2022年12月20日 今日の出来事

今週末 さらに強い「大寒波」襲来 再びJPCZ発生で平地で大雪 立ち往生に警戒

18日(日)から19日(月)にかけて新潟県を中心に記録的な大雪となったが、22日(木)の夜から冬型の気圧配置が強まり、今回の寒気よりさらに強い寒気が流れ込む予想。JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)も発生するため、東北から北陸を中心に平地でも大雪に警戒が必要だ。

大雪の原因となる「ライン状の雪雲」のメカニズム

JPCZとは・・・

冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風が日本海に流れ込みます。この冷たい風は、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分されますが、その風下である日本海で再び合流し、収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成され、雪雲が発達しやすくなります。
この収束帯のことを「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と言います。
Japan sea =「日本海」
Polar air mass =「寒帯気団」
Convergence =「収束」
Zone =「帯」
の頭文字をとったものです。

新潟の大雪 車の立ち往生はほぼ解消 陸自が除雪や車を移動

強い冬型の気圧配置により大雪に見舞われた新潟県では20日も、柏崎市や長岡市などの国道で車の断続的な立ち往生が続いた。県は陸上自衛隊に災害派遣を要請。400人規模の部隊が除雪や車の移動などにあたった。国土交通省北陸地方整備局などによると、20日未明に800台超が確認された柏崎市内での立ち往生は午後5時の時点でほぼ解消した。長岡市などでも徐々に解消へ向かっているという。

国道8号では19日、複数のトラックが雪にはまるなどして動けなくなり、断続的に渋滞が発生。19日午後3時40分以降、柏崎市の長崎江下―米山町清水の約22キロが通行止めとなった。北陸地方整備局は現地に職員を派遣し、ドライバーへの水や食料の配布、給油などの支援をした。

中国のコロナ関連死、100万人の可能性も 今後数カ月で 英科学誌

新型コロナウイルスの感染が拡大する中国で、今後数カ月から来年末までの間に100万人前後のコロナ関連死が出る可能性があると英科学誌「ネイチャー」(電子版)が19日、複数の研究を引用して報じた。いずれの研究も早急にワクチン接種を進めるなどの対応を取れば、重症化率や死亡率を下げることができると強調している。

同誌によると、香港や上海での感染拡大のデータを基にした試算では、中国全土で今後数カ月間に約100万人の死者が出る可能性があるという。また、米国の大学などによる別の試算では、4月までに50万人、2023年末までに160万人が死亡すると予測している。この試算では3月末には毎日9000人が死亡する可能性があるとも指摘した。ただ、3回目、4回目のワクチン接種の急速な拡大と抗ウイルス薬による治療、マスクの使用の徹底などの対応策の組み合わせにより、こうした数字を半分以下に抑えることができるとも強調した。中国政府は高齢者対象のワクチン接種を加速しているが、3回目接種率は60歳以上の7割、80歳以上の4割程度にとどまっている。

東京都、2万513人の新型コロナ感染確認 4カ月ぶりの2万人超

厚生労働省によると、20日に発表した国内の新たな感染者は、空港の検疫などを含め18万5694人となっている。1週間前と比べて1万人余り増えた。

東京都は20日、新型コロナウイルス感染者を新たに2万513人確認したと発表した。1日あたりの新規感染者数が2万人を超えたのは約4カ月ぶり。前週の同じ曜日より713人多い。

東京都の新規感染者2022年12月20日

2022年の出生数 80万人割れの見通し 過去最少

厚生労働省が20日発表した人口動態統計(速報値)によると、今年1~10月の出生数は66万9871人と前年同期より3万3827人減少し、過去最少の水準となった。2021年の出生数は81万1622人で、このままのペースで推移すれば、今年の出生数は統計を取り始めた1899年以降、初めて80万人を割る見通しだ。

速報値には、日本在住の外国人や在外日本人の数が含まれる。今後発表される確定値は、日本に住む日本人の数で集計するため、速報値より少なくなる見込みだ。国立社会保障・人口問題研究所は、確定値で80万人を割るのは30年と推計していたが、想定より8年ほど早いペースで少子化が進んでいる。

日本の出生数の推移2022年12月

自転車のヘルメット着用、23年4月から義務化 全利用者に対象拡大

改正道路交通法の施行期日に関する政令が20日に閣議決定され、2023年4月1日から全ての自転車利用者にヘルメットの着用が義務づけられることが決まった。罰則のない努力義務となる。すでに13歳未満の子どもについては、保護者に着用させる努力義務が課せられているが、対象が拡大されることになる。

警察庁によると、17~21年に自転車乗車中の事故で亡くなった2145人のうち、約6割の1237人は頭部に致命傷を負っていた。死傷者数に占める死者の割合を示す「致死率」は、着用者が0.26%だったのに対し、非着用者は約2.2倍の0.59%だった。

自転車乗車中の事故で死亡した人の致命傷

自民・薗浦健太郎氏、21日に辞職届を提出 党も離党へ

自民党の薗浦健太郎衆院議員(50)=千葉5区=は21日、細田博之衆院議長に辞職届を提出する。併せて党に、離党も届け出る。関係者が明らかにした。薗浦氏は、関連する政治団体が複数の政治資金パーティーで得た収入を政治資金収支報告書に過少に記載した疑惑で、東京地検特捜部から任意で事情聴取を受けていた。衆院は近く、薗浦氏の辞職を正式決定する。

薗浦氏は自民党麻生派所属で、麻生太郎党副総裁の側近として知られ、首相補佐官や副外相など要職を歴任してきた。特捜部は薗浦氏を政治資金規正法違反で略式起訴する方向とみられるが、刑事処分が決まる前に議員を辞職することで、政治的なダメージを軽減する狙いがある。

薗浦氏の議員辞職が正式決定すれば、衆院千葉5区の補欠選挙が行われる。既に欠員が出ている衆院和歌山1区や山口4区と同じ4月23日に補選が行われる見通しだ。

【1年前の今日の出来事】 2021年12月20日