2023年1月7日 今日の出来事

米欧、ウクライナに戦闘車供与 高い機動性 反攻へ後押し

ロシアの侵略を受けるウクライナへの支援で、米独仏が機動性の高い歩兵戦闘車や装甲車の供与に踏み切った。米欧は核兵器使用をちらつかせるロシアを過度に刺激しないよう供与兵器の種類を慎重に選んできたが、戦闘の長期化に合わせ性能の高い兵器の支援も徐々に進め、ウクライナ軍の抗戦を後押しする。

米国防総省は6日、歩兵戦闘車ブラッドレー50両と対戦車ミサイル500発などを供与する約30億ドル(約4千億円)の追加軍事支援を発表した。1回の支援額としては過去最大だ。ドイツ政府も同日、歩兵戦闘車マルダー約40両を供与すると表明。フランスは先立つ4日、装輪装甲車AMX10RCの供与を発表した。

M2A3ブラッドレー歩兵戦闘車

米下院議長選、15回目投票でマッカーシー氏選出 造反議員に譲歩

米連邦下院は新会期5日目となる7日未明も下院議長選を続け、15回目の投票で共和党下院トップのケビン・マッカーシー氏(57)を議長に選出した。トランプ前大統領に近い党内の保守強硬派の一部が造反し、マッカーシー氏は当選に必要な票の確保に苦慮していたが、議長解任動議案の提出要件緩和や委員会ポストの配分などで造反議員に譲歩し、ようやく「権力の空白」に終止符を打った。

議長選出までに10回以上の投票を要したのは164年ぶりで、投票回数は連邦議会が設置された1789年以降で5番目の多さだった。

ただ、議長選の過程で造反議員らに妥協したことで、マッカーシー氏の立場は弱くなった。今後も共和党内から6人が離反し、民主党の全議員(212人)と組めば、議長解任を決議できる状況が続く。議案審議を巡って、保守強硬派が議長解任動議案提出をちらつかせて圧力をかけるリスクがある一方で、保守強硬派に譲歩を重ねれば中道派から不満が強まる展開も予想される。

アメリカ下院議長に共和党マッカーシー氏を選出 造反続き15回目の投票で

ジェットスター緊急着陸、脱出時5人けが 客室に不審物は見つからず

7日午前7時40分ごろ、ジェットスター・ジャパンの航空機が中部空港(愛知県常滑市)に緊急着陸した。同社や国土交通省によると、成田発福岡行きの「GK501便」に対しての爆破予告の電話があったため、目的地を変更したという。乗客136人と乗員6人が搭乗しており、全員が緊急脱出した。脱出時に5人が負傷したが、搬送はされておらず軽傷とみられるという。

中部空港に緊急着陸したジェットスター機から脱出する乗客ら

愛知県警は爆発物処理班を出動させて機体を捜索。客室で不審物は見つかっておらず、引き続き貨物室内を調べている。

千葉と愛知の両県警は7日、成田空港に外国語で、当該のジェットスター機に「爆弾を仕掛けた」との電話があったことを明らかにした。威力業務妨害容疑も視野に捜査を進める。

米、アルツハイマー病新薬承認 エーザイ開発 3月までに日本で申請

米食品医薬品局(FDA)は6日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」を承認した。発症への関与が疑われる脳内のタンパク質を除去する機能が確認されたのを受け、いち早く新薬を市場に出し患者のニーズに応える迅速承認制度を適用した。エーザイなどは日本でも3月までに承認申請する方針。

米国の迅速承認は〝仮免許〟のような位置付けで、追加の試験で治療効果を確認し、本承認に移行する必要がある。メーカー側は昨年11月、認知能力が低下していくペースを緩和する効果を示した追加の試験結果をまとめており、速やかに本承認を申請する意向だ。

アルツハイマー病は脳に有害タンパク質「アミロイドベータ」が蓄積し、神経細胞が失われていくことで発症すると考えられている。投与対象は、脳内にこのタンパク質が蓄積している発症早期の患者とした。

全国の死者463人で最多更新、新規感染者は23万8654人 新型コロナ

厚生労働省は7日、新型コロナウイルスの新規感染者が全国で23万8654人確認されたと発表した。先週土曜日(12月31日)と比べ13万1033人増えた。また、全国で亡くなった方は463人で、過去最多を更新した。

東京都内の新たな感染者は1万9630人で、先週土曜日と比べ、8440人増えた。

【1年前の今日の出来事】 2022年1月7日