【引用元記事】肥満予防は人道支援？野党「見直しを」 新年度のロシア関連事業（朝日新聞 2022年03月18日 朝刊）
【参考記事】「肥満予防」は人道支援？ ロシア事業予算で野党が見直し要求（朝日新聞 2022年3月17日 19時20分）
参院予算委員会の集中審議で17日、新年度予算案に盛り込まれたロシア関連事業について野党が見直しを求めた。事業に含まれる「肥満予防医療プログラム」が人道支援にあたるのか追及したが、岸田文雄首相は見直さない考えを繰り返した。
予算案には、日本企業からロシアへの投資を促す「8項目の経済協力プラン」に関連した予算約21億円が含まれる。ロシアへの制裁措置と整合性がとれないとして、立憲民主党の蓮舫氏が予算案の修正を求めた。首相は、ウクライナ情勢の先行きが不透明であることを理由に「修正は考えていない」と説明した。
蓮舫氏は14日に首相が「人道的な支援が入っている」と答弁した点をあげ、経済協力プランに含まれる「肥満予防医療プログラム」が「人道支援なのか」と追及した。首相が「医療予算、人道予算ということで用意した」と答えると、蓮舫氏は「お粗末だ。あまりに考え方が違う」と批判。この予算見直しを求めたが、首相は「今の取り組みを前進させることはできない」としつつも予算案は修正しない考えを示した。
蓮舫氏は、ロシアによるウクライナの原子力発電所への攻撃や16日に起きた地震で東京電力福島第一原発に一時異常が生じたことをあげ、「原発施設へのリスクが大きく変わった。何が何でも原発再稼働という考えは改めて頂きたい」と要求。首相は原子力規制委員会の新規制基準を「クリアしたものについては再稼働を進めていく」と、従来通りの答弁をした。
