難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患うれいわ新選組副代表の舩後靖彦参院議員がNHK「日曜討論」に出演

れいわ新選組副代表の舩後靖彦参院議員 政治・経済

れいわ新選組副代表の舩後靖彦参院議員がNHK「日曜討論」に出演

れいわ舩後副代表がNHK日曜討論で政府に注文 「日曜討論」トレンド入り(日刊スポーツ 2022年1月9日14時9分)

主要政党の党首が生出演し、9日午前に放送されたNHK「日曜討論」に、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)を患うれいわ新選組副代表の舩後靖彦参院議員が出演し、党が掲げる方針や新型コロナ対策などについて語った。

次第に全身が動かせなくなる難病を患いながら、19年参院選で初当選し、議員活動を続ける舩後氏は、介助者とともにスタジオに出演。司会者の質問にはパソコンの音声で回答し、開口一番「ご安心ください。私は生きています」と切り出し、「ろくに仕事もできないと思われるかも知れないが、議員になる前は介護関連企業の副社長で経営に参加していた」など、自己紹介もまじえた。

政府のコロナ対策についての質問には、空港検疫をはじめ水際対策の強化、PCR検査の徹底、医療や保健所体制の強化などの必要性に言及。「感染症対策を徹底して求めていく」と主張した。山本太郎代表に代わり、「生きているだけで価値がある社会をつくってまいりたい」という党のスローガンも訴えた。発した言葉はすべて、画面にも表示された。

舩後氏の出演後、SNSでは「日曜討論」がトレンド入り。「それだけで見る価値があった」などのコメントが寄せられたほか、舩後氏の出演時間が、最初に登場した自民党総裁の岸田文雄首相らに比べてあまりに短いなど、政党の勢力によって出演時間が異なることへの不満なども寄せられていた。

こんな空気に支配された社会は地獄です。

ご安心ください。私は生きています。

舩後靖彦(ふなご やすひこ)氏のプロフィール

1957年10月4日 岐阜市生まれ。

1975年 ミュージシャンを目指すも左腕麻痺で断念。

1976年3月 千葉県立千葉南高校卒業。

1980年3月 拓殖大学政経学部卒業。再びミュージシャンを目指すが同じ左腕麻痺で完全に断念。

1982年 酒田時計貿易株式会社に入社する。商社員として海外を飛び回り活躍する。

2000年 42歳のころに筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断される。同年退社し、2002年に人工呼吸器や胃ろうを装着した。

2012年 訪問看護を通じて看護師の佐塚みさ子氏と知り合う。その後、同氏が社長を務める介護関連事業の株式会社アースの副社長に就任する。

2014年 松戸市議選に無所属候補として挑戦して落選する。

2019年 参議院選挙で、「れいわ新選組」(山本太郎代表)から「特定枠」候補として立候補し、初当選する。詩歌や童話などの創作活動、講演活動にも積極的に行う。

主な著書 『しあわせの王様』(共著、ロクリン社)、『三つ子になった雲』(日本地域社会研究所)。他に共著3冊。コラム担当3紙。