米利上げペース、12月会合で緩和か FRB議長発言で円は急騰
米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長は11月30日、利上げペースを緩める時期について「早ければ12月会合で訪れるかもしれない」と述べた。今春以降、物価高（インフレ）抑制をめざすFRBの政策は「大幅利上げ一辺倒」だったが、利上げがもたらす経済への影響に配慮する段階に移行し始めたようだ。
パウエル氏はワシントンでこの日あったイベントに出席し、「インフレ抑制に十分な（政策金利の）水準に近づくにつれ、利上げペースを緩やかにすることは理にかなっている」「過剰な引き締めはしたくない」と語った。
東京円、一時1ドル＝135円台に上昇…3か月ぶり
1日の東京外国為替市場で円相場は一時、1ドル＝135円台まで上昇した。135円台を付けるのは8月下旬以来、約3か月ぶり。米長期金利の低下を受けて、円高が進んでいる。
中国デモ「天安門の精神再び」 国際社会に注視呼び掛け…王丹氏
中国で民主化運動が武力弾圧された1989年の天安門事件で学生リーダーを務めた王丹氏は1日、中国全土で広がる「ゼロコロナ」政策への抗議活動について、天安門事件と比較しながら「当時の精神が33年を経て再び表れた」と述べ、国際社会へ「状況の注視を」と呼び掛けた。都内での記者会見で語った。
王氏は「学生たちが自由を求める姿に希望をもらった」と話し、求めるものは「天安門事件と似ている」と指摘。抗議活動の今後については「誰にも分からないが、これまでの30年とは全く違う新しい時代に入った」と評した。
習近平国家主席がゼロコロナ政策を緩和する可能性については「（緩和で）求心力を失うことを嫌うだろう」と述べ、「緩和しても落ち着いたらまた強め、次に抗議活動が起こったら制圧するかもしれない」と強調。今後、中国政府が抗議活動に対して強硬手段に出る可能性もあるとの見方を示し、国際社会が関心を持ち続けることの重要性を訴えた。
愛子さま21歳 皇室行事参加、本格化
天皇、皇后両陛下の長女愛子さまは1日、21歳の誕生日を迎えられた。愛子さまはこの1年、皇室の行事に参加したほか、初めて単独で記者会見に臨むなど、成年皇族としてさまざまな活動に取り組んだ。宮内庁によると、愛子さまは新型コロナウイルス感染症の対応に当たる医療関係者らの努力に感謝し、感染の拡大が収束に向かい、人々が安心できる日常を取り戻すことを願っているという。
愛子さまは今年1月、新年祝賀の儀などの行事に初めて出席。歌会始は学業を優先して出席を見合わせたが、学習院女子高等科時代に英イートン校に短期留学した時の気持ちを詠んだ歌を寄せた。成年を迎えたことに伴う記者会見は3月にあり、「少しでも両陛下や他の皇族方のお力になれますよう、私のできる限り、精いっぱい務めさせていただきたい」と述べた。
「村神様」が流行語大賞に トップテンに「キーウ」「宗教2世」も
今年の世相を反映した言葉を選ぶ「2022ユーキャン新語・流行語大賞」（「現代用語の基礎知識」選）が1日、発表された。年間大賞には、プロ野球で史上最年少の三冠王となった東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手にファンが付けた呼び名「村神様」が選ばれた。
このほかトップテンには、首都の名前がキエフから変わったウクライナの「キーウ」、日本ハムファイターズの応援ダンスの「きつねダンス」、世論を二分した「国葬儀」、関西人のくちぐせ「知らんけど」、スマホを肩から斜め掛けできる「スマホショルダー」、睡眠の質の向上をうたいヒットした乳酸菌飲料「Yakult1000」、そのほか「宗教2世」「てまえどり」「悪い円安」などが選ばれた。
選考委員特別賞となったのは「青春って、すごく密なので」。今年夏の全国高校野球選手権大会で、東北勢として初優勝を果たした仙台育英（宮城）の須江航監督が優勝インタビューで口にした。「コロナ禍での指導者の苦悩と球児らへの愛情の詰まったことば」と評された。
コロナ、全国で新たに11万8201人感染 前週比5.8万人増
厚生労働省は1日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに11万8201人確認されたと発表した。前の日が祝日だった前週木曜日（11月24日）から約5万8000人増加した。休日明けは感染者数が減る傾向がある。2週前の木曜日（17日）と比較すると約2万5000人増えた。
主な都道府県別の新規感染者数は、北海道7612人▽東京都1万2332人▽神奈川県7879人▽愛知県7358人▽大阪府5806人▽福岡県3570人－－など。
【1年前の今日の出来事】 2021年12月1日
