秋葉復興相を交代へ 事実上の更迭、政権への打撃必至 不適切発言の杉田水脈政務官も交代へ
岸田文雄首相は26日、事務所費問題などが指摘される秋葉賢也復興相(60)=自民党茂木派=を交代させる方針を固めた。事実上の更迭となる。27日にも秋葉氏から辞表を受け取り、正式決定する。秋葉氏が辞任すれば、岸田政権発足後に不祥事で辞任する閣僚は4人目。首相の政権運営に更なる打撃となるのは必至だ。
秋葉氏は8月の内閣改造で初入閣した。先の臨時国会では、関連する政治団体が事務所の賃料として母親や妻に約1500万円を支払った件や、選挙運動の報酬を秘書に支払った問題、旧統一教会との接点などが相次ぎ明らかになり、野党が激しく追及していた。
杉田水脈政務官も交代へ 事実上の更迭 過去の差別的発言に批判
岸田文雄首相は、LGBTQなどの性的少数者を「生産性がない」と表現するなど、過去の差別的発言が問題視された杉田水脈総務政務官(55)=自民党安倍派=を27日に交代させる検討に入った。事実上の更迭。与党幹部が明らかにした。
尖閣諸島周辺で中国公船が過去最長の領海侵入 官房長官「深刻」
松野博一官房長官は26日午前の記者会見で、沖縄県・尖閣諸島周辺の日本の領海に中国海警局の公船が22日から25日まで、過去最長の72時間45分にわたって侵入したと明らかにし「誠に遺憾であり、受け入れられるものではない」と強く非難した。
中国公船は22日に2隻が侵入。その後に別の2隻が新たに領海に入り、残っていた2隻が退去するなど交代する形で領海に居続けた。松野氏は公船について「22日から領海に侵入し、日本漁船に近付こうとする動きを見せ、その後25日までに順次領海から退去した」と述べた。
台湾識別圏に中国機71機 米台接近に「断固対抗」
台湾国防部(国防省)は26日、台湾の防空識別圏に同日午前6時(日本時間同7時)までの24時間で中国軍機延べ71機が一時進入したと発表した。米国で台湾への巨額の軍事支援を盛り込んだ2023会計年度国防権限法が成立したことへの反発とみられる。
国防部によると、71機中33機が台湾海峡の中間線を越えて台湾側を飛行。国防部は「厳密に監視、対応している」と説明した。71機のうち多くは「殲16」や「殲11」などの戦闘機だったが、早期警戒機や電子戦機、ドローンも含まれている。台湾近海で中国海軍の艦艇7隻も探知したという。
母子世帯年収、微増の272万円 正規職員は48% 厚労省調査
厚生労働省は26日、全国のひとり親世帯を対象とした2021年度の実態調査の結果(推計値)を公表した。20年の平均年収は、父子世帯が5年前の調査に比べて98万円増の518万円だったのに対し、母子世帯は29万円増の272万円にとどまった。いずれも増加したが、母子世帯の方が収入、増加額ともに低く、厳しい経済状況が明らかになった。
宮崎知事選、河野俊嗣氏が4選 前職・東国原氏らを破る
任期満了に伴う宮崎県知事選は25日投開票され、無所属現職の河野俊嗣氏(58)=公明推薦、社民支持=が、前職の元衆院議員、東国原英夫氏(65)、新人で政治団体代表のスーパークレイジー君氏(36)の無所属2人を破り、4選を果たした。
得票は河野氏の25万8646票(得票率51・53%)に対し、23万5602票(同46・94%)。東国原氏の返り咲きはならなかったが、持ち前のアピール力で「圧倒的不利」の下馬評を覆し、組織力で勝る河野氏に約2万3000票差まで迫った。投票率は56.69%(前回33.9%)だった。
2007年から1期務めた東国原氏と、副知事として当時の県政運営を支えた河野氏による異例の構図。河野氏の県政運営への評価などが主な争点となった。
新型コロナ感染、全国で7万7256人 先週から6000人増
厚生労働省は26日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに7万7256人確認されたと発表した。1週間前の月曜日より約6000人多く、月曜日として3週連続で増えた。
主な都道府県の新規感染者数は、北海道2128人▽東京都8428人▽愛知県2706人▽大阪府4549人▽広島県4382人▽福岡県2721人――など。
米で歴史的寒波 クリスマスも混乱続く 少なくとも34人が死亡
米国ではクリスマスの25日、歴史的な寒波による交通網の混乱や停電などが続いた。AP通信などによると、寒波に関連した各地の死者は少なくとも計34人となった。25日も米各地の空港を発着する2200便以上が欠航し、大勢の人々が旅行や外出予定の変更を迫られた。
【1年前の今日の出来事】 2021年12月26日