2022年3月8日 今日の出来事

【ウクライナ関連】

人道回廊が開設、住民の避難始まる

人道回廊が開設、住民の避難始まる

ロシアによる侵攻が続くウクライナで、首都キエフなど5都市の交戦地区から住民を安全に脱出させる「人道回廊」が8日、開設された。露国防省のコナシェンコフ報道官が発表した。ウクライナ当局も北東部スムイなどで住民避難が始まったと明らかにした。人道回廊を通じた住民避難が実現したのは、2月24日の侵攻開始後初めて。

ウクライナへ支援物資輸送 防弾チョッキなど供与
政府は8日の国家安全保障会議(NSC)で、ロシアに侵攻されたウクライナを支援するため、防弾チョッキなどの防衛装備品を供与することを決めた。岸信夫防衛相の派遣命令を受け、同日夜に航空自衛隊小牧基地(愛知県小牧市)から、装備品を積んだ給油輸送機KC767がウクライナ隣国のポーランドに向け出発。今後、政府は予定している供与を順次行っていく。

ロシア政府、日本・米国・EUなどを「非友好国」に 制裁に対抗か
ロシア政府は7日、日本や米国、ウクライナなど48の国や地域について、ロシア連邦やその企業、国民に対する「非友好的な国・地域」に指定したと発表した。ロシアの企業や個人が、これらの国や地域と行う取引や決済にはロシア当局の許可が必要になるなどの制限がかけられるという。

ロシア通貨ルーブル、最安値を更新 米欧の原油輸入禁止検討で
週明け7日の外国為替市場でロシアの通貨ルーブルが対ドルで急落し、過去最安値となる一時1ドル=150ルーブルをつけた。米国が欧州の同盟国とロシア産原油の輸入禁止措置を検討していると伝わり、景気の先行きへの警戒感が一段と広がった。2月上旬は1ドル=75ルーブル程度で取引されていたが、ロシアのウクライナ侵攻に伴いルーブルは急落した。米欧がロシアの一部銀行を国際的な決済網から排除するなど制裁強化に動いたこともあり、記録的な下落となった。

ロシア産原油禁輸措置、欧州は「困難」 依存度高く、経済に打撃

ロシア_主な天然ガスパイプライン

ブリンケン米国務長官がロシアに対する追加制裁として、米欧によるロシア産原油の輸入禁止を検討すると述べたことに対し、欧州各国は「困難」との姿勢を強めている。エネルギーのロシア依存度が大きい欧州にとって、原油供給を急に遮断するのは現実的ではないためだ。米国内では、米国単独で禁輸措置に踏み切ろうとする動きも強まってきた。欧州連合(EU)は天然ガスの約46%をロシアに依存し、原油も約25%がロシア産だ。

金8184円、最高額更新続く ウクライナ侵攻で安全資産に需要
地金大手の田中貴金属工業(東京)は8日、金の販売価格を税込みで1グラム当たり前日より75円値上げし、8184円と決めた。国内の小売価格の指標として5日に史上初めて8千円を上回り、その後も過去最高額の更新が続いている。ウクライナ有事を背景に世界景気の先行き懸念が強まった。金は価格が暴落しない安全な資産とされることから国内外で投資需要が増えている。

【新型コロナウイルス感染】

全国で5万4024人の感染確認 前週火曜より1.1万人減
新型コロナウイルスの感染者は8日、全国で新たに5万4024人確認された。前週の火曜日と比べ、約1万1000人少なかった。重症者は前日から6人減って1348人、死者は246人だった。東京都の新規感染者は8925人で、直近7日間を平均した1日当たりの新規感染者数は9979.3人となった。7日間平均が1万人を下回るのは1月25日以来。

「全身のだるさとれず」オミクロン後遺症、相次ぐ訴え 深刻化に懸念
新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の国内初確認から3カ月が過ぎた。オミクロン株は従来株と比べて感染力が強い一方、重症化リスクは低いとされる。しかし、感染した人からは、だるさや息苦しさが続くとの訴えも相次ぐ。専門家は後遺症の深刻化を懸念する。

1月に感染した20代男性は、発症から約1カ月たっても全身のだるさがとれず、東京都渋谷区の「ヒラハタクリニック」を受診した。症状は改善せず、今も仕事を休んでいる。同クリニックでは2年前からコロナの後遺症に悩む人の診察を始めるようになった。多い日にはオンラインを含めて約100人を診る。最近はオミクロン株の感染者とみられる人からの後遺症の訴えが増えているという。

パプアニューギニアで大規模噴火 日本への津波有無調べる―気象庁

パプアニューギニアで大規模噴火

気象庁は8日、パプアニューギニアのマナム火山で日本時間同日午後6時50分ごろ、大規模な噴火があったと発表した。噴煙の高さは約15キロに上ったという。同庁は日本への津波があるかどうか、調査している。

【1年前の今日の出来事】 2021年3月8日