岐阜35.1度、群馬34.7度、都心も真夏日に…各地で今年一番の暑さ
日本列島は17日、南からの高気圧に覆われて気温が上昇し、岐阜県揖斐川町では35.1度を記録し、今年初の猛暑日となった。関東では群馬県神流町で34.7度、埼玉県秩父市で34.6度を記録したほか、東京都内も都心で31.6度、八王子市で30.7度の真夏日になった。
関東各地の最高気温は、茨城県古河市で34.3度、栃木県佐野市で34度、千葉県市原市で34.1度、横浜市で29.8度だった。
関東地方の暑さは18日も続く見通し。気象庁の大林正典長官は17日の定例会見で「連休以降、気温が低い状況が続いていたところから一気に高くなっている。熱中症に注意してほしい」と呼びかけた。
1~3月期の実質GDP、年率1.6%増、3四半期ぶり 消費けん引
内閣府が17日発表した2023年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の速報値は、物価の変動を除いた実質で前期比0.4%増で、この状態が1年続いた場合の年率換算は1.6%増だった。3四半期ぶりのプラス成長となった。名目GDPは年率換算で570兆円と過去最大を更新した。
新型コロナウイルス禍で制限されていた経済活動の再開が進み、外食や旅行などサービス需要が幅広い分野で堅調だった。実質GDPの内訳は、個人消費は前期比0.6%増。設備投資も0.9%増とプラス成長に寄与した。一方、海外経済の減速を背景に輸出は4.2%減少。輸入は2.3%減だった。
生活実感に近いとされる名目GDPは前期比1.7%増、年率換算で7.1%増と大幅な伸びとなった。22年度の実質成長率は前年度比1.2%増で、2年連続で前年度を上回った。
日経平均終値、250円高の3万93円…1年8か月ぶりに3万円台回復
17日の東京株式市場は買い注文が優勢となり、日経平均株価(225種)の終値は、前日比250円60銭高の3万93円59銭だった。日経平均が3万円台を回復するのは、2021年9月以来、1年8か月ぶりだ。
円相場が円安・ドル高となり、業績に有利となる自動車株などで買い注文が先行した。株価の高い半導体関連株も買われ、相場を押し上げた。日経平均は午前中の取引で3万円を上回り、午後の取引でも下回ることはなかった。日経平均のバブル崩壊後の最高値(終値)は、21年9月14日につけた3万670円10銭。
円下落、137円近辺 ロンドン外為
17日朝のロンドン外国為替市場の円相場は、堅調な米経済指標などを受けてドルが買われた海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=137円近辺に下落した。午前9時現在は136円95銭~137円05銭と、前日午後4時比55銭の円安・ドル高。
「アンネのバラ」日本での開花50年 愛媛の教会でも色鮮やかに
ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の犠牲になり、「アンネの日記」を残したことで知られる少女アンネ・フランク(1929~45年)にちなむ「アンネのバラ」が、愛媛県今治市馬越町2の聖イエス会カルバリイ教会で鮮やかな花を咲かせ始めた。日本で咲き始めて今年で50年になる。
バラはベルギーの園芸家が開発し、アンネの父オットーさんから1972年のクリスマスに日本に贈られた。73年春から開花している。日本各地には挿し木で広まり、同教会には2010年、広島県福山市にあるホロコースト記念館から8株が寄せられた。
渡部亮一牧師(49)は、ナチスによってドイツ国内のユダヤ人教会に火がつけられ、ユダヤ人の商店や住居などが大規模に壊された1938年の「水晶の夜」から85年になることを挙げ、「事件は多くの人が見ているだけで、ホロコーストの悲劇を拡大する転換点ともなった」と指摘。「私たちが傍観者、無関心でいるのではなく、平和を作り出すために何ができるかを考えるきっかけになれば」と、世界に思いをめぐらせている。
同教会は現在、50株を育て、花は淡いオレンジ色からクリーム色、ピンク色へと色を変えながら5月下旬まで咲き続ける。
富士の清流でホタル乱舞 過去最高数上回る勢い 静岡・源兵衛川
富士山の湧水の清流が流れる静岡県三島市の源兵衛川でゲンジボタルが飛び交っている。今年は過去最も早い4月26日に初めて確認され、5月16日までの累計は878匹に上る。過去最高の累計3321匹を確認した2022年を上回りそうな勢いだ。
源兵衛川中流域の「水の苑緑地」の近くでは、闇が深くなり始めた午後7時半ごろから、ホタルが川沿いの草の葉の上で淡い光を明滅させ、水面の上を飛び交う緑の光跡も楽しめる。場所によっては10匹以上のホタルが乱舞することも。午後9時前にいったん姿を消すが、未明の午前1時から2時ごろに再び姿を見せるという。
ホタルの出現は5月下旬にピークを迎え、6月中旬まで楽しめる。
国連総長、G7サミット出席へ 「核軍縮再活性化」を主張
国連は16日、グテレス事務総長が先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)に出席すると発表した。グテレス氏は「(サミットでは)核軍縮を再活性化する必要性を強く主張しなければならない」と述べ、議長国・日本が目指す「核兵器のない世界」実現に向けた機運醸成に期待を寄せた。
グテレス氏は発表に先立ち、ニューヨークの国連本部で日本メディアのインタビューに応じた。ウクライナに侵攻するロシアが核兵器使用を示唆するなど、核の脅威が高まる中、「核保有国がいかなる状況でも核兵器を使わないと確認する時だ」と指摘。日本は唯一の戦争被爆国として、この議論を推進する「道徳的権威がある」と語った。
ミャンマー、サイクロンで435人死亡 避難民キャンプなど被害
ミャンマーに過去最大級のサイクロン「モカ」が上陸し、民主派組織「国民統一政府(NUG)」は16日、少なくとも435人が死亡したと発表した。通信障害が発生しており、被害の全容は不明。行方不明者も多く、死者数はさらに増える可能性がある。
モカは、14日にミャンマー西部や北部などを直撃。地滑りや洪水が発生したほか、農地が浸水したり、家屋が破壊されたりした。
西部ラカイン州シットウェには、ミャンマーで迫害されているイスラム系少数民族ロヒンギャの避難民キャンプがある。また、北部ザガイン地域にはクーデターで実権を握った国軍に村を襲撃されるなどして避難している市民のキャンプもあり、いずれも甚大な被害を受けたという。
【1年前の今日の出来事】 2022年5月17日