2024年12月3日 今日の出来事

ICCへの影響力「断固拒絶」 赤根所長、米ロの動き批判…国際刑事裁

ICCへの影響力「断固拒絶」 赤根所長、米ロの動き批判―国際刑事裁

国際刑事裁判所(ICC)の赤根智子所長は2日、オランダ・ハーグで開かれた年次総会で演説し、「(ICCの)独立性や公平性に影響を及ぼそうとする試み」を断固として拒絶すると宣言した。名指しこそ避けたものの、赤根氏を指名手配したロシアや、経済制裁を視野に入れる米国の動きを批判した。ロイター通信が伝えた。

赤根氏はまた、ICCが「まるでテロ組織であるかのように、別の(国連安保理)常任理事国の機関から厳しい経済制裁の脅しを受けている」と批判した。米下院は6月、パレスチナ自治区ガザでの衝突に関連し、ICCのカーン主任検察官がイスラエルのネタニヤフ首相の逮捕状を請求したことを受けて、ICCに対する制裁法案を可決した。

「100人の女性」に渡辺直美さんら お笑い界の壁崩す、日本から2人…英BBC

「100人の女性」に渡辺直美さんら お笑い界の壁崩す、日本から2人―英BBC

英BBC放送は3日、社会に影響を与えた今年の「100人の女性」を発表した。日本からはタレントの渡辺直美さんと、旧優生保護法を巡る強制不妊訴訟の原告の一人である鈴木由美さんが選ばれた。

BBCは渡辺さんについて「男性が支配的な日本のお笑い界」で女性コメディアンとして活躍し「(従来の)壁を打ち破った」と指摘。大きめサイズの服のブランドを立ち上げたり、自身のありのままの容姿を肯定的に受け入れる「ボディー・ポジティブ」運動を広げたりするなどし、「体形に関する先入観の変化」にも貢献したと評価した。

鈴木さんについては、先天的な障害により幼い頃から差別され、12歳の時に子宮摘出手術を受けさせられた経緯を紹介。国を相手取った裁判を闘い勝訴したと説明した。

パナソニック英工場、100%再エネ化 グリーン水素活用は初

パナソニック英工場、100%再エネ化 グリーン水素活用は初

パナソニックは3日、英西部カーディフの工場で使用する電力を、製造過程で二酸化炭素(CO 2)を排出しない「グリーン水素」を活用した100%再生可能エネルギーで賄う実証設備を導入し、試運転を開始した。同社によると、グリーン水素を用いた純水素型燃料電池による発電施設は世界初。欧州でも実証を重ね、2030年以降の本格事業化につなげる狙い。

100%再エネでの工場稼働は25年3月を予定する。地元ウェールズで生成された水素を活用し、燃料電池21台とリチウム蓄電池2台、既設の太陽光パネルを連携。工場での電子レンジ組み立てに必要な年間約1ギガワット時の電力を、独自のAI制御システムで安定的に発電・供給する。電力生成時に生じる廃熱も工場の暖房などで再利用する。

斎藤知事「県政前に進める」 再選後初の議会で決意表明…兵庫

斎藤知事「県政前に進める」 再選後初の議会で決意表明―兵庫

兵庫県の斎藤元彦知事は3日開会された県議会の12月定例会で、再選後初の所信表明演説を行った。斎藤氏は県政の混乱を改めて陳謝した上で「県政を前に進めていく決意だ。広く信頼関係を構築し、オール兵庫で未来の扉を開いていきたい」と表明。11月の出直し知事選で掲げた若者支援や少子化対策に取り組む姿勢を示した。

斎藤氏は、自身のパワハラ疑惑などを巡る告発文書問題を受け、県議会で不信任決議が可決されたことから、失職し改めて知事選に出馬、再選を果たした。来年度予算編成などが控える中、県議会各会派との関係修復が急務となっている。斎藤氏は「議会と知事が車の両輪として歩みを進められるよう真摯(しんし)に議論を積み重ねたい」と強調した。

新幹線のぞみ、自由席を削減 指定席の比率9割近くに 来春から

新幹線のぞみ、自由席を削減 指定席の比率9割近くに 来春から

JR東海とJR西日本は3日、東海道・山陽新幹線の「のぞみ」の自由席について、来春に現在の3両から2両に減らすと発表した。85人分の座席が新たに指定席となり、指定席の比率は9割近くに上がる。のぞみは2023年度の年末年始から繁忙期に全席指定での運行を始めたが、自由席が通年で見直されるのは初めて。

のぞみは現在16両編成(定員約1320席)で、1~3号車の計250席が自由席となっている。来春は3号車を指定席に変更する。

東京湾アクアライン、通行料金の変動幅拡大へ 最大1600円に

東京湾アクアライン、通行料金の変動幅拡大へ 最大1600円に

千葉県や国土交通省などは3日、県庁で東京湾アクアライン交通円滑化対策検討会を開き、時間帯に応じて変動するアクアライン(全長15・1キロ)上り線(木更津市から川崎市方面)の通行料金の社会実験について、変動幅を拡大する方針を決めた。また、下り線でも新たに導入する予定。

一風堂、電気スプーンで塩分オフ 30%、ラーメン限定発売

一風堂、電気スプーンで塩分オフ 30%、ラーメン限定発売

人気ラーメン店「一風堂」は3日、キリンホールディングスが開発した微弱な電気で塩味やうま味を強める「エレキソルト スプーン」をれんげの代わりに使うことで、塩分を30%減らしたラーメンを限定発売すると発表した。東京都の「一風堂 浜松町スタンド」で12月13~14日と21~22日の計4日間、予約者に提供する。

スプーンは微弱な電気で口内のナトリウムイオンを舌付近に集め、味わいを強く感じさせる。一風堂が提供するのは定番のとんこつラーメン「白丸元味」のスープを減塩した商品で、物足りない味わいにならないよう、うま味やコクを調整。スプーンを使うと通常商品と同じような味が感じられるという。