ベネズエラ情勢:欧州・中国・ロシアの反応まとめ 「台湾情勢」への影響は

🇺🇸 ベネズエラは米国が「運営」 国際

ベネズエラ情勢:欧州・中国・ロシアの反応まとめ 「台湾情勢」への影響は(Smart News 2026/01/04 12:54)

3つのポイント

トランプ大統領 会見 マドゥロ氏の「拘束」発表、ベネズエラを「適切な政権移行まで運営」、米石油企業が進出か

欧州諸国の反応 英仏独はマドゥロ政権を非難も米に国際法の尊重を求め、一方的な軍事行動を強めるトランプ政権をけん制

ロシア・中国の反応 中国「主権国家と国家元首に対する武力の行使に衝撃をうけた」、ロシア「武力による侵略行為」と非難

US ベネズエラは米国が「運営」

米国のトランプ大統領は1月3日、米フロリダ州で記者会見し、ベネズエラへの軍事作戦により同国の ニコラス・マドゥロ大統領を妻と共に「成功裏に拘束した」と発表しました 。トランプ大統領は「マドゥロ氏が米国やベネズエラの市民の脅威となることは二度とないだろう」と述べました。

米国が同日に軍事攻撃を実施したベネズエラについて、トランプ大統領は「安全で適切かつ賢明な政権移行が行えるようになるまで、我々は国を運営していくつもりだ」と述べました。さらに「米国の要求が完全に満たされるまで、米国はすべての軍事作戦を維持する」とも語りました。

また、トランプ大統領は記者会見で、米国の石油企業がベネズエラに進出すると述べ、「我々は大量の石油を他国に売ることになる」と述べました。

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EU 欧州もマドゥロ氏非難、米には国際法尊重求める

イギリスのスターマー首相は、マドゥロ氏を「正当性のない大統領」と断じ、事実上、政権移行を容認する姿勢を示しました。その一方で、国際法支持を改めて表明し、国民の意思を反映した正当な政府への「安全で平和的な移行」に向け、今後アメリカと協議していくとしています。

フランスのマクロン大統領はマドゥロ氏を非難した上で、今後のプロセスについて「平和的かつ民主的で、ベネズエラ国民の意思を尊重するものでなければならない」と述べ、一方的な軍事行動を強めるトランプ政権をけん制しました。

ドイツのメルツ首相は、アメリカによる介入の法的根拠について「精査中」と慎重な姿勢を見せつつも、国際法を尊重し、選挙によって正当化された政府への秩序ある移行を実現すべきだと強調しました。

EU(ヨーロッパ連合)のフォンデアライエン委員長は「いかなる解決策も、国際法および国連憲章を尊重するものでなければならない」と訴えました。

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中国・ロシアは米を強く非難

中国外務省は「アメリカが主権国家と一国の大統領に対して武力を行使したことについて衝撃をうけるとともに強く非難する」とし、「アメリカの覇権的な行動は国際法に著しく違反している」との声明を発表しました。

ロシア外務省は「アメリカはベネズエラに対し武力による侵略行為を行った」とする声明を発表し、「極めて憂慮すべき事態であり、非難されるべきである」との見解を示しています。
ブラジルのルラ大統領はSNSに「ベネズエラ領内への爆撃と大統領の拘束は、決して容認できない一線を越えた」と投稿しました。

メキシコ外務省もアメリカの攻撃を「強く非難し、拒否する」とし、「国連憲章第2条に明らかに違反するものだ」と批判しています。

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イランにとっては人ごとではない事態

イラン外務省は「国連憲章の原則と国際法の基本的規則に違反している」とし、米国を強く非難する声明を出しました。

ベネズエラ攻撃は米国と対立するイランにとって人ごとではありません。国内ではイスラム教シーア派の支配に抗議するデモが続発しており、トランプ米大統領は2日、平和的なデモへの参加者を銃撃するなどしたら「救出に乗り出す」と警告したばかりでした。

昨年末の米イスラエル首脳会談の際、トランプ氏はイラン核施設への再攻撃も排除しない姿勢を示唆しました。イランにとっては正念場が続きそうです。

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国連事務総長は「深く憂慮」

国連のグテレス事務総長は3日、米国によるベネズエラ攻撃について「深く憂慮する」とし、「米国の軍事行動は地域全体に懸念すべき影響を及ぼしかねない」と表明しました。「国際法の規範が尊重されていないことを深く懸念する」と述べました。

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US 米共和党議員「台湾侵攻の正当化懸念」

米議会では、おおむね党派によって評価が割れました。共和党のジョンソン下院議長は声明で「米国民の生命を守るための断固とした正当な作戦だった」と称賛し、多くの共和党議員も軍事作戦への理解と支持を表明しました。

一方、共和党中道派のベーコン下院議員は「これを口実に、ウクライナに対する違法かつ野蛮な軍事行動をロシアが正当化したり、中国が台湾侵攻を正当化したりする懸念がある」と声明で述べました。「MAGA」と呼ばれるトランプ大統領の支持勢力の代表格だったが最近たもとを分かったグリーン下院議員も批判しています。

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マチャド氏「自由の時がやってきた!」

2025年ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏は、マドゥロ大統領夫妻が拘束されたことを受けて初めて声明を発表し、「ベネズエラは自由になる!」と喜びをあらわにしました。

3日付の声明で「マドゥロはベネズエラ国民に対して行ってきた残虐な行為について、国際社会による裁きを受けることになる」と書き出し、「我々は何年もの間、すべてを捧げて戦ってきたが、その甲斐があった」として、「最後まで戦い続けよう!」とベネズエラ国内外にいる賛同者に対して呼びかけました。

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安保理の緊急会合開催へ

国連安全保障理事会は3日、米国によるベネズエラ攻撃について協議する緊急会合を5日午前10時(日本時間6日午前0時)に開くことを決めました。ベネズエラとコロンビアが開催を要請しました。

AP通信によると、ベネズエラの国連大使は安保理に送った書簡で「われわれの政府を破壊し、天然資源の略奪を許すかいらい政権を押し付けることを目的とした植民地戦争だ」と訴え、各国に米国の行動を非難するよう求めました。

共同通信で詳しく読む

出典

国連事務総長「深く憂慮」 ベネズエラ攻撃、対話要請
共同通信

各国から批判や懸念の声 米のベネズエラ攻撃
日テレNEWS NNN

ノーベル平和賞受賞のマリア・コリナ・マチャド氏がベネズエラ大統領拘束を受け初コメント「自由の時がやってきた!」
FNNプライムオンライン

トランプ大統領がマドゥロ氏の「拘束」発表、ベネズエラは「適切な政権移行まで運営」…米石油企業が進出か
読売新聞

“国際法違反”各国から非難相次ぐ アメリカのベネズエラ軍事作戦
日テレNEWS NNN