2023年7月20日 今日の出来事

男性死亡で遺族が再捜査要請 06年に遺体、木原氏妻の元夫

2006年に東京都文京区の自宅で遺体が発見された男性=当時(28)=の遺族が20日、都内で記者会見し、自殺と扱われたが不審点があるとして警視庁に17日、再捜査を求める上申書を出したと明らかにした。

週刊文春が、男性は木原誠二官房副長官の妻の元夫で、妻にも事情を聴いていたなどと報じていた。木原氏は代理人弁護士を通じ「週刊文春の私と私の家族に関連した記事は事実無根」とするコメントを出している。

会見には、死亡した安田種雄さんの父親(70)と姉2人が出席し「真実が知りたい」と涙ながらに訴えた。遺族側によると、18年に警視庁が再捜査に着手したが、その後に事実上終了したという。

物価上昇率2.6%予測、内閣府 家計に重荷、政府対策が焦点

内閣府は20日の経済財政諮問会議で、2023年度の消費者物価指数(生鮮食品含む総合)が前年度比2.6%上昇するとの見通しを示した。1月に閣議決定した見込みから0.9ポイント上方修正。食品などに加えサービスの値上げが進んだことなどを反映した。見通し通りであれば1990年度以来の高い伸びとなった22年度の3.2%上昇に続く高水準となり、引き続き家計への重荷となりそうだ。

23年度の実質国内総生産成長率は1.3%と予測。1月時点から0.2ポイント引き下げた。物価高が長期化し消費を冷え込ませる恐れもある中、政府が景気を下支えするため、どのような対策を講じるかが今後の焦点。

台湾TSMC、純利益23%減 4~6月、半導体市況低迷

ファウンドリー(半導体受託製造)世界最大手のTSMC(台湾積体電路製造)が20日発表した2023年4~6月期の連結決算は、純利益が前年同期比23.3%減の1818億台湾ドル(約8160億円)だった。世界景気の鈍化でスマートフォン向けなどの半導体需要が低迷。約4年ぶりの減収減益となった。

売上高は10.0%減の4808億台湾ドル。ゼロコロナ政策終了後の景気回復が遅れている中国向けがさえなかった。

劉徳音・董事長(会長)はオンライン会見で、米アリゾナ州で24年の稼働を目指して建設している工場について「25年に延期する」と明らかにした。ソニーグループ、デンソーと共同で熊本県に建設中の半導体工場に関しては、24年末までに生産を開始する計画は変わらないと述べた。

ロシア、穀物拠点を集中攻撃 ウクライナ、国連に船団護衛要請

ウクライナ産の穀物輸出合意を離脱したロシアは20日未明、穀物の積み出し港がある南部オデッサ州を3日連続で攻撃した。ロシア国防省は19日、黒海を通じた全船舶のウクライナ入港を認めない立場を表明。攻撃をちらつかせ、再び黒海を封鎖した。ウクライナは国連に貨物船団の護衛を求めるなど穀物輸出の継続を模索する構え。

米国はロシアによる民間船舶への攻撃や機雷敷設の可能性があるとして警戒を強めた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は19日の動画声明で、攻撃を受けた港湾施設について「アジアやアフリカに届けられるはずの100万トンの食糧が保管されていた。最も被害が大きかった施設には、中国向けの6万トンの農産物があった。世界中の誰もが影響を受けている」と述べ、ロシアと協力関係にある中国を含む国際社会が連帯して対処する必要性を訴えた。

ウクライナ当局によると、20日のロシアによる攻撃でオデッサ州では行政施設や倉庫が破壊され4人が負傷。隣接するミコライウ州では子どもを含む約20人が負傷した。

【1年前の今日の出来事】 2022年7月20日