2023年8月31日 今日の出来事

関東大震災、9月1日で100年 防災の原点、犠牲者10万人

死者.行方不明者約10万5千人と、国内の自然災害で最悪の犠牲者を出した関東大震災の発生から9月1日で100年となる。死因の約9割を火災が占め、建物倒壊や津波、土砂崩れなどが近代日本の首都圏を襲った複合災害だった。未曽有の惨状を防災の原点としてこの1世紀、建物や都市の不燃化.耐震化が進められてきた。ただ、火災の原因となった木造住宅密集地域は依然存在し、建物の高層化で新たなリスクも浮上。当時の経験者が少なくなる中、教訓をどう継承していくかが問われている。

1日は東京都慰霊堂はじめ各地で、犠牲者を追悼する法要や行事が実施される。流言をきっかけに虐殺された朝鮮人らの追悼行事も開催。1日は国が定めた「防災の日」で、首都直下地震などを想定した訓練も各地で行われる。

関東大震災をもたらした巨大地震は1923年9月1日午前11時58分、相模湾北西部を震源として発生、マグニチュードが7.9だった。相模湾などにかけての「相模トラフ」で220年ぶりに生じた巨大地震で、広範囲が震度7~6相当の揺れだった。

列島、8月最終日も厳しい暑さ 新潟39度、記録的な夏

日本列島は8月最終日の31日も、各地で厳しい暑さとなった。新潟市秋葉区で39.4度、秋田県横手市で39.2度と、それぞれの地点の観測史上最高を更新。全国914の観測点のうち、最高気温が35度以上の猛暑日は午後2時時点で110地点に上った。

今年は記録的な暑さとなり、気象庁は、平均気温が7、8月のそれぞれで統計史上1位、夏全体(6~8月)としても過去最高になるとしている。9月も全国的に残暑が厳しくなる予想で、猛暑日が増える恐れがある。

気象庁によると、31日は東日本と北日本を中心に強い太平洋高気圧に覆われ、暖かい空気が流れ込んだ。東京都心は34.1度を観測した。

台風11号、先島諸島に接近へ 9月2日にかけ、暴風に厳重警戒

台風11号は31日、沖ノ鳥島近海を西寄りに進んだ。今後、発達しながら9月2日にかけて強い勢力で沖縄県の先島諸島にかなり接近する見込み。先島諸島では2日に走行中のトラックが横転する猛烈な風が吹く恐れがあり、気象庁は、不要不急の外出を控え、暴風や高波に厳重に警戒するよう呼びかけた。

気象庁によると、台風11号は31日午後3時現在、時速約15キロで西北西へ進んだ。中心気圧は985ヘクトパスカルで、中心付近の最大風速は30メートル、最大瞬間風速は45メートル。中心から半径55キロ以内は風速25メートル以上の暴風域。

7月の国内宿泊、コロナ以降最多 5282万人、訪日客が回復

観光庁が31日公表した7月の宿泊旅行統計(1次速報)によると、国内のホテル.旅館に泊まった日本人と外国人は延べ5282万人だった。新型コロナウイルスの影響が出始めた2020年2月以降の最多を更新した。前年同月比は32.5%増、コロナ禍前の19年7月比では2.0%増だった。

日本人は前年比7.8%増の4219万人。コロナの5類移行後、初めて夏休みを迎え、国内旅行が活発だった。外国人は15倍の1063万人。訪日客の回復が追い風だった。

旅館やホテルなどの客室稼働率は57.8%。前年同月と比べ10.1ポイント高かった。

中小企業資金繰り支援延長 経産省、ゼロゼロ返済備え

経済産業省は30日、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた中小企業の資金繰り支援策を延長すると発表した。物価高騰などで資金不足に苦しむ企業も多い中、実質無利子.無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が本格化しており、継続的な支援が必要と判断した。

融資の返済が滞った場合に信用保証協会が全額肩代わりする制度の期限を、12月末まで延ばす。ゼロゼロ融資からの借り換えを目的とした日本政策金融公庫の超低利融資も、金利の優遇は縮小した上で来年3月末まで延長する。

