2022年3月29日 今日の出来事

ロシアに「安全の保証」提案 トルコでウクライナ停戦交渉―首脳会談実現も視野

ロシアによるウクライナ軍事侵攻の停戦交渉が29日、トルコ最大都市イスタンブールで再開した。アナトリア通信によると、協議は30日まで2日間の見通しで、初日は約4時間行われた。

ウクライナ側はこの中で、トルコなどがウクライナの安全を保証する「新しい仕組み」を提案。首都キエフ攻防戦などで苦戦するロシアが、従来の強硬姿勢を修正して前向きな反応を示すかが焦点だ。

終了後、ロシア側代表のメジンスキー大統領補佐官は「建設的な協議だった」と述べた。一方、ウクライナ側代表団は「両国の首脳会談に持ち込めるほど、十分な(協議の)進展があった」と述べた。ロシアが求めるウクライナの「中立化」で歩み寄りがみられた模様だ。

一方、国連のグテレス事務総長は28日、物資支援や民間人の移動のための「人道目的の停戦」を訴えた。国連人道部門トップのグリフィス事務次長に、関係者と合意を探るよう指示したと発表した。

29日、トルコ・イスタンブールでロシアとウクライナの停戦交渉が行われた

マリウポリの死者、市長「5千人」 ウクライナ軍は複数の街を奪還

ロシア軍が包囲しているウクライナ南東部マリウポリ市のボイチェンコ市長は28日、市内での死者が約5千人になるとの見通しを明らかにした。ウクライナ国営通信「ウクルインフォルム」などが報じた。

同通信によると、市長は死者のうち210人は子どもだと説明。戦闘が続いているため、いずれも概数だと述べたという。侵攻前に40万人を超えていた人口は、約17万人ほどになった。市長は28日、地元テレビに「全員退避する必要がある」とも語った。

全国で新たに4万4466人感染 前週火曜日に比べ約2万4000人増 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は29日、全国で新たに4万4466人確認された。感染確認の報告が少なくなる傾向にある連休明けに該当した前週火曜日と比べると約2万4000人増えた。重症者は前日から18人減って673人だった。

東京で新たに7846人感染確認 前週火曜から倍増 新型コロナ
東京都は29日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに7846人確認されたと発表した。3連休明けだった前週火曜の22日(3533人)から倍増し、3日連続で前週の同じ曜日を上回った。新たに5人の死亡も確認された。

大阪 新型コロナ 13人死亡、新たに4340人感染確認
大阪府は29日、新たに4340人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されたと発表した。3連休明けだった先週の同じ曜日と比べて、3000人以上、増えた。また、13人の死亡が発表され、府内で感染して亡くなった人はあわせて4620人になった。

福岡県の新規感染者1869人確認 新型コロナ
福岡県は29日、新型コロナウイルスの新規感染者が1869人確認されたと発表した。5日連続で前週の同一曜日を上回った。

新型コロナウイルス 新規感染者 3月29日

ワクチン接種、高齢者の8割で3回目完了 全年代では39%

政府は29日、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種について、65歳以上の高齢者の8割で完了したと発表した。全年代では、総人口の39%が3回目接種を終え、米国の約3割を超えた。

ただ政府は当初、2回目接種を済ませた高齢者に対し、2月末までに3回目接種をほぼ終えることを目指していた。接種は遅れており、堀内詔子ワクチン担当相は記者会見で「重症化の懸念が心配された高齢者も80%を超えた。残り20%の方々も受けていただくように努める」と強調した。

【1年前の今日の出来事】 2021年3月29日