今日の出来事(2022年6月26日) 熱中症の救急搬送、週末2日間で東京250人超 埼玉と三重で死者

熱中症の救急搬送、週末2日間で東京250人超 埼玉と三重で死者

各地で厳しい暑さが続くなか、熱中症とみられる人の救急搬送が相次いだ。東京都内では25、26日の週末2日間で250人以上が病院に救急搬送され、埼玉県や三重県では熱中症が原因と思われる死者も出た。

東京消防庁によると、都内(稲城市、島しょ部を除く)では25日、4~94歳の男女159人が熱中症の疑いで病院に救急搬送され、うち50~80代の男女4人が重症だった。26日も午後9時現在で8~97歳の男女93人が熱中症の疑いで搬送され、うち80代の男性が意識不明、60代と80代の男女計4人が重症だった。両日とも50代以上が多いという。

一方、埼玉県川越市で25日、94歳の男性が自宅のベッドで意識を失った状態で家族に発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。窓を開け、扇風機を付けていたが、部屋にエアコンはなかった。熱中症とみられる。

各地で猛暑続く 東京・千代田区で36.2度、6月の最高気温に並ぶ

高気圧の影響で関東甲信地方を中心に26日も気温が上がり、東京都心の千代田区で2日連続の猛暑日(最高気温35度以上)となるなど各地で厳しい暑さとなった。気象庁によると、同日午後6時現在、全国914の観測地点のうち539地点で真夏日(同30度以上)となり、このうち30地点が猛暑日となった。

25日に6月の国内観測史上最高となる40.2度を記録した群馬県伊勢崎市では26日午後1時過ぎ、36.8度を観測。東京都千代田区は正午過ぎに36.2度になり、2005年に記録した同区の6月の最高気温に並んだ。東日本や九州・沖縄の計18地点で6月の最高気温(タイ含む)を観測した。他に気温が高かったのは、栃木県佐野市の36.8度▽埼玉県熊谷、越谷両市と東京都練馬区の36.4度▽茨城県大子町の36.3度--など。

東電管内に「電力需給ひっ迫注意報」 気温上昇で節電要請 経産省

経済産業省は26日、東京電力管内で27日に電力需給が逼迫する見通しになったとして、家庭や企業に節電の必要性を呼びかける「注意報」を初めて発令した。特に需給が厳しくなる午後3~6時に無理のない範囲での節電を求めたが、熱中症を避けるため、適切な冷房の活用や水分補給を促している。

注意報が発令されたのは、27日も関東地方を中心に6月として記録的な猛暑が続く可能性が高まったため。気温上昇に伴って冷房利用が伸び、電力需要に対する供給余力は午後4時~4時半に4.7%、午後4時半~5時に3.7%と、注意報の発令基準となる5%未満に低下する見通し。

経産省は午後3~6時に、不要な照明を消すなど「無理のない範囲でできる限りの節電」を求めた。対象地域は東電管内の1都8県(群馬、栃木、茨城、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、静岡の一部)。

「注意報」は、3月の電力需給逼迫を受け、「警報」の前段階として新設された。節電の必要性を早期に周知するため、前日の午後4時をめどに発令される。供給余力が3%未満に低下すると予想された場合、一段の節電を促す「警報」に切り替える。

電力需給ひっ迫注意報

ロシア軍がベラルーシ領空からウクライナを空爆 ミサイル12発

ウクライナ国防省の情報部門は25日、ベラルーシの領空からウクライナに向かって、ロシア軍の爆撃機によるミサイル攻撃があったと明らかにした。国防省は、ベラルーシ領空からウクライナへの直接の空爆は今回が初めてとしている。

AFP通信によると、ロシアの空軍基地から出発した爆撃機6機が、ベラルーシ南部ペトリコフから12発のミサイルをウクライナに向けて発射した。首都キーウ北部や北東部スムイ州に着弾した。この攻撃でインフラなどが破壊されたが、けが人はないという。

ペトリコフはウクライナ国境まで50~60キロに位置する。ウクライナ国防省は空爆について、「ロシアがウクライナでの戦闘にベラルーシを引きずり込もうとしている」との見方を示した。

国内新たに1万4238人感染 6日連続前週上回る―新型コロナ

国内では26日、新たに1万4238人の新型コロナウイルス感染が確認された。新規感染者は前週日曜日と比べ、約1070人増えた。前週の同じ曜日を上回るのは6日連続。全国の重症者は前日から4人増えて40人で、死者は12人確認された。

東京都の新規感染者、前週から400人増える 新型コロナ
東京都は26日、新型コロナウイルスの感染者が新たに2004人確認されたと発表した。前週の日曜日(1622人)から約400人増え、9日連続で前週の同じ曜日を上回った。新たに1人の死亡も確認された。

上品な香りに「生」の励まし受けて 平等院蓮見ごろ 京都・宇治

京都府宇治市の世界遺産・平等院で、約200年前の地層から出土した種を発芽させた「平等院蓮」が、今年も白い花を咲かせ始めた。新型コロナウイルス禍が一定の落ち着きを見せる中、再び増加傾向にある観光客らが、純白の色と宇治川からの川風で広がる香りを楽しんでいる。

平等院蓮の種は、1999年に鳳凰堂前の阿字池で発掘調査が行われた際、江戸時代後期の地層から出土し、2001年から毎年開花している。つぼみの先端は紅色だが、開花すると純白になるのが特徴。鳳凰堂にある仏後壁(国宝)の蓮の花びらは銀箔で白く描かれ、先が朱色に染められている。1052年の創建時にこの色の蓮が咲いていたと考えられている。

境内には現在、平等院蓮をはじめ、紅色や黄色の花を咲かせる蓮など計10種40鉢が展示されている。花は午前中に咲き、見ごろは7月末ごろまで。問い合わせは平等院(0774・21・2861)。

平等院蓮

【1年前の今日の出来事】 2021年6月26日