ご神木にプーチン氏わら人形、「抹殺 祈願」の紙も…「ウクライナ思う気持ちわかるがやり方まず(読売新聞 2022/06/09 07:53)
千葉県松戸市内の神社で5月の連休明けから、境内のご神木などの木々にロシアのプーチン大統領の写真を付けたわら人形がクギで打ち付けられているのが相次いで見つかっている。ロシアのウクライナ侵攻への抗議の意が込められているとみられるが、神社関係者は「ご神木を傷つけるのは許せない」と非難している。
千葉県警松戸東署によると、JR常磐線の沿線を中心に約10か所の神社で同様の人形が確認されている。同署は器物損壊容疑などの可能性があるとみて、調べている。
松戸市内の三日月神社では5月24日、ご神木のシイの木に長いクギ2本で打ち付けたわら人形が見つかった。「ウラジーミル・プーチン 1952年10月7日生まれ、70才、抹殺 祈願」と書かれた紙もはさまれていた。
防犯カメラを確認したところ、19日昼過ぎ、わら人形のようなものを入れたバッグを肩から下げた男性が本殿に向かう様子が映され、別のカメラには、参拝後、この男性がご神木の方向に向かう姿も映っていた。神社の男性役員は「ウクライナを思う気持ちはわかるが、ご神木に打ち付けたクギの穴が残った」と話す。
同神社から数百メートル離れた 蘇羽鷹(そばたか)神社でも、5月中旬から同下旬にかけ、ご神木のシイの木に巻いてあるしめ縄の近くにわら人形が打ち付けられていた。発見した同神社の掃除ボランティアの男性は「呪いをかけたわら人形は、気持ちが悪い。ウクライナに早く平和が来るように毎日祈っているが、こんなやり方はまずい」と話している。