自民党総裁候補4人の、自民党内でのホントの評判
大手メディアは報じない総裁候補4人「自民党内でのホントの評判」 --岸田・高市・河野・石破。「役割と変節と裏切り」に驚いた--(FRIDAY 2021年09月12日)より抜粋
次期総裁への期待は、世論調査によると、河野太郎が31.9%でトップ(共同通信)。一方、政治関係者が注目した「自民党員・党友調査」によると、石破茂が29%で1位だ。
河野と石破の人気には、唯一最大の共通項がある。安倍、麻生、二階との「ディスタンス」だ。この距離感こそが、権力におもねらない、志のある政治家としての石破、河野の評価に繋がっている。しかしというか、それだけに、自民党内の声は微妙だ。
河野太郎氏に対する自民党内の本音
「河野太郎は今、権力を目前に猫をかぶっているだけ。総裁になったら、制御不能になる。脱原発、女帝容認の方向を明確にするだろう。党の方針なんて無視。トランプさながら『官邸発河野ツイッター』を炸裂させる。河野は、いわば日本のトランプ、リトル小泉純一郎なんだ」(細田派議員)
「河野は安倍政権で初入閣。このとき、父·河野洋平元自民党総裁が官房長官時代に発した、従軍慰安婦問題に関する『河野談話』を否定したじゃないか。つまり、踏み絵だ。同時に、脱原発ブログも閉鎖して権力におもねった。状況に応じてそういう変節が平気でできる。信用できるわけがないじゃないか」(無所属議員)
石破茂氏に対する自民党内の本音
「石破茂の正論は、相手に逃げ道を作らせてやらないから、聞いていて息苦しくなる。しかも回りくどい口調が鼻につく。間違ったことは言わないが、あの調子で安倍·麻生批判をしたので嫌われた。顔も怖いし、なぜ世論がいつも『次の首相にふさわしい政治家』のトップに選ぶのか、ちっとも分からない」(麻生派議員)
「石破のように、野党と一緒になって体制批判をすればそりゃ人気は出るでしょう。外にいい顔しすぎて、自民党内では友達が少ない。派閥が大きくならないことが石破と党の関係性を如実に物語っているんですよね」(安倍周辺)
高市早苗氏に対する自民党内の本音
「高市は、野田聖子が総裁選に出馬したときの対立軸という役まわり。それに加えて、安倍が、支持団体の日本会議に向けて党として送ったメッセージという役割です。なんにしても、ツールに過ぎない」(中堅議員)
岸田文雄氏に対する自民党内の本音
「岸田は、外相時代に安倍本人から政権禅譲というニンジンをぶら下げられ、総理の椅子を強く意識するようになった。そのとき、岸田派の名誉会長として隠然たる力を持っていた古賀誠元幹事長が目障りだった麻生が、『古賀切り』を条件に禅譲をちらつかせた。昨年暮れ、岸田はついに古賀を放逐して、今回の総裁選を迎えたんです」
どっぷり保守の安倍と麻生は、古賀にコントロールされている岸田派が安倍らに敵対する勢力になることを警戒した。そのため、根こそぎ排除したのだ。伝統の派閥「宏池会」の長老政治家を裏切り追いやった岸田には、総理の座が転がり込んでくるはずだったが…。
モリカケ、桜、河井夫婦への政治資金など解明されないまま放置されている安倍前政権の疑惑の数々。なかでもモリカケ問題について岸田は、BS番組で「さらなる説明をしないといけない」と発言。これが安倍の逆鱗に触れ、安倍と細田派は高市全面支持へと舵を切ることになったのである。
「岸田が安倍に謝った」(関係者)
直後に流れた怪情報とともに、岸田は「再調査は考えていない」と発言を一変させ、今度は「安倍の靴を舐めた」と世論からバッシングを受ける。波紋は拡大するばかりだ。
安倍前総理の本音 「高市氏は当て馬」?
田崎史郎氏、安倍前首相の高市氏支持は「当て馬?」に「後から乗ることで岸田政権に影響力を強められる」(スポーツ報知 2021年9月13日 9時48分)より
政治ジャーナリストの田崎史郎氏が13日、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月~金曜・午前8時)に生出演した。
番組では、菅義偉首相が不出馬を表明した自民党総裁選(17日告示、29日投開票)に岸田文雄前政調会長、高市早苗前総務相、河野太郎行政改革相が出馬を表明したことを報じた。
元財務官僚で弁護士の山口真由氏から、安倍晋三前首相の高市氏支持について、
「ある種の当て馬というか、河野さんが決戦投票に行かずに1回目で過半数を取るというのを阻止するのと、岸田さんに対して不快感を示しこっちの選択肢もあるんだぞという趣旨があるんじゃないですか? 本当に高市さんを総理大臣にできると思っているんですか?」
と問われると、田崎氏は、
「(安倍前首相は)現実的に高市さんの当選は難しいだろうと思っていながら支援している。山口さんの指摘がある程度当たっているのが、それなら最初から岸田さんを支援すればいいのではないかという論理も成り立つんですね。高市さんを支持して、後から乗ることで高市さんの議員票については安倍さんとほぼイコールなんです。自分の力を見せられるという発想がある。そうすれば、岸田政権が出来た時に影響力をより強められるだろうという発想です」
と説明した。