日
ウクライナのオレナ・ゼレンスキー大統領夫人は23日、ロシアの侵攻が続く日々を「地獄の1年だった」と振り返り、侵攻開始から1年の24日はウクライナが成し遂げてきた抵抗を祝う日になると述べた。リトアニアの首都ビリニュスでのイベントで、オンラインで演説した。ロイター通信が報じた。
オレナ夫人は「攻撃と侵略、殺りくの1年だった」とロシアを非難し、節目の24日は「戦争ではなく、勇気、互いの助け合い、友情を祝う」と強調。「勝利を間もなく分かち合えると確信している」とも語った。
イベントにはウクライナ難民やリトアニアのナウセーダ大統領らが出席した。
日銀総裁候補の植田和男氏「金融緩和を継続」 所信聴取で表明
政府が日銀総裁候補として国会に提示した元日銀審議委員で経済学者の植田和男氏(71)は24日、衆院議院運営委員会の所信聴取で「現在、日銀が行っている金融政策は適切だ。金融緩和を継続し、経済をしっかり支える」と述べ、当面、現在の金融緩和策を継続する考えを示した。
1月の全国消費者物価指数(変動の大きい生鮮食品を除く)上昇率が4.2%となるなど、日銀が掲げる2%の物価上昇目標を大きく上回っている。植田氏は「主因は輸入物価上昇によるコストプッシュ。2023年度半ばにかけて2%を下回る水準に低下していく」と指摘し、2%目標を持続的、安定的に達成するには「なお時間を要する」と述べた。
全国で新たに6512人感染 前週から1万2000人減 新型コロナ
厚生労働省は24日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で6512人確認されたと発表した。前週の金曜日より約1万2000人減少。1日当たりの新規感染者が7000人を下回るのは昨年6月20日(5737人)以来。死者は83人だった。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道241人▽東京都427人▽愛知県216人▽大阪府342人▽福岡県131人――など。
<新型コロナ・24日>東京都で新たに427人感染 500人下回るのは昨年1月5日以来 死亡は7人
東京都は24日、新型コロナウイルスの新たな感染者427人と死者7人を確認したと発表した。1日の新規感染者が500人を下回るのは、感染第6波の拡大初期にあたる2022年1月5日(388人)以来、1年1カ月ぶり。1週間平均の新規感染者数は、24日時点で970.4人で、前の週に比べて66.7%。
【1年前の今日の出来事】 2022年2月24日