総務相に松本剛明氏、更迭の寺田稔氏の後任、旧統一教会と接点なしを重視
岸田首相は21日午前、「政治とカネ」を巡る問題で更迭した寺田稔・前総務相(64)の後任に、自民党の松本剛明・元外相(63)を起用すると発表した。首相官邸で記者団に語った。松本氏は皇居での認証式を経て正式に就任した。
臨時国会中の1か月足らずの間に閣僚3人が辞任する異例の事態となっており、首相は総合経済対策の財源の裏付けとなる2022年度第2次補正予算案の審議入りを前に政権の立て直しを急ぐ。
首相周辺によると、首相は松本氏の起用にあたり、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点がない点を重視した。
松本氏は、衆院兵庫11区選出の当選8回。菅直人内閣で外相を務めた後、2015年に民主党を離党。17年に自民入りし、麻生派に所属している。父は防衛庁長官を務めた十郎氏。
G7外相、北ICBM発射巡り非難声明…「日本・韓国との完全な連帯」表明
先進7か国(G7)の外相は20日、北朝鮮が18日に行った大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射を「最も強い言葉で非難する」とする声明を発表した。
G7外相は声明で、国連安全保障理事会決議への「あからさまな違反だ」と指摘。安保理によるさらなる重要な措置を含め、国際社会に一致した強固な対応を求めるものだとした上で、北朝鮮に核兵器などの放棄と関連活動の即時停止を改めて要求した。G7として「日本、韓国との完全な連帯」を表明し、北朝鮮に地域を不安定化させる行動の停止を訴え、非核化に向けた対話再開を強く求めた。
インドネシアで地震 マグニチュード5.6 160人超が死亡
インドネシア・ジャワ島西部の内陸部で21日午後1時21分(日本時間同3時21分)ごろ、マグニチュード(M)5.6の地震があった。同国政府当局は162人が死亡し、少なくとも25人が崩壊した建物の下に閉じ込められていると明らかにした。負傷者も多く出ている模様だ。
震源は首都ジャカルタから南東約75キロの西ジャワ州チアンジュールで、震源の深さは10キロ。2200以上の建物が被害を受けており、複数箇所で土砂崩れも発生している。インドネシアの気象当局によると、津波の恐れはないという。
22日にも「質問権」行使 宗教審が内容了承
世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡る問題で、宗教法人審議会(会長=北沢安紀・慶応大教授)は21日、宗教法人法に基づく「報告徴収・質問権」の行使を了承した。永岡桂子文部科学相が同日、教団に報告を求める具体的な内容や理由とともに諮問していた。22日にも権限を行使した調査に乗り出す。
行使されれば、1995年の法改正で質問権などが創設されて以降初めてとなる。
全国で新たに4万2424人感染 前週から4800人増 新型コロナ
厚生労働省21日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに4万2424人確認されたと発表した。1週間前の月曜日から約4800人増加した。都道府県別の主な感染者数は、北海道3812人▽東京都4619人▽神奈川県3485人▽大阪府1834人――など。
【1年前の今日の出来事】 2021年11月21日