2週間天気 週前半は強い寒気が南下 大雪や真冬並みの寒さ 週後半は広く雨の日も(tenki.jp 2023年02月19日06:58)
日本気象協会 本社 吉田友海
20日(月)から21日(火)は冬型の気圧配置が強まり、強い寒気が南下するでしょう。日本海側は大雪の恐れ。太平洋側も真冬並みの寒さになるでしょう。週後半は雲が広がりやすく、24日(金)頃は太平洋側でも雨の降る所が多くなりそうです。この先2週間の天気と気温の傾向です。
【ポイント解説】
週前半 強い寒気が南下 大雪や真冬の寒さ
24日(金)頃は雨の降る所が多い
北海道~北陸は雪や雨 太平洋側は晴れ スギ花粉がピークに
外出時の花粉対策
週前半 強い寒気が南下 大雪や真冬の寒さ
20日(月)から21日(火)は冬型の気圧配置が強まり、寒気が流れ込むでしょう。上空1500メートル付近に北日本や東日本にはマイナス12℃以下、西日本にはマイナス9℃以下の寒気が流れ込む予想です(平地で雪が降る目安の寒気はマイナス6℃以下)。
北海道や本州の日本海側は広く雪が降り、大雪となる所があるでしょう。北陸から山陰でも山沿いを中心に雪の降り方が強まりそうです。大雪による交通機関への影響に注意・警戒が必要です。太平洋側でも東北や近畿、四国など雪雲の流れ込む所があるでしょう。
季節先取りの暖かさから一転、気温は急降下。特に21日(火)から22日(水)の最高気温は真冬並みの所が多くなるでしょう。冷たい北風が吹きつけて、体感温度はいっそう低くなりそうです。万全な寒さ対策が必要です。
24日(金)頃は雨の降る所が多い
24日(金)頃は気圧の谷の影響で、雲が多くなり、太平洋側でも雨の降る所が多いでしょう。広く傘の出番となりそうです。
25日(土)以降は次第に冬型の気圧配置になるでしょう。北海道や東北の日本海側や北陸で雪のエリアが次第に広がりそうです。26日(日)頃は北海道や東北を中心に平年を下回る厳しい寒さとなるでしょう。
北海道~北陸は雪や雨 太平洋側は晴れ スギ花粉がピークに
27日(月)以降も北海道や東北の日本海側は雪の降る日が多いでしょう。北陸も3月2日(木)頃まで雪や雨が降りやすい見込みです。太平洋側では晴れる日が多いでしょう。
最高気温は平年並みか高い日が多い見込みです。関東から九州では日中は春の暖かさを感じられる日が増えてきそうです。春の暖かさとともに広くスギ花粉がピークを迎えます。今年は関東甲信を中心に大量飛散となる予想のため、万全な対策が必要です。
外出時の花粉対策
花粉症の症状を緩和させるには、花粉を避けることが大切です。マスクやメガネをつけ、衣類も工夫しましょう。
① メガネ
メガネを使用しない場合に比べて眼に入る花粉量はおよそ40%減少し、防御カバーのついた花粉症用のメガネではおよそ65%も減少するという実験結果があります。
② マスク
新型コロナウィルスの感染予防として使用している方が多いかと思いますが、花粉を吸いこむ量もおよそ3分の1から6分の1に減らすことができます。マスクは顔にフィットするものを選ぶことが大切です。また、マスクの内側にガーゼを当てること(インナーマスク)でさらに鼻に入る花粉が減少することが分かっています。
③ 衣類の工夫
一般的にウール製の衣類などは木綿や化繊に比べて花粉が付着しやすく、花粉を屋内に持ち込みやすくなります。ウールの花粉のつきやすさは、綿に比べるとおよそ10倍にもなります。外出の際は、外側にウール素材の衣服を着ることは避けて、表面がツルツルした素材の上着を選ぶようにしましょう。