ソフトバンクG、純利益5兆円 株高追い風、日本企業で最高―孫氏「AIで産業革新」
ソフトバンクグループ(SBG)が12日発表した2021年3月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が4兆9879億円に達した。日本企業の利益として過去最高。世界的な株価の上昇で投資先の海外新興企業の評価が上がり、傘下ファンドを通じた投資利益が膨らんだ。
孫正義会長兼社長は12日の記者会見で「人工知能(AI)は産業を革新していく」と述べ、自動運転や先端半導体などAI関連事業への投資に意欲を見せた。また、21年の投資先企業の新規上場数は前年を上回る規模になると説明。「(自分は)5兆円や6兆円で満足する男ではない。10兆円でも全然満足しない」と述べ、先端分野への投資にアクセルを踏み込む姿勢を示した。
新型コロナウイルス感染拡大で経営環境が悪化した20年3月期の純損益は9615億円の赤字だった。国際的なデジタル化の流れやコロナ収束後の経済回復をにらんだ投資事業が好調で、業績は急激に回復。純利益は、トヨタ自動車が18年3月期に計上した2兆4939億円を大きく上回り、世界1位の米アップル(6兆円強)に迫る水準となった。
全国で新たに7056人感染 重症者、4日連続で過去最多
新型コロナウイルスの感染者は12日、全国で新たに7056人確認され、4日ぶりに7000人を超えた。1日あたりの感染者数は、愛知(679人)、福岡(635人)、北海道(529人)、広島(219人)、岐阜(134人)、福島(93人)、鹿児島(61人)の7道県で過去最多を更新した。死者は大阪府で50人が確認されるなど、全国で106人増えて計1万1214人となった。重症者は前日に比べて13人多い1189人で、4日連続で過去最多を更新した。
北海道で529人感染、過去最多 札幌でも最多352人
北海道内で12日、新型コロナウイルスの感染者が新たに529人確認された。9日の506人を上回り、過去最多を更新した。400人を超すのは5日連続。500人超は9日に続き2度目。札幌市では352人の新規感染者が確認された。9日の327人を上回り、こちらも過去最多を更新した。道内での新たな死者は7人で、うち6人が札幌市内で確認された。
東京都で新たに969人感染 2日連続の900人超え
東京都は12日、新型コロナウイルスの感染者を新たに969人確認したと発表した。900人を超えるのは2日連続。12日までの週平均感染者数は874.0人で、前週比は109.4%だった。年代別では20代が273人と最も多く、30代が199人、40代が147人、50代が117人と続いた。65歳以上の高齢者は100人だった。
愛知県で過去最多の679人のコロナ感染発表
愛知県は12日、新たに679人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。過去最多だった11日の578人を大きく上回り、2日連続で最多を更新した。感染者が400人を超えるのは6日連続で、600人台は初めて。県によると、11日夜時点の入院者は794人、重症者は54人。このうち名古屋市では258人の感染が確認され、過去最多を更新した。新たに市内の医療機関で22人のクラスターが発生した。市内の入院者は305人、重症者は25人になった。
大阪府で新たに851人が感染 死者50人確認
大阪府は12日、新たに851人の新型コロナウイルスの感染者が確認されたと発表した。死者は50人が確認された。感染者は延べ9万2101人、死者は計1835人になった。5月に発表された死者は計379人となり、月別では最多となった。これまで最も多かった1月の347人を、半月足らずで上回った。
福岡県、過去最多の635人感染
福岡県は12日、過去最多の635人が新たに新型コロナウイルスに感染し、90代以上の男性1人が死亡したと発表した。県内の感染者数はのべ2万8243人となった。
広島、岐阜、鹿児島県で過去最多の感染者 クラスターも
広島県内で12日、新たに218人の新型コロナウイルス感染が発表された。9日の195人を上回って過去最多を更新し、県内の感染者は延べ7524人となった。新規感染者の内訳は広島市123人、福山市25人、東広島市17人、呉市11人など。
岐阜県と岐阜市は12日、10歳未満から90代の男女134人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日に発表された感染者数としては7日の130人を上回り過去最多を更新し、6日連続で100人を超えた。県内の感染者は延べ6901人となった。入院していた各務原市の80代男性と岐南町の80代女性の2人が亡くなり、県内の死者は計142人となった。
鹿児島県と鹿児島市は12日、新たに計61人の新型コロナウイルスの感染者を確認したと発表した。1日あたりの発表者数としては、今月1日の60人を上回り、過去最多となった。県内の感染者は累計2710人。
交戦激化の一途 イスラエルとハマス、双方引かず
パレスチナ自治区ガザやイスラエルで10日に始まった交戦は12日、激化の一途をたどった。国際社会ではイスラエルとガザを実効支配するイスラム組織ハマスの双方に自制を求める声が高まっているものの、いずれも譲歩しにくい事情を抱えており、早期に収拾できるかは不透明だ。現地からの報道によると、交戦発生後にガザでは子供ら53人、イスラエルでは民間人6人がそれぞれ死亡した。負傷者は軽傷を含め、双方とも数百人に達している。