2022年12月22日 今日の出来事

米、ウクライナにパトリオット供与 侵攻後初の対面首脳会談 結束を確認

バイデン米大統領は21日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領と対面で会談し、ロシアによるウクライナ侵攻に対抗するため、地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット」1基を含む総額18億5000万ドル(約2400億円)規模の追加軍事支援の供与を伝えるなど、連帯を確認した。ゼレンスキー氏の外国訪問は、2月の侵攻開始後初めて。

ゼレンスキー氏は会談後、連邦議会の上下両院合同会議で演説し、ロシア軍の撤退や領土保全などウクライナが提示している和平案に関し「バイデン大統領から支持を得た」と明らかにした。その上で、和平を実行するための首脳会談の開催なども呼び掛けた。

ゼレンスキー氏は21日昼に米国入りし、午後2時ごろ、首都ワシントンのホワイトハウスに到着。出迎えたバイデン氏と握手を交わした。会談は約2時間半行われた。

バイデン氏は会談後の共同記者会見で「必要な限り、ウクライナに寄り添う」と言明し、軍事支援の継続を確約。ゼレンスキー氏は「われわれは勝利する」と宣言し、徹底抗戦の構えを見せた。

ホワイトハウスでの共同記者会見に臨むウクライナのゼレンスキー大統領(左)とバイデン米大統領

【詳細記事】
ゼレンスキー大統領、米議会で演説(要旨) 会談でバイデン大統領、ウクライナ支援継続を確約、パトリオット供与を伝達

クリスマスにかけて寒波 北日本も西日本も大雪、日本海側で長期化も

気象庁は22日、26日にかけて予想されている大雪について、北日本は太平洋側を含めて大雪が強まる予報へ変更すると発表した。北日本から西日本の広範囲で大雪、猛吹雪、暴風、高波への警戒が必要で、特に日本海側で大雪が長期間続くとしている。

気象庁によると、真冬並みの強い寒気が西日本の上空まで広く流れ込み、大雪が予想されている。さらに北日本を低気圧が通過する見込みとなったことから、雪がより強く降る見通しとなった。北海道地方では大雪や猛吹雪への警戒が必要。北陸地方では、23日から24日にかけて山沿いで大雪となり、平地でも大雪となる所がある見込み。中国地方でも、短時間に大雪が降る見込みで、山陰、山陽ともに平地でも積雪が予想される。四国地方でも平地での積雪が予想され、普段雪が少ない地域でも大雪の恐れがある。特に愛媛県で大雪への警戒を呼びかけている。

23日午後6時までに予想される24時間降雪量は、いずれも多い所で北陸100センチ▽中国80センチ▽北海道・東北・東海60センチ▽近畿50センチ▽四国・九州北部40センチ▽九州南部20センチなど。24日以降も大雪が予想され、長期間冬型の気圧配置が続くため、局地的には降雪量がさらに増える所がある見込み。

“クリスマス寒波”大雪のおそれ

「国民の半分が暗闇の中に」 タリバン、女性の大学教育を停止

アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン暫定政権は20日、公立、私立大学に対して女性の教育をただちに停止するように命じた。タリバンは昨年8月の実権掌握後、女子の中等教育を停止して国内外から批判を浴びてきた。批判をよそに大学教育も突然停止され、衝撃が広がっている。

タリバンは女子の中等学校(日本の中学、高校に相当)の教育を停止してきたが、男女の登校日を分けることなどを条件に大学への通学は認めてきた。タリバン暫定政権の高等教育省が発表した文書によると、大学教育の停止は「内閣の決定に基づく」とされ、理由は明らかにされていない。期限は「追って指示があるまで」で、今後、女性は小学校までの学校教育しか受けられないことになる。

国連安保理、スーチー氏らの解放要求 ミャンマー情勢で初決議

国連安全保障理事会(15カ国)は21日、ミャンマー国軍に対し、国家顧問兼外相だったアウンサンスーチー氏らの解放を要求する決議案を12カ国の賛成で採択した。中国とロシア、インドは棄権した。決議作成を主導した英国によると、ミャンマー情勢に関する安保理決議は1948年の同国の国連加盟以降、初めて。

【安保理採択】スー・チー氏らの解放など求め、初の決議採択

大企業の冬のボーナス、平均89万4179円 伸び率は過去最高

経団連は22日、大手企業の冬の賞与・一時金(ボーナス)の平均妥結額が89万4179円で過去3番目に高い金額になったと発表した。昨冬に比べ8.92%増と3年ぶりに増加に転じた。伸び率は現行の集計方法となった1981年以降で過去最高となった。

集計対象は原則として従業員が500人以上の大企業で、これまでに18業種162社の平均妥結額が判明した。前年比7万3224円増となり、19年(95万1411円)、18年(93万4858円)に次ぐ高水準となったが、新型コロナウイルス禍前の水準には戻らなかった。伸び率は89年(7.43%)を抜いて最高を記録した。

経団連によるとボーナスが伸びたのは、コロナ禍からの業績回復の影響が大きいという。

製造業の妥結額は7.29%増の91万5724円。このうち鉄鋼は87.23%増の101万7895円と大きく伸びた。非製造業はコロナ禍からの回復がより鮮明となり、16.86%増の83万2082円となった。百貨店などの商業が27.18%増の90万4693円、鉄道が25.98%増の72万7658円と続いた。

一方、円安やエネルギー価格高騰などの影響を受け、紙・パルプと電力は前年比でわずかに減少した。

大手企業の冬ボーナス推移

東京都内、3年ぶり「インフルエンザ流行期」入り

東京都は22日、季節性インフルエンザの流行期に入ったと発表した。定点医療機関からの1週間あたりの患者報告数が1.12人と、流行開始の目安となる1.0人を超えた。新型コロナウイルスとの同時流行の恐れもあり、都はワクチン接種やこまめな手洗い、必要に応じたマスク着用などを呼びかけている。

季節性インフルエンザの流行期に入るのは2019年以来、3年ぶり。今期は12月18日までに、都内の学校や社会福祉施設などでインフルエンザが疑われる29件の集団感染事例が報告されているという。

都内のインフルエンザ定点医療機関から報告された患者数を報告機関数で割ったもの

全国で新たに18万4375人感染 前週から1.6万人増 新型コロナ

厚生労働省は22日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに18万4375人確認されたと発表した。前週木曜日から約1万6000人増えた。

主な都道府県の新規感染者数は、北海道5647人▽東京都1万8820人▽愛知県1万1737人▽大阪府1万1182人▽福岡県1万277人――など。

【1年前の今日の出来事】 2021年12月22日