岸田首相「異次元の少子化対策」発言に、泉明石市長は“ちんぷんかんぷん”と疑問呈する
岸田首相「異次元の少子化対策」発言に国民侃々諤々 泉明石市長は“ちんぷんかんぷん”と疑問呈する(日刊ゲンダイ 公開日:2023/01/05 14:10 更新日:2023/01/05 14:46)
《遅すぎた感はあるが、やらないよりもいい》《今さら一体、何をやるのやら…》
SNS上では期待と疑問の声が入り混じっている。岸田文雄首相(65)が4日の記者会見で、「異次元の少子化対策」との言葉を使ったからだ。
岸田首相は2022年の年間出生数が統計開始以来、初めて80万人を割り込む見通しとなった現状を踏まえ、少子化対策について「放置できない待ったなしの課題だ」と言い、「こどもファーストの経済社会を作り上げる。異次元の少子化対策に挑戦し、若い世代からようやく政府が本気になったと思っていただける構造を実現する」と力を込めた。
■ツイッターでトレンド入り
この後、ツイッターでは《異次元の少子化対策》がトレンド入りするなど注目を集めたのだが、《異次元の金融緩和は失敗だった》、《異次元を使えば国民も誤魔化せると思っているのでは》などと具体的な中身を問う声が広がった。
高校生までの医療費無料や、第2子以降の保育料を全員無料にするなど、様々なアイデアで少子化対策に取り組み、全国平均を上回る出生率を実現させてきた泉房穂明石市長(59)も自身のツイッターにこう投稿。
《過去最大の114兆円もの当初予算なのに、子ども予算の増額は先送り。“自分の子ども”についてだけは、抜擢人事で高い給料も払えるのに、“それ以外の子ども”にはお金がもったいないってことなんだろうか。それでいて『異次元の少子化対策』って、ますます意味がわからない。》
ほかにも、ネット上では、《異次元の少子化対策とか言っているが、現状対策の延長だと中身がスカスカだろう。実情と対策の次元が違いすぎる意味で異次元なのかも》、《今の少子化を反転させるには、一夫多妻制の導入や、未婚で子供を産んでも育つ環境づくり、それこそ男性に子宮移植といった方法しかないのでは。これぞ異次元の対策だ》などと、侃々諤々の意見が飛び交う事態となった。
田崎史郎氏、インパクトあるのは岸田総理の「異次元」よりも小池知事の「5000円」
田崎史郎氏、インパクトあるのは岸田総理の「異次元」よりも小池知事の「5000円」(デイリー 2023.01.05)
政治評論家の田崎史郎氏が5日、TBS系「ひるおび!」で、岸田文雄総理が前日の会見で「異次元の少子化対策」と言った後に、東京都の小池百合子知事が18歳までの子どもに月5000円を検討と打ち出したことに「官邸は寝耳に水」「インパクトがあるのは5000円」などと話した。
番組では前日の岸田総理の会見を取り上げた。その中で注目を集めたのが「異次元の少子化対策」という言葉。具体策はまだ語られなかったが、賃上げとともに少子化にも本腰を入れて取り組むとした。
これに田崎氏は「小池さんが5000円をぶち上げたわけですよね。あれは官邸は寝耳に水」と、小池知事が18歳までの子供に所得制限なく月5000円を支給することを検討を発言したことは、官邸側は事前に知らなかったとした。
そして「『異次元の少子化対策』と、『5000円配ります』でどっちがインパクトがあるかといったら5000円なんです」とコメント。「そういう意味ではパクられたみたいな、岸田さんの周りの人はね、そういう感じ」とも語った。
木曜レギュラーの副島淳も「スピード感、具体性からいうと、今回、年始早々、小池知事に一本どころか、十本ぐらいとられた」と5000円のインパクトの方が強いと指摘。恵俊彰も「確かに『異次元』と言った後に『5000円』って言われたら、そっちに並びますよね」と納得していた。