今日の出来事(2022年5月17日) ウクライナ抵抗の象徴 マリウポリ「陥落」 ロシア軍、アゾフ海沿岸制圧

ウクライナ抵抗の象徴 マリウポリ「陥落」 ロシア軍、アゾフ海沿岸制圧

ウクライナ南東部マリウポリのアゾフスタル製鉄所でロシア軍への抵抗を続けていたウクライナ精鋭部隊「アゾフ大隊」などは16日、軍最高司令部の決定に従い、製鉄所からの撤退を開始した。撤退は要衝マリウポリの陥落を意味する。ロシア国防省は17日、260人超が「投降した」と発表した。

アゾフ大隊は16日の声明で「命を守るため、全守備隊が決定を履行している」と表明した。マリウポリ陥落でロシア軍はアゾフ海沿岸部を完全に制圧したことになり、ウクライナ側にとって大きな打撃だ。

ウクライナ軍などによると、17日未明までに負傷兵50人以上がマリウポリ東方のノボアゾフスクにある病院に運ばれた。このほか210人以上がマリウポリ北方のオレニウカに向かった。移動先はいずれも親ロシア派支配地域で、今後、ウクライナ側が拘束するロシア兵との「捕虜交換」が行われる見通しだ。

要衝マリウポリ陥落_アゾフスタル製鉄所から、親ロシア派によって搬送されるウクライナ兵.png

新たな発熱者27万人 死者6人、薬不足深刻か―北朝鮮

朝鮮中央通信は17日、新型コロナウイルス感染が広がっている北朝鮮で16日午後6時までの24時間に新たに約26万9510人の発熱者が確認され、6人が死亡したと報じた。検査体制が不十分とみられ、「発熱者」として集計しているが、実際のコロナ感染者や死者はさらに多い可能性がある。

「マイナポイント」残る1万5000円分、6月30日から受け付け

金子恭之総務相は17日の記者会見で、マイナンバーカード取得者に最大2万円分を付与する「マイナポイント」事業第2弾の内容を発表した。6月30日からポイントの申し込みを受け付ける。ポイント付与のためのカード申請期限は9月末とする。

同事業では、新たにカードを取得した人に5000円分、健康保険証としての利用手続きをした人に7500円分、公金受け取り用の預貯金口座とひも付けした人に7500円分のポイントを付与する。新規取得者に5000円分を付与する事業第1弾は1月1日から始まっていた。

政府は2022年度末までにほぼ全国民にカードが行き渡ることを目標としているが、5月15日時点のカード普及率は44.3%(約5611万枚)にとどまる。健康保険証登録は約855万件で6.7%、口座登録は約131万件で1.0%(いずれも5月8日時点)で、ポイント事業で普及をてこ入れしたい考えだ。

マイナポイント第2弾6月30日から 口座登録などで1万5000円相当

全国で新たに3万6903人感染確認 前週から減少 新型コロナ

新型コロナウイルスの感染者は17日、全国で新たに3万6903人確認された。前週の火曜日から約5000人減少した。死者は39人、重症者は127人だった。東京都の新規感染者は3663人で前週の火曜日を788人下回った。

東京で新たに3663人の感染確認 9人死亡 新型コロナ
東京都は17日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに3663人確認されたと発表した。前週火曜日(4451人)を788人下回った。新たに9人の死亡も確認された。

沖縄でコロナ再拡大 人口10万人当たりの感染者数、全国平均の5倍
3年ぶりに行動制限がなく多くの人出があった大型連休が終わり、沖縄県で新型コロナウイルスの感染が再拡大している。人口10万人当たりの感染者数は全国平均の約5倍に上り、再びまん延防止等重点措置などの規制も視野に入る。

衆院本会議、出席制限を解除 コロナ対策で2年ぶり

衆院は17日の本会議について、新型コロナウイルス感染対策で質疑などの際に出席議員を半数に制限していた対応を見直し、全議員に出席を認めた。通常に戻ったのは約2年ぶり。議員のワクチン接種が進んだことや最近の感染拡大の落ち着きを踏まえた。試験的運用とし、今後の状況を見ながら継続するか判断する。

【1年前の今日の出来事】 2021年5月17日