国内のコロナ死者1万人超 増加ペース加速、昨年12月以降が8割
新型コロナウイルスによる国内の死者は26日、毎日新聞の集計で1万24人となり、累計1万人を超えた。死者の増加ペースは加速する傾向にあり、感染「第3波」が深刻化した昨年12月以降の死者が約8割を占めている。
自民・高村、公明・伊佐氏がコロナ感染
衆院は26日、自民党の高村正大(山口1区)、公明党の伊佐進一(大阪6区)両衆院議員が新型コロナウイルスに感染したと発表した。両氏とも自宅待機中。国会議員の陽性判明は計14人となった。
二重変異株、国内で21件確認 官房長官会見で明らかに
加藤勝信官房長官は26日午前の記者会見で、一つのウイルス内で二つの変異が重要な部分に起きる新型コロナウイルスの「二重変異株」が国内で21件確認されたと明らかにした。内訳は空港検疫で20件、国内事例で1件という。22日の会見では確認件数は5件だった。二重変異株をめぐってはインドで感染者が急増している要因とされ、感染性を高めたり、ワクチンの効果に影響を与えたりする可能性が指摘されている。
インドは「感染の嵐」 二重変異株へ警戒高まる
インドで新型コロナウイルス感染が世界最悪のペースで拡大中だ。26日に確認された1日の新規感染者は35万人に達した。強い感染力を持つとされる「二重変異株」の出現が影響している可能性がある。感染者急増に病院の受け入れ態勢が追い付かず、医療用酸素の不足で死に至る患者が続出。ワクチン輸出で国際社会での影響力拡大を目指したモディ政権だが、国内の押さえ込みに苦しんでいる。
米、インド支援拡大 コロナ感染深刻化
バイデン米政権は25日、新型コロナウイルス感染が危機的なペースで拡大しているインドに対し、ワクチン製造に必要な原材料や人工呼吸器などを供給すると発表した。サリバン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)とインドのドバル首相補佐官(同)が同日電話会談し、支援提供で合意した。英国とフランス、ドイツも医療器具を提供する方針を表明。インドへの国際支援の動きが拡大している。
参院広島で痛恨の敗戦、自民・岸田氏、次期総裁選へのもくろみ崩れる
25日に投開票された参院広島選挙区再選挙は、自民党広島県連会長として陣頭指揮を執った岸田文雄前政調会長にとっても、痛恨の敗戦となった。再挑戦をうかがう次期総裁選に向け、存在感を高める絶好の機会として岸田派(宏池会)を挙げての総力戦で臨んだが、発端となった「政治とカネ」の問題への風当たりは予想以上に強く、再選挙を総裁選への「追い風」とするもくろみは崩れた。
NTTと富士通、次世代通信で業務提携 主導権争いで「仲間づくり」
NTTと富士通は26日、次世代の通信技術を共同開発するため、戦略的業務提携に合意したと発表した。実用段階に入った第5世代(5G)移動通信システムの次世代規格「6G」に使われる技術の研究などで連携する。NTTの澤田純社長は同日の会見で「ビジネスの基本構造を変えなければならない」と強調。日本企業が持つ技術力を結集し、国際的な競争力を高めていく姿勢を明確にした。NTTは昨年6月、NECとの資本業務提携を発表しており、米国のインテルやマイクロソフトなどとも協力関係にある。今後も国内外で幅広い仲間作りを進め、6G時代の主導権を握る狙いだ。