自民党の参院選勝利で、岸田文雄政権が進める「消費税13%」と「年金カット」 国民には地獄の未来

岸田総理、消費税13%、年金3割カット 政治・経済

自民党の参院選勝利で待ったなし!岸田文雄政権が進める愚策「消費税13%&年金カット」の地獄未来(日刊大衆 2022.07.27 17:30 公開)

7月10日に投開票された参議院選挙。下馬評通り岸田文雄首相率いる自民党が勝利を収めた。これで政権は安定期を迎える。

「衆院を解散しなければ、3年後の夏の参院選まで選挙はなし。岸田首相は民意を選挙で問われないため、強気の政権運営ができます」(全国紙政治部デスク)

昨年10月の就任以来、「新しい資本主義」を唱えながらも、これといった目玉政策のなかった岸田首相だが、いよいよ自らの政策を推し進めるのではないかと、経済アナリストの森永卓郎氏は、こう言う。

「5月5日にロンドン・シティで演説したことでも分かるように、岸田さんは“近年の総理の中で、私ほど経済や金融に精通している人はいない”という自信を持っています」

金融・財政政策に辣腕を振るうつもりのようだが、「岸田首相の持論は、国家財政の緊縮と金融の引き締め政策。この種の政策が実行されるはずです」(前同)

安倍晋三氏が2012年に2度目の首相に就任して以降、継続している金融緩和政策も、方針転換される見通しだという。

「いわゆるアベノミクスですが、安倍さんの盟友の黒田東彦日銀総裁も来春、任期切れになります」(同)

後任総裁には岸田首相肝いりの“緊縮派”が据えられそうなのだ。

増税を仕掛ける可能性が高い

加えて、増税の噂も絶えない。

「選挙のないこの3年間に、岸田首相が増税を仕掛ける可能性は高いです。ズバリ、消費税です。財務省は、政治に翻弄されやすい法人税や所得税の税率アップより、安定財源を得られる消費税率のアップを後押ししているからです」(同)

現在10%の消費税は、どこまで上がるのだろうか。

財務省案として15%を提示

「財務省寄りの岸田首相は、まず財務省案として15%くらいを提示して、岸田首相の“裁断”で12%あたりを落としどころにするのでは」(同)

未曽有の値上げラッシュに青息吐息の日本国民が、消費税率アップに耐えられるはずはないが、「政権幹部の中には増税反対派がいる一方、消費税13%案が持論の人もいますからね」(前出のデスク)

3割カットも…“令和恐慌”の扉が

“年金カット”が、さらに進むという声も根強い。

「岸田首相は就任直後、年金改革に乗り出すことを明言しています。建前としては、パートやアルバイト、専業主婦などを厚生年金に加えた『勤労者皆保険制度』の創設を掲げてますが、高齢者の年金カットももくろんでいるようです」(前同)

その片鱗は、すでに現れているという。

「参院選の選挙期間中、NHKの討論番組で、自民党の茂木敏充幹事長の“恫喝発言”が問題になりました。野党各党が主張する消費税減税を実現するには“年金を3割カットしなければならない”というものです。暗に、年金を財政の調整弁にしようという考えを示していますね」(同)

消費税率アップに年金カット庶民殺しの愚策が次々に打ち出されるが、影響は、それにとどまらない。

「我が国は長期的な不況に陥っているうえ、コロナ禍が追い打ちをかけました。こんな時期に、財政や金融の引き締めをすれば、日本経済はパニックに陥ります。来年には、“令和恐慌”の扉が開くことでしょう」(前出の森永氏)

今回の選挙は“地獄の一丁目”だったのか!?