元理事、KADOKAWAも仲介か スポンサー枠新設し 五輪汚職
東京オリンピック・パラリンピックのスポンサー選定を巡る汚職事件で、大会組織委員会元理事の高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=が出版大手「KADOKAWA」(東京都千代田区)のスポンサー契約を仲介した疑いがあることが関係者への取材で判明した。元々、大会のスポンサー枠に出版分野はなかったことから、元理事が枠の新設を働きかけた疑いがあるという。実際に同社はスポンサーに選ばれ、その契約締結後に元理事の知人男性の会社へ総額約7000万円を支払っていたことも明らかになった。
東京地検特捜部は約7000万円にはスポンサー選定に対する謝礼の趣旨があり、一部が元理事に渡った可能性もあるとみている模様だ。特捜部は8月に紳士服大手「AOKIホールディングス(HD)」のスポンサー選定を巡って同社前会長ら幹部3人を贈賄容疑で逮捕しており、元理事が複数のスポンサー選定に関与した疑いが浮上した。
ゴルバチョフ氏の告別式「国葬に準じる形」で実施 国民の批判考慮
8月30日に死去したゴルバチョフ元ソ連大統領の告別式が3日、クレムリンに近いモスクワ中心部の労働組合会館「円柱の間」で営まれた。
告別式はロシア大統領府儀典局が組織し、儀仗(ぎじょう)兵が派遣されるなど葬儀は国葬に準じる形。プーチン政権は大統領経験者のゴルバチョフ氏に敬意を払う一方で、ソ連崩壊で混乱を招いたとの国民の根強い批判を考慮したとみられる。
東西冷戦終結に決定的な役割を果たしたゴルバチョフ氏への国際的な評価は高いが、ロシアのウクライナ侵攻を受けた制裁の影響で日米欧との関係が悪化し直行便が止まっていることなどから、国賓の参列予定は伝えられていない。
先島諸島通過し北上へ 台風11号、6日に九州接近―大雨暴風に厳重警戒・気象庁
大型で強い台風11号は3日午後、沖縄県・先島諸島付近の海上を北に進んだ。その後も東シナ海を北上し、6日に九州に近づく恐れがある。気象庁は、沖縄では4日午前にかけて雨雲が連なる線状降水帯が発生する可能性があると発表。大雨による土砂災害や暴風、高波、高潮に厳重な警戒を求めた。
一方、停滞する前線に11号などから暖かく湿った空気が流れ込み、西・東日本では6日にかけて大雨となる所がある。
政府、75歳以上の保険料増検討 公的医療、高収入者限り
政府は近く、75歳以上の人が加入する後期高齢者医療制度の保険料を引き上げる検討に入る。収入が多い人に限り値上げする案があり、年内に具体化し2024年度以降の実施を目指す。高齢者が増えて現役世代が減る中、制度維持へ費用を賄うのが狙い。「全世代型社会保障構築本部」(本部長・岸田文雄首相)を7日にも開き、介護や子育てなど他分野を含め、負担と給付の見直し議論を加速させる。関係者が3日、明らかにした。
75歳以上の公的医療保険料は、収入が多くても支払う年間総額に上限があり、今年4月から2万円増えて66万円。上限額は2年ごとに見直してきた。
国内感染、新たに12万3100人 前週比5万7000人減―新型コロナ
国内では3日、新たに12万3100人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日当たりの新規感染者は前週の土曜日と比べ5万7000人弱減った。全国の重症者は前日比33人減の506人、死者は288人だった。
東京で新たに1万2561人感染確認 前週比4500人減 コロナ
東京都は3日、新型コロナウイルスの感染者が新たに1万2561人確認されたと発表した。このうち33人は埼玉県によるオンラインでの登録分。前週土曜日から約4500人減った。新たに27人の死亡も確認された。
コロナ自宅療養者は139万人 前週比17万227人減
厚生労働省は2日、新型コロナウイルスに感染し、自宅で療養している患者数(8月31日午前0時時点)が前週比17万227人減の139万1061人だったと発表した。前週(8月24日時点)は過去最多だったが、減少に転じた。前週は、お盆期間による人の移動の影響などで、全国の新規感染者数が増加していた。
【1年前の今日の出来事】 2021年9月3日