2022年12月21日 今日の出来事

ゼレンスキー氏、侵攻後初の訪米 バイデン氏と会談へ 議会で演説も

ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は21日、米首都ワシントンのホワイトハウスを訪問し、バイデン大統領と会談する。ゼレンスキー氏がウクライナ侵攻が始まった2月24日以降、外国を訪問するのは初めて。

バイデン政権は訪問に合わせ、米国の地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」の供与を発表する予定で、ウクライナ支援の強い決意を国内外にアピールする。

首脳会談後、ゼレンスキー氏は連邦議会の上下両院合同会議で演説に臨む。これまでの経済や軍事、人道支援などに謝意を示すとともに、さらなる協力も要請する見通し。1月の新会期から下院で多数派となる共和党の一部や民主党急進左派の中には巨額の軍事支援を疑問視する見方もあるため、超党派の支持継続を訴える見通しだ。

ウクライナ・ゼレンスキー大統領がアメリカへ出か ロシア侵攻以降で初の国外訪問 アメリカ・バイデン大統領と会談の見通し

NY円、一時130円台に 4カ月半ぶり高値

ニューヨーク外国為替市場の円相場は20日、日銀が大規模な金融緩和策の修正を発表したことを受け、一時1ドル=130円台まで急伸した。「事実上の日銀の利上げ」との受け止めが広がり円高が進んだ東京市場の流れを引き継ぎ、ドルを売って円を買う動きが活発化した。130円台は8月上旬以来、約4カ月半ぶりの円高ドル安水準。

日銀は20日の金融政策決定会合で、長期金利の変動幅を上限0.25%程度から0.5%程度に拡大する金融政策の修正を決定。「日米の金利差が縮小する」との見方を受け、円相場は日銀が発表する直前の1ドル=137円台から133円台半ばに急伸した。事前に予想されていなかった日銀の金融政策の修正は、ニューヨークなど海外市場でも驚きを持って受け止められ、円買いドル売りの流れが続いた。日銀の発表後、6円以上も円高が進行したことになる。

NY円も円高進む、4か月半ぶりに一時130円台

日本海側中心に大雪警戒 26日まで強い冬型

気象庁は21日、日本付近は26日ごろにかけて強い冬型の気圧配置となり、寒気が流れ込むため、日本海側を中心に大雪や猛吹雪に警戒するよう呼び掛けた。国土交通省は不要不急の外出を控えるとともに、やむを得ず車を運転する場合は冬タイヤやチェーンを装着するよう求める緊急発表を行った。

22日午後6時までの24時間予想降雪量は中国地方の多い所で30センチ。

その後、23日午後6時までの同降雪量は、北陸70~90センチ、中国50~70センチ、東海40~60センチ、東北と近畿30~50センチ、北海道と四国、九州北部20~40センチ。

さらに24日午後6時までの同降雪量は、北陸と東海60~80センチ、近畿と中国50~70センチ、東北40~60センチ、北海道と四国、九州北部20~40センチ。

22日に予想される最大瞬間風速は北海道35メートル、北陸と近畿、中国30メートル。北陸と近畿、中国の波の高さは5メートルの見込み。

あす22日夜~26日 更に強い大寒波襲来 日本海側は大雪や吹雪

原発運転、60年超可能に 規制委、原子炉規制法改正案骨子を決定

原子力規制委員会は21日、所管する原子炉等規制法から原発の運転期間を原則40年、最長60年とする「40年ルール」を削除し、60年超の運転を可能とする新たな規制制度の骨子を決定した。政府の原発運転延長方針を受けた対応。

新制度では、運転開始から30年を超える原発について、30年を起点に最大10年ごとに劣化状況や安全性を規制委が審査して、それ以降の運転を認可するかどうかを決める。事業者(電力会社)には管理計画の提出を求め、劣化管理のために必要な対応を明記させる。運転認可後も、その実施状況を規制委が検査する。

年末年始の国際線予約、計32万1000人 前年度比5倍超

航空各社は21日、年末年始(28日~2023年1月5日)の予約状況を発表した。国際線は21年度同期比で5.1倍の計32万1000人、国内線は1.1倍の計270万5000人だった。

全日空と日航では、新型コロナウイルス禍前の19年度と比べ、国内線が8割、国際線が5割まで回復した。

全国の新規感染者、4カ月ぶり20万人超 前週から1.6万人増

厚生労働省は21日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに20万6943人確認されたと発表した。20万人を超えるのは8月25日以来4カ月ぶりで、前週水曜日から約1万6000人増えた。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道6275人▽東京都2万1186人▽愛知県1万2894人▽大阪府1万2225人▽福岡県1万1584人――など。

【1年前の今日の出来事】 2021年12月21日