大手5行、9月の住宅ローン金利上げ

国内大手5銀行は31日、9月に適用する住宅ローン金利を発表した。5行全てが主力の固定型10年の最優遇金利を8月の金利より引き上げた。日銀が7月に大規模な金融緩和策を修正して長期金利の上限を1%に引き上げて以降、市中金利が上昇していることを反映した。

最優遇金利は三菱UFJ銀行が年0.88%で最も低く、三井住友銀行が1.09%で続いた。三井住友信託銀行は1.30%、みずほ銀行は1.35%、りそな銀行は1.57%にそれぞれ引き上げた。

楽天証券、10月から手数料ゼロ SBIに対抗、競争激化

楽天証券は31日、日本株の売買手数料を10月1日から無料にすると発表した。現物と信用取引のいずれも、取引金額にかかわらずゼロにする。手数料無料化を9月30日に始めるSBI証券に対抗する。2024年に少額投資非課税制度(NISA)が大幅に拡充されるのを控え、インターネット証券各社による顧客獲得競争が激しくなっている。

楽天証券は標準的なコースで55~1070円かかっていた手数料をなくす。10月1日の注文分から受け付ける。

SBIの売買手数料は現在、楽天証券と同じ55~1070円。既に25歳以下の利用者に関しては無料にしていたが、9月30日からは年齢を問わず無料にする

そごう・西武労組がスト 1日売却、経営側決議

百貨店そごう・西武の売却を巡り、従業員の労働組合は31日、雇用維持が不透明なままでの売却強行に反対し、東京都豊島区の西武池袋本店でストライキを実施した。同店は31日、臨時閉館となった。大手百貨店でのストは61年ぶり。

親会社のセブン&アイ.ホールディングスは31日の臨時取締役会で、9月1日に米ファンドへ売却すると決議した。労使が激しく対立する中、異例の売却強行に踏み切った。

労組によると、ストは31日のみで、西武池袋本店で働く約900人が終日勤務しない。

スト実施中の組合員らは31日午前、同店近くの公園に集まり、デモ行進をして売却強行に抗議した。寺岡泰博委員長は、売却によって「永遠にシャッターが上がらなくなるかもしれない。心苦しいが何とかご理解いただきたい」と報道陣に語った。

セブン側は売却する際、そごう・西武への貸付金千数百億円のうち、約900億円の債権を放棄する方針という。

介護事業、66%が「人手不足」 ヘルパー最も深刻、22年度調査

高齢者らに食事や入浴などの介護保険サービスを提供する全国の介護事業所の66.3%が、スタッフの人手不足を感じていることが31日、公益財団法人「介護労働安定センター」の2022年度調査で分かった。スタッフの職種別では、自宅を訪れるホームヘルパー(訪問介護員)が83.5%と深刻だった。

他業種と比べ、賃金が低く重労働が多いことなどが背景にある。高齢化が進行する中、介護サービスを受けられない人の急増が懸念されている。

ヘルパーの4人に1人が65歳以上と高齢化が目立つ。職種別で見ると、ヘルパーの他に、高齢者施設などで働く介護職員が69.3%と多く、看護職員が47.2%で続いた。

中国碧桂園、赤字1兆円弱 不動産最大手、苦境浮き彫り…1~6月

中国不動産開発最大手の碧桂園が30日夜に発表した2023年1~6月期決算によると、純損益が489億3200万元(約9800億円)の赤字に転落した。前年同期は6億1200万元の黒字だった。物件の販売不振やプロジェクトの評価損が響き、巨額の損失を計上した。6月末時点の負債総額は1兆3641億元(約27兆円)。

中国恒大集団に続き、業界最大手の苦境も表面化した。碧桂園が手掛けるプロジェクトの数は恒大の4倍に上るとされ、デフォルト(債務不履行)に陥れば、債権者や金融機関への影響は恒大よりはるかに大きいとの見方もある。碧桂園は「業績の悪化が続けば、デフォルトに陥る可能性がある」との見方を示した。

香港、すし店に連日行列 反日感情盛り上がらず

東京電力福島第1原発処理水の海洋放出を受け、福島や東京など10都県の水産物を輸入禁止にした香港では、日系大手回転ずしチェーン店に連日行列ができている。一部で日本食離れも起きているが、冷静な対応が目立っている。

