2021年9月10日

米中枢同時テロ、11日で20年 大規模軍事介入と決別
世界が震撼した2001年9月の米中枢同時テロから11日で20年。バイデン政権は、国際テロ組織アルカイダなどの過激派組織は弱体化したと判断し、アフガニスタン駐留米軍を撤退させて他国に大規模派兵する戦略と決別、対外的な軍事関与の縮小にかじを切る。自由や民主主義のために単独行動や武力介入をいとわなかった当時のブッシュ(子)政権から米国は変容した。

バイデン大統領は8月末の演説で「世界は変化しており、われわれは中国と真剣な競争を繰り広げている」と強調した。この20年間の国際情勢の変遷を踏まえ、対テロ作戦から中国との覇権争いに重心を移す。

アフガンの女子教育保護を 国連でマララさん訴え
ノーベル平和賞受賞者の女性人権活動家マララ・ユスフザイさんは9日、イスラム主義組織タリバンが実権を掌握したアフガニスタンで女性抑圧への懸念が高まっていることを受け、女子教育の機会を守るよう国際社会に訴えた。

アフガン情勢をめぐる同日の国連安保理会合にオンラインで参加した。マララさんは15歳だった2012年、故郷パキスタンでイスラム武装勢力「パキスタン・タリバン運動」(TTP)に銃撃され重傷を負った。マララさんは「女子教育は平和と安定に欠かせない」と強調。銃撃事件当時を振り返り「もし私たちが何も行動しなければ、私の経験を多くのアフガンの少女が共有することになる」と語った。

れいわ太田氏、出馬取りやめ 千葉8区
次期衆院選千葉8区で、れいわ新選組から立候補を予定していた元職の太田和美氏(42)は10日、千葉県柏市で記者会見し、出馬を取りやめると表明した。立憲民主公認で新人の本庄知史氏(46)を支援する方針。太田氏は柏市長選(10月31日告示、11月7日投開票)に無所属で出馬する。

歩きスマホが集団乱す 「相互予期」でイグ・ノーベル賞―米
人を笑わせ、考えさせる独創的な研究を表彰する今年の「イグ・ノーベル賞」の授賞式が9日、オンラインで行われた。歩きながらスマートフォンを操作する「歩きスマホ」をする人が、歩行者集団に与える影響を明らかにした京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系の村上久助教(34)らの研究グループが動力学賞を受賞した。日本人の受賞は15年連続。