2022年10月17日 今日の出来事

首相、旧統一教会調査指示 初の質問権行使へ

岸田文雄首相は17日午前、首相官邸で永岡桂子文部科学相や葉梨康弘法相、河野太郎消費者担当相と会談し、宗教法人法に基づく「質問権」を行使して世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を調査するよう指示した。行使されれば初めてのケースとなる。

首相は永岡氏に対し、質問権の行使について「しっかりと進めてほしい」と要請。永岡氏は「すぐにこれから始めたい」と応じた。内閣支持率が低迷する中、旧統一教会問題に正面から向き合う姿勢を示すことで政権への批判をかわす狙いがあるとみられる。

旧統一教会問題をめぐり岸田首相が「質問権」行使の調査を指示

旧統一教会 「解散請求も視野に」 霊感商法、消費者庁検討会

霊感商法の対策を議論する消費者庁の有識者検討会(座長・河上正二東大名誉教授)は17日、被害防止や救済などの提言をまとめた報告書を公表した。旧統一教会について「社会的に看過できない深刻な問題が指摘されている」として、文部科学省に対し、宗教法人法に基づく解散命令請求を視野に入れ、質問権に基づく調査を求めた。不当な寄付や献金については新たな法規制を求めた。

ベラルーシにロシア軍9000人駐留へ 合同軍でウクライナに圧力

ベラルーシ国防省は16日、同盟国ロシアとの合同軍の一部として、ベラルーシ国内にロシア兵約9000人を駐留させると発表した。ベラルーシは今年2月にロシア軍が自国領から隣接するウクライナを攻撃することを許可していた。ロシア軍が大規模に展開すればウクライナへの圧力が強まる形だ。

ベラルーシ国防省幹部は16日、「ロシア軍人を乗せた最初の列車がベラルーシに到着し始めた」とツイッターに投稿し、総勢が9000人弱になると明かした。ルカシェンコ大統領も10日、ウクライナからの脅威を理由にして、ロシアとの合同軍を編成すると発表していた。

ロシアのプーチン大統領(右から2人目)と談笑するベラルーシのルカシェンコ大統領(左端)

全国で新たに1万5372人のコロナ感染確認 前週から2300人増

厚生労働省は17日、新型コロナウイルスの感染者が全国で新たに1万5372人確認されたと発表した。1週間前の月曜日から約2300人増えた。新規感染者は、東京都1588人▽北海道1175人▽大阪府1001人――など。

【1年前の今日の出来事】 2021年10月17日