放出後に数団体が在香港の日本総領事館近くで抗議デモを行ったが、広がりにかけ、反日感情の盛り上がりは見えない。

「昨日はスシロー(日系大手回転ずしチェーン)に行ったし、今日のランチもすしの高級店だった」。情報関連会社に勤める40代の女性は30日に明るく語った。報道で放出の問題は知っているが「ほかの国も原発から放射性物質を含んだ水を流している。薬品汚染のひどい中国の食べ物と比べたら、気にすることはない」と笑い飛ばした。

九竜地区の繁華街チムサチョイ(尖沙咀)にあるスシローでは30日夜、約30人が行列をつくっていた。 ただ実際に売り上げが落ちている店も少なくない。すしの持ち帰り専門店の経営者は「2割ほど売り上げが落ちた」と嘆く。

北朝鮮「核攻撃訓練」、日本海へ弾道ミサイル2発 さらに「韓国占領」訓練とアピール 米韓軍事演習に対抗

北朝鮮が30日深夜、首都平壌(ピョンヤン)の順安(スナン)から日本海へ短距離弾道ミサイル2発を発射した。朝鮮中央通信は31日、米韓が30日に米戦略爆撃機B1Bなどを日本海や黄海の上空に展開する訓練を行ったことに対応した「戦術核攻撃訓練」だったと伝えた。

同通信によると、平壌国際空港から戦術弾道ミサイル2発を発射し、目標の上空400メートルで空中爆発させた。韓国内の「重要指揮拠点と作戦飛行場を焦土化する」ことを想定し、相手に報復能力を再認識させる目的で実施したという。

韓国軍合同参謀本部によると、30日午後11時40?50分ごろ、短距離弾道ミサイル2発が発射され、それぞれ約360キロ飛行した。日本の防衛省は、最高高度約50キロで約350キロと約400キロ飛行し、日本の排他的経済水域(EEZ)外に落下したと発表した。飛距離から、韓国の陸海空軍本部がある中部.忠清南道(チュンチョンナムド)鶏竜台(ケリョンデ)への攻撃を想定した可能性がある。

90歳三浦さん、富士山頂に到達 不自由な脚、仲間が車いす支援

日本最高峰.富士山(3776メートル)の登山に臨んだ90歳の冒険家三浦雄一郎さんが登山最終日の31日午前7時20分ごろ、山頂に到達した。不自由な脚をカバーする山岳用車いすを家族や仲間らがサポート。前日には名誉校長を務めるクラーク記念国際高登山部の生徒らも合流し、新たな足跡を刻む瞬間を見守った。

富士山には例年多くの登山客が訪れるが、90歳以上の山頂到達は少ない。三浦さんは晴れて冷たい風が時折吹き付ける中、行程を支えた家族や仲間に「おかげさまで長いこと念願だった山頂にたどり着けた。最高です」とうれしそうに話した。

三浦さんはこの日、静岡県側富士宮ルート9合目の山小屋(3460メートル)から山頂に向かった。東の空からオレンジ色の朝日が昇るのを見つめてから、午前5時15分ごろに山岳用車いすに乗り出発。「楽しみです。景色も良くていいタイミング」と穏やかに語った。

三浦さんは87歳だった2020年6月に「特発性頸髄硬膜外血腫」を発症し、約8カ月にわたり入院。リハビリの目標として富士登山を志した。

月が地球に最も近い「スーパーブルームーン」今夜 東日本中心に「バッチリ見える」

8月31日の満月は、2023年で最も大きく見える「スーパームーン」、そして海外ではその月2度目の満月を「ブルームーン」と呼ぶ場合があるという。その2つが重なった「スーパーブルームーン」が今夜、広い地域で肉眼でも確認できそうだ。

国立天文台によると、月は31日の午前0時54分に最も地球から近い場所を通過し、午前10時36分に満月に。今年、最も小さく見えた2月6日の満月に比べると、視直径(天体の見かけの直径を天球上の角度で表現した値)は約14%大きく、光っている面積は約29%広くなっているという。

ウェザーニュースによると、31日夜は関東を含む東日本は晴れで、月は「バッチリ見える」。関西も「チャンスあり」。ただし北海道や西日本は雲が広がり観測は難しいとしている。

【1年前の今日の出来事】 2022年8月31日