終戦81年、平和誓い 天皇陛下「深い反省」―戦没者追悼式
終戦81年、平和誓い 天皇陛下「深い反省」―遺族、戦後生まれ半数超・戦没者追悼式
終戦から81年を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が日本武道館(東京都千代田区)で開かれた。天皇、皇后両陛下や高市早苗首相、遺族ら4180人が参列。先の大戦により犠牲となった約310万人を悼み、平和への誓いを新たにした。
式典では、正午の時報に合わせ、全員で黙とうをささげた。陛下はお言葉で、昨年と同様に「戦中・戦後の苦難を今後とも語り継ぎ、平和と人々の幸せを希求し続けていくことを願う」と言及。「戦禍に倒れた人々に心から哀悼の意を表し、世界の平和を祈る」と述べた。

これに先立ち、高市首相は「戦争の惨禍を二度と繰り返させない。この誓いを世代を超えて継承し、貫いていく」と強調。「希望を持てる日本を創り上げていく」とした。「反省」の文言はなく、アジア諸国に対する責任には今年も触れなかった。
上皇ご夫妻が黙とう 愛子さまも―終戦記念日
宮内庁は15日、終戦の日に当たり、上皇ご夫妻がお住まいの仙洞御所(東京都港区)で、全国戦没者追悼式をテレビ中継で見ながら黙とうされたと発表した。天皇、皇后両陛下の長女愛子さまも皇居・御所で黙とうした。
高市首相、靖国参拝見送り 玉串料奉納、小泉氏ら参拝
高市早苗首相は15日、自民党の鈴木俊一幹事長を通じ、東京・九段北の靖国神社に党総裁として私費で玉串料を納めた。就任後初の終戦記念日は、参拝を見送る方針。
小泉進次郎防衛相と黄川田仁志沖縄・北方担当相、城内実経済財政担当相、小野田紀美経済安全保障担当相は同日、それぞれ参拝した。鈴木氏は有村治子総務会長、西村康稔選対委員長と共に参拝した。
超党派約90人が靖国参拝
超党派の「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」(会長・逢沢一郎自民党衆院議員)は15日、終戦記念日に合わせて東京・九段北の靖国神社を集団参拝した。自民、日本維新の会などから約90人が参加した。
参拝後、逢沢会長は記者会見で「戦争の歴史、その記憶や記録が風化しないように格段の努力をする必要がある」と述べた。自民の鈴木俊一幹事長ら党幹部がそろって参拝したことについては、「責任ある立場の方に、より積極的に参加いただけることは大変ありがたいことだ」と語った。
終戦記念日で与野党談話
与野党は15日の終戦記念日に当たり、談話を発表した。要旨は次の通り。
【自民党】自由で開かれた安定的な国際秩序が大きく揺らぎ、安全保障環境は厳しい状況にある。毅然(きぜん)とした外交と揺るぎない安全保障を通じて平和の永続と世界の繁栄に尽力する。
【日本維新の会】核兵器国と非核兵器国の間に立って対話を促し、核軍縮・不拡散を現実的かつ着実に進める責任がある。平和を求める外交努力と、国民を守る現実的な安全保障を両立する。
【国民民主党】力や威圧による一方的な現状変更の試みを強く非難し、全ての戦争の平和的解決を求めるとともに、さまざまな危機を想定外とすることなく、国民と国土を守り抜く。
【中道改革連合】厳格に専守防衛にのっとった安全保障政策を推進し、非核三原則を将来にわたり堅持する。積極的な対話と平和外交を一層強化することで、世界の平和と繁栄に貢献する。
【立憲民主党】世界の諸国と大戦の悲劇や過ちを共有し、法の支配に基づいた平和で安定的な国際環境の維持に貢献し、協調して世界の核兵器を含む軍備拡大の傾向を反転させなければならない。
【公明党】非核三原則の見直しは真に賢明な判断とは言えない。積極的な意義付けの下に今後も堅持する。防衛装備品の輸出は抑制的であることを基本とし、国会の関与強化を求める。
【チームみらい】/【共産党】/【いのちの党】/【社民党】
千葉豪雨、死者9人に 避難463人、床上浸水500棟超
千葉県を襲った記録的な大雨で、県災害対策本部は15日、午後1時半時点で県内92カ所の避難所に463人が身を寄せていると発表した。いすみ市の用水路で新たに70代男性が発見され、死亡が確認されたことも判明。死者は計9人となった。ほかに男性1人が行方不明になっている。
住宅被害は全壊1棟、半壊23棟、一部破損49棟のほか、床上浸水597棟、床下浸水490棟。大規模な冠水が続く市原市や大網白里市などでは調査が進んでおらず、住宅被害はさらに増える可能性がある。
インドネシアでM7.7の地震、38人死亡 94センチの津波観測
インドネシアでM7.7の地震、38人死亡 94センチの津波観測
米地質調査所(USGS)によると、インドネシア・東ヌサトゥンガラ州フロレス島北部沖で15日午前6時(日本時間同7時)ごろ、マグニチュード(M)7.7の地震があった。国家災害対策庁は、少なくとも38人が死亡し、13人が重軽傷を負ったと明らかにした。
周辺では複数の地点で津波が観測され、高さは最大94センチに上った。M5を超える余震が続き、当局は警戒を呼び掛けている。

新型新幹線が台湾到着 日本製、来年夏から営業運転
日本で製造された台湾高速鉄道(台湾新幹線)向け新型車両「N700ST」の最初の1編成12両が15日、南部・高雄の港に到着した。運営する台湾高速鉄路は12編成144両を発注しており、2027年7月から営業運転に順次投入する予定。07年開業の新幹線の運行本数が増え、ピーク時の輸送力は25%高まる。
車両はJR東海の最新型新幹線「N700S」をベースに、日立製作所と東芝の企業連合が約1240億円で受注。騒音や振動、消費電力の低減を実現した。同連合の山川拓也代表は式典で「(車両が)台湾社会の発展を支える一助になると確信している」と述べた。


