2023年5月30日 今日の出来事

進む円安「必要あれば適切に対応」 財務省・金融庁・日銀が会合

外国為替市場で円安ドル高が進んでいるなか、財務省と金融庁、日本銀行の幹部は30日、国際金融市場に関する情報交換会を開いた。会合後、財務省の神田真人財務官は為替相場について「過度な変動は好ましくない。必要があれば適切に対応していく考えに変わりはない」と記者団に話した。

円相場は30日に一時、昨年11月以来の円安水準となる1ドル=140円92銭をつけた。だが3者会合が夕方に開かれると伝わると、一転して円が買い戻され、140円台前半まで円高に振れた。市場では、3者会合が急激に進む円安を牽制する動きと受け止められたようだ。

神田氏は「為替相場はファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映して安定的に推移することが重要だ」と強調した。また、米国の債務上限問題などのリスク要因を挙げて「金融為替市場の動向や、わが国経済への影響を十分に注視する必要があるとの認識を共有した」とも明らかにした。

財務省・金融庁・日銀3者会合

台風2号、週後半にも沖縄に接近へ 暴風や大雨、高波に注意

大型で非常に強い台風2号は30日、沖縄の南の海上を北寄りに進んだ。31日から先島諸島の南海上を北上し、6月1日から3日ごろにかけて沖縄に接近する見込み。気象庁は、暴風や大雨、高波に注意を呼びかけた。

気象庁によると、台風2号は30日午前6時現在、沖縄の南の海上をゆっくりした速度で北西に進んだ。中心気圧は950ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45m、最大瞬間風速は60m。中心の南東側220キロ以内と北西側150キロ以内では風速25m以上の暴風域となっている。

31日に予想される最大風速(最大瞬間風速)は先島諸島で20m(30m)、沖縄本島で15m(25m)。

台風2号の5日先予想進路(30日9時現在)

北海道十勝地方で竜巻発生か 気象庁、雷や風に注意呼びかけ

気象庁は30日、北海道十勝地方で竜巻などの激しい突風が発生したとみられると発表した。

気象庁によると、午後3時20分前後に竜巻の目撃情報が2件寄せられた。17分ごろには竜巻によって帯広空港近くの畑で布製シートが飛散した。また、22分ごろには帯広空港の北約3キロで、竜巻が東に進んでいるのを同空港の気象観測所の担当者が目撃したという。

十勝地方では大気の不安定な状態が続いており、気象庁は引き続き落雷などに注意を呼びかけている。

九州南部が梅雨入り 昨年より11日早く 1週間は雨続く見込み

気象庁は30日、九州南部が梅雨入りしたとみられると発表した。南部の梅雨入りは平年並みで、昨年より11日早い。

鹿児島地方気象台によると、九州南部は向こう1週間、前線や湿った空気の影響で曇りや雨の日が続く見込み。沖縄・奄美は動きの遅い台風2号の影響で、猛烈なしけとなるところも。6月2~3日にかけては前線が西日本から東日本に停滞する。

4月失業率2.6%、3カ月ぶり改善 求人倍率は1.32倍で横ばい

総務省が30日発表した4月の完全失業率(季節調整値)は、前月比0.2ポイント低下の2.6%だった。3カ月ぶりに改善した。

厚生労働省が同日発表した4月の有効求人倍率(同)は、前月と同じ1.32倍で横ばいだった。原材料費や光熱費の高騰により、建設業や製造業など一部の産業で求人を控える動きが出ているとみられる。

完全失業率と有効求人倍率

モスクワにドローン攻撃、複数の建物損傷 住民避難、2人負傷

ロシアの首都モスクワのソビャニン市長は30日、同日朝に複数の住宅に無人機(ドローン)攻撃があり、複数の建物が損傷したと通信アプリで明らかにした。どこから飛来したのかなど詳細は不明だが、ウクライナによる攻撃の可能性がある。付近住民を避難させ、当局が調査している。

ソビャニン氏は重傷者はいないとしており、住民に平静を呼びかけた。負傷者が出ているとの情報もある。

首都郊外のモスクワ州のボロビヨフ知事も通信アプリで、州内で複数の爆発音が聞こえたのは数機の無人機を迎撃したためだと説明し、落ち着いて行動するよう求めた。

【1年前の今日の出来事】 2022年5月